免許のない陰キャ私文大学生の就活。実際どうなるのか?自分で検証してみた

表題通り。
俺は教習所を中退するほど運転が苦手だった。必然的に就活は免許なしで臨む必要があった。というか一応、いまだ就活中ではある。そんな俺が自分自身をサンプルに、免許なし大学生の就活がどうなるかを検証してみる、というのがこの記事のテーマ。免許なしの就活に悩んでる人にこそ見てほしい。

せっかちな人のために結論だけ述べると「東証上場企業の事務系総合職」には、本選考1社目で受かった。一応インターン通しての選考ならもう1社先に受けていて、かつ落ちているのだが、インターン経由や早期選考抜きの一般的な本選考と言う意味では初っ端から突破できた形だ。全体で見ても2社目で内定獲得。完全なる大勝利である。以下では、内定までの経過と分析、これからの展望を述べていく。

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俺は原付免許はあるが、普通車免許がないため、履歴書に書けるのがTOEIC IPテストの結果のみだった。それも600点程度なので大してプラスにはならない。本当に資格欄埋め程度。こちらは大まかなプロフィールだ。

性別 男
顔 メガネ、陰キャラ
趣味 なし
身長 180cm
学歴 一浪マーチ文系
サークル部活 入ってない
ゼミ 入ってる
ガクチカ 品出しバイトの経験
資格等 TOEIC IP 600点以上 のみ

以上を見て、人によって色々な捉え方があるだろう。身長高いんならいいじゃん、とか。学歴あるじゃん、とか。逆にこの程度の学歴で内定もらえてるなら自分でもいける、とか。こんなガクチカのしょぼい陰キャでもいけるのか、とか。

少なくとも俺自身、いわゆるチー牛的な人間ではあると思うし、しかも免許なしの一浪私文が採用人事から見てそこまで魅力的に思えるか?というと大半の人は「ノー」と考えるだろう。
そういう認識を自らも持っていながら、しかし俺にもプライドがあった。中小企業は嫌だ、という誰でも持つプライドが。
だから最低限、無名大企業とか、大手の孫会社レベルには入りたいと思っていた。

そして俺が受けたのは、1社目は大手子会社(無名)の早期選考直結型インターン。2社目は無名大企業の本選考だった。
1社目は、説明会・ES→インターン→実務体験→個別面接→適性検査→最終面接→内定というフローだった。ESはパパッと通過し、次に3daysインターンに招待された。こちらで結果を残せば本格的な早期選考に招待してもらえるという段取りである。

ただ俺は、こっちでは活躍できなかった。それなりに貢献したし、それなりに発言もした。しかし全部それなりどまり。居るだけ、というまで酷くはなかったが、決して優秀とは思われなかったと思う。だから、社員もコワーカーとして俺を見た時、こいつは無能だ、と思って落としたのだろう。少人数募集の企業だと、こういうことは往々にして起こる。

少しは引きずった。なんだかんだ最初に挑戦した企業であったから。でも3日位して、これが就活なのだ、と切り替えていった。まあ、そもそも文系なんて20社くらい受けるのも当たり前なのだから、これくらいでへたれていては戦えない。

2社目ではグループディスカッションなどはなかったが、その反省を活かし、積極的にはきはきと話せるように努めて臨んだ。選考フローは説明会→個別面接→個別面接→適性検査→最終面接→内定。いろいろな意味で運が良かった。一次面接の相手はすごく和やかだったし、二次面接の相手は内容的には微妙だったのになぜか突破できた。完全に運。最終面接は人事部長だったが、こちらは大成功して、そして内定をもらえた。東証上場といっても、もちろんグロースの下位とかではない。売上高でいうと誰もが知る企業を優に超えている、きちんとした企業である。

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免許は要免許と書いてあるところ以外、かならずしも必要としない。しかしながら、要免許と書いてあるところには明瞭な理由がある。飲食や小売ならクルマ移動が前提の地方の店長をやる必要があるし、保険や不動産の営業なら直接足を使って動く必要性がでてくる。仕事で使うから書いてあるわけだ。選考材料うんぬんではなく、無いと仕事にならない。

