同じような学校が二校ある
県内では最も偏差値が良いとされる中高一貫校が、2校あります。どちらも公立で、偏差値や進学実績のみならず、校舎の古さも、まわりの田舎度も、制服が詰め襟なのも、共学なのも、定員も、教育内容も、差がほとんどないんです。なぜ同じような学校を二つ作ってるんだ!と責任者がいれば聞きたいくらいです。
これ、どちらかが私服だとか、どちらかがものすごく国際色豊かだとか、どちらかが家からとても近いとか、決め手になる違いがあればいいのですが、ないんですよ。試験日は同じ。なのでどちらか一校しか受けられないのです。どっちを受けたものか。
うちは首都圏の受験もするとはいえ、息子の偏差値からしてチャレンジ校になるでしょうから、地元の公立に行く可能性も十分に考えて、ここは手堅く合格しておきたいのです。
決めかねて色々調べてみたところ、どうも一つは伝統校で、地元の政治家を見ているとそこの学校出身の人が多いし、名前も、私は知らなかったのですが、親や県外の友人に話したら知っていました。こちらは、中高一貫校だけど高校からの入試でも少し入れます。見学したら、しずかーな雰囲気でした。
もう一つは、何年か前に完全中高一貫になった学校で、偏差値が上がってきた新しい学校です。新しいといっても見た目は古いですが。二校とも偏差値53くらいなのですが(この偏差値で県下一なのです地方は)、少しだけこちらの学校が抜きつつあるような感じ。見学したときは、伝統校よりは活気のある雰囲気でした。偏差値が上がった理由は、高校からの入学がなくなったことで、高校の内容を先取り学習できるようになり、大体中学3年間で高1までの勉強が終わり、高校2年までで高校すべての勉強が終わり、最後1年を受験に使えるのが効いているのだという評判。
うちから近いのは、伝統校の方です。でも、どちらも通学圏内で、電車の方がいいけど、自転車でも通えるかなという距離。
息子の好きなロボット部は、新しい方の学校にあります。でもハッキリ言ってしょぼいです。大したレベルではないので、これが決め手になるかというとちょっと・・。
なぜか知り合いには伝統校に入ったお子さんが多いです。6年間お友達が変わらないことへの不安があったという人もいて、確かに友達とのトラブルがあったときに息苦しくなってしまうのかなと思ったり。でもそれを言ったら受験しようとしている他の学校は大体高校からの入学者なしの中高一貫ばかりです。
うーん、リサーチしたけど決められない!これまでは2校とも試験の内容が適性検査なので、とりあえず適性検査の練習をしてきていて、あとで決めようと先延ばしにしていたのですが、そろそろ模試で志望校を入力することが増えてきたので、決めないとなぁ。
と思っていたら、息子が塾でその二校の過去問をやるようになり、伝統校の問題は納得がいかないものが多いと言い始めました。作品から読み解きましょう、感じましょう、という問題が多く、自分が感じたことを書いても、それが答えじゃないことