無料 下ヒゲトレ基本 パート9損切り
損切り
デイトレやスイングトレで重要なこと「損切り」
「損切り」ができないと、利益は出ない。「損切り」は、トレード方法の1つで、必ず実行しなければならないこと
デイトレで重要なこと
1.成功する可能性の高いトレード方法を研究し、時間をかけて経験を積み上げること
2.予測通りにならなかったときに、「損切り」を行うこと
損切りは、トレード方法の一部である
「下ヒゲトレや上昇2Dトレ」は、100%成功するトレード方法ではない。失敗するときがある。そのときに行うのが、「損切り」で、その損切りルールを明確しておく。そうすることによって、迷いがなくなり、不安が半減する。「自分のトレード方法」と同時に「損切りルール」をはっきりさせることが重要。
1 損切りを行なう理由
(1) 投資(トレード)資金をたくさん減らさないため
(2) トータルで利益にするため
(3) 塩漬けにしないで、残りの資金で他の上がる可能性のある株でトレードをするため
(1) 投資(トレード)資金をたくさん減らさないため
損切りは損失を計上することです。よって投資(トレード)資金は減少します。しかし、損切りをためらい、損失が大きくなってから損切りをすると、投資(トレード)資金を大きく減少させることになります。損失を取り返すのにたくさんの時間と労力が必要となります。それを避けるために、損切りをルール通りに行ないます。
間違いに気づき、すぐ損切りを行えば、次のトレードチャンスで取り戻すことができます。損切りをためらい、損切りのタイミングが遅れ、投資(トレード)資金をたくさん減らすことのないようにします。
(2) トータルで利益にするため
トレードを行なうと必ず負けます。大きな損失は、トータルでの利益の減少となります。大きな損失になる前に損切りを行い、せっかく出した利益を守るために損切りします。
(3) 塩漬けにしないため
トレードで最もしてはいけないことが、「塩漬け」です。「塩漬け」にすると、トレードを行う資金がありません。次にやってくる絶好のチャンスを見逃すことになりかねません。ルール通りに損切りを行い、次のチャンスを逃さないようにするためにも、損切りを行うようにしています。
2 損切りするタイミング
(1) 1日の終わりで損切り
デイトレード当日、エントリー後に下落して含み損を抱えていても、まだ上昇する可能性があると判断したときには、その日の終日(近く)まで保有します。(感情で上がると願うのではなく、チャート分析した結果、まだ上昇する可能性があると判断したときです。) しかし、デイトレードは次の日に持ち越しません。株価が回復しないで終日(近く)になると、損切りします。
(2) 失敗に気づいたとき、予測に反した動きが頻繁に出るとき
デイトレード当日、上昇のタイミングだと予測したが、エントリー後に失敗と気づくことがあります。そのときは損切りを行ないます。
また、予測に反した動きが頻繁に出るときには、損切りをすることがあります。(例えば、予想外のところで大陰線などが出るとき)
※損切りラインを設定していますが、損切りラインを切る前にトレードを終えるときもあります。失敗に気づいたときには、損切りラインを切るまで待つ必要はないです。
※必ずデイトレードは失敗します。損失を大きくしないために損切りを行ない、損失を小さく留めておくと、次のチャンスで取り返すことができます。
例1:エントリーが早すぎたが、すぐに損切りしなくてよいケース
(図の15分は、15分足チャートのこと)
この図のⓈ1は、事前に「上昇に転じる」と予測したサポートⓈです。
①:下落してⓈ1にヒットする。ここから上昇が始まると予測しているので、上昇の気配が出るとロングエントリーする。
②:しかし、本当のサポートは、もう一段下のⓈ2であった。この時点では、含み損となっている。ここから、本格的に上昇が始まった。
③:上昇力が強く、①のエントリーポイントを突破して上昇する。この時点では、含み益となっている。この辺りで売ってトレードを終える。
※予測していたサポートⓈ1を切ることがあります。その日、上昇力が強くなると予測し、一段下のサポートⓈ2に自信があるときは、①から下落してもまだポジションを保有することが可能です。
そのときの損切りラインは、Ⓢ2となります。
注意:例のようにいつも株価が戻るわけではありません。一段下のサポートⓈ2から上昇しても、、エントリーポイントまで回復しないときもあります。そのときは、終日までに損切りを行います。