日常生活でも重要だ。女性とデートする時であったり、友達や同僚と旅行に行った時に「免許がない」というと「えっ?」という顔をされる。そういう顔を見せなくても、内心似たようなことを思われてるに違いない。履歴書にも免許が書いてあった方がいいに決まっている。免許がなくて困ることはあれど、あって困ることはない。

……と、こんなふうに、ネガティブ思考で埋め尽くされるから自分自身マイナス思考になるのだろう。
免許を重要視しすぎてしまう。
それは、持っていないから。

上に書いてあることも事実である。ただの現実、というべきか?
けども、免許がなくたって全然戦える。わりと受かってしまう。それは俺が証明しているし、世の中、似たような例はたくさんあるだろう。

ただ免許がないなら、明確な武器は用意しといた方がいい。それは資格であったり、元気の良さであったり、なんでもいいが。そうでなければ差別化自体ができない。免許なし人材であるということを帳消しするだけでなく、スキルのある人間として際立たせる為に他の強みは持たないといけない。さすがに資格欄空白、ノンバイノンサーの身で大企業いけるか?と問われたら、頷くことはできない。
そして、上で述べた日常生活うんぬんの通り、結局「就活だけなら意外と突破できるよ」というだけの話であることも付言しなければならない。人生そのものというスパンで見て、免許がないことはそうとうのディスアドバンテージである。だから余裕ができたら取るほうがいい。

あと免許なし組は、俺自身がそうしたのであるが、事務系を狙った方がいい。理由はほぼ間違いなく免許を必要としないから。一般事務だけを言っているのではなく、「事務総合職」「事務系総合職」「事務職」「人事職」「企画職」「総務職」etc…こういう書き方をされているところである。ようはデスクワーカーである。
業界は自分の興味に沿って選んでいい。しかし、職種だけは熟考しよう、という話だ。営業職や営業をやる可能性がある総合職、(エントリー時点では無しでもいいけど最終的に)要免許系は、先述のようにそもそもないと仕事にならないし、それ抜きでも意外と気にされないとは書いたものの、現場の人間としては最初から免許ある人間をとりたいと、より思いやすいのは自然な話だろう。そう、正に面接というのは、人事と役員以外だと現場の人間が担当することが多い。俺の場合も配属される可能性が高い部署の、現場の人間(部長兼役員)が面接を担当してきた。
事務系は倍率が高いというのは有名な話だが、最近は売り手市場だ。それなりに努力をすれば、それがちゃんと反映される時代だ。大企業であれど、受かるのも夢ではない。
営業の方が入りやすいからって営業として入り、その後会社命令で免許取得を強いられるのは最悪のケースだ。そして結局取れずに部署内で冷ややかな目で見られる………いくらなんでもキツすぎる。
ということで俺は事務系を勧める。もちろんこれを見ているあなた自身が全ての決定権を持っているので、最終的にどうするかはあなた次第である。

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ここからは俺自身の展望になるので読んでも読まなくてもいい。
俺は、就活3社目を「飲食大手」にしようと思っている。というか名前を出すと「ワタミ」だ。
ワタミは過去にブラック企業ということで有名になった会社だが、一方で外食大手としての地位は確立している。東証プライム市場の上場企業でもあるし、面接も2回で済むところが魅力だ。

「あれ?さっき、飲食は免許要るって言わなかったっけ?」
言った。が、その上で実験的に目指してみるつもりだ。俺は既に内定を持っている。例え落ちても、大企業の事務系総合職というポストが確定している以上、挑戦するのは悪くないと思っている。

そしてその結果も記事として書くつもりだ。今、執筆時点で2024年10月4日である。ワタミの早期選考は11月〜12月ごろになるだろうか。どうせ面接も2回だし、免許なし私文がどこまで通用するかも試してみたい。

よい結果が出ることで、「免許がなくてもここまでやれるんだ」と、よりこれを読んでいる人たちに希望を与えられれば幸いである。

どうぞ応援よろしく。

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