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ゴールデンカムイ・聖地巡礼4
物語のクライマックスの地、函館。
ゴールデンカムイ(金カム)と出会う前から好きな街で、今まで何回も訪れたけど、いつも家族と一緒で宿泊を伴っての旅行。
それが、今回は単独の日帰り弾丸ツアー。 ここまで来たのは、推しの最期の地を訪れて彼らが辿った道や痕跡を少しでも体感したかったから。
物語の時期はおそらく初夏。函館山から大砲を撃って艦船に命中させたことを考えると、少なくとも霧や雨天ではなかったはず。
ツアー当日はあいにくの曇り空で時々小雨も降っていたけれど、酷暑の中歩き回るよりは体が楽だった。
行く先々で彼らの存在を感じて、気がつけば鼻の奥がツンとして目頭が熱くなる。そのたびに、目を閉じて深呼吸をして涙をこらえてる私は、はたから見れば不審者そのものだ。
帰りの車窓から景色を眺めながら、このあたりで推しが自らの目を撃ち抜き、列車から転落したのだろうかと考えるとたまらない気持ちになる。
曇天の下、車窓から心の中で花束を投げる。