次は、エントリーポイントまで株価が戻らない例です。
例2: 一段下のサポート(Ⓢ2)から上昇するが回復が弱いとき
Ⓢ1は、事前に「上昇に転じる」と予測したサポート
①:予測したⓈ1にヒットする。上昇の気配が出るとロングエントリーする。
②:一段下のⓈ2まで下落する。この時点では、含み損となっている。ここから上昇に転じる。
※先ほどの例と同じで、Ⓢ2も強いサポートと判断するなら、まだ保有していてもよいです。
③:しかし、その後の上昇力は弱く、エントリーしたときの株価まで戻らない。このケースでは、終日までに損切りを行う。
※このケースでは、株価がⓈ1まで戻ってきているので、損失が小さいです。
例3: Ⓢ2を切って、さらに下落が続くときは損切り
Ⓢ1は、事前に「上昇に転じる」と予測したサポートです。
①:予測していたⓈ1で上昇の気配が出たら、ロングエントリーする。
②:エントリー後、Ⓢ1を切る。しかし、Ⓢ2から上昇すると予測するので、まだ損切りを行わない。
③:下落は止まらず、Ⓢ2も切る。損切りを行う。
※③ではⓈ3を切っています。こうなるともやは、エントリーしたときの株価まで戻らない可能性が低いので、終日を待たずに損切りを行います。
予測したサポートでエントリー後下落しても、すぐに損切りをしない理由を述べました。しかし、一段下のサポートⓈから必ず上昇するという保障はありません。そのときに最も適した方法で、トレードを終えるように判断します。
ここからは、先に述べた「基本的な損切り」を更に詳しく説明します。
例1: 予測に反した動きとは
Ⓢは、事前に「上昇に転じる」と予測したサポートⓈです。
①:下ヒゲトレ当日の朝、下落してサポートⓈにヒット。上昇の気配が出ればエントリーする。
②:上昇はあまり続かず、下落が始まる。まだ、この時点では、サポートⓈから上昇すると予測するので、ポジションを保有している。(①の辺りでエントリーしたなら、②で利益確定も可能)
③:サポートⓈにヒット。再び上昇に転じる。サポートⓈは支持されている。まだ保有している。
④:上昇はまだ弱い。しかし、まだサポートⓈの上なので保有し続ける。
⑤:サポートⓈを下落力の強い長い黒ローソク足で切る。損切りとなる※⑤がブレークダウンと判断したなら、その日、株価が戻ってくる可能性が低いと私は予測します。今日のトレードは負けを認めて、損切りします。
※サポートⓈから上昇を予測している中での⑤の長い黒ローソク足は、予測に反した動きとなります。よって、損切りとなります。
しかし、一段下にサポートが存在しているのなら、⑤が出てもしばらく保有するときもあります。(この判断は難しいので、まずはサポートを切ったら損切りすることをお勧めします)
例2: エントリー後、上昇力が回復しないとき
Ⓢは、事前に「上昇に転じる」と予測したサポートⓈです。
①:予測したサポートⓈにヒット。上昇の気配が出ると、ロングエントリー②:サポートⓈが再び試される。下値が支持されているので、まだ保有することができる。
③:しかし、その後上昇力が回復せず、横ばい状態で終日を迎える。この辺りでトレードを終える。
※③では横ばい状態となっています。もう上がる感じがしないと見切りをつけたら、損切りとなります。エントリーした位置によっては、少し利益になることがあります。
例3: 予測に反した動き
Ⓢは、事前に「上昇に転じる」と予測したサポートⓈです。
①:サポートⓈにヒットして強気のローソク足が出る。上昇の気配が出る。ここか、または、次にエントリーする。
②:下落して再びサポートⓈが試され、強気のローソク足が出る。この動きもサポートⓈが支持されていると判断可能。まだ上昇する可能性があるので、保有継続と判断する。
③:しかし、予測に反して、下落力が強い長い黒ローソク足でサポートⓈを切る。ブレークダウンの可能性がある。損切りする。
※①と②は、サポートⓈが支持されている動きです。しかし、突然③の長い黒ローソク足が出て、サポートⓈを切ることがあります。予測に反した動きです。②の次のローソク足は、上昇力が強くなると予測しているからです。②の強気のローソク足が出た後に、③の非常に弱気のローソク足が出るのは、「何かがおかしくなっている」可能性があります。注意信号となります。ここで損切りです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!