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子どもの奴隷になってはいけない

日本の子育てとフランスの子育ては色々と違うところがあります。まだ乳幼児の時でも一緒の部屋では寝ないとか、言葉が話せない小さな子にでも、大人に話すのと同じようにきちんと説明するとか、沐浴は2日に1回とか、日本での子育てをしていてフランスへ行くと、そんな子育てもあるんだ・・!と目から鱗のことがたくさんあります。

一度フランス人の子育て中女性と一緒に2週間知人の別荘に滞在したことがあるのですが、お互いに色々びっくりして「私は小児科で言われたとおりに子育てしてるのに・・!」「私もよ!」と話したことがあります。それくらいお互いのやっていることが信じられませんでした。離乳食の作り方がえらく雑だけど大丈夫なのかなと私はフランス人ママの子育てを見て思いましたし、フランス人ママは、離乳食にレバーとか食べさせててあり得ないんですけど、と思っていたみたいです。私は夜寝る前に毎日子どもをお風呂で洗ってから寝かしつけましたが、フランス人ママは大体昼間にお風呂に入れてました。でもその方がお風呂後の赤ちゃんの体が冷えなくて良さそうにみえました。

フランス人の義理の母がいる友人宅へ行ったときに一番よく聞いたフレーズは「子どもの奴隷になってはいけない」です。自分が子どものために全てやって従うような関係になることは、いけないことなのだと何度も言っていました。これは日本だったらむしろ逆じゃないでしょうか。日本では子どものために全てやって当然と思われているのでは・・。それどころか、子どものためだけでなく家族全員のために献身的な労働をしてるママが多いですよね。

長い目で見れば、そんな真逆のことを言われながら育った子たちも大人になって、フランスの育ち方でも日本の育ち方でもどっちでも立派になっているわけですよね。どんな子育てをしても、最終的に親の愛はちゃんと伝わっています。他の国の子育てはこんなに違うんだと知るだけでも、今頑張って赤ちゃんをきちんと育てているママたちの肩の荷が下りるのではないでしょうか。


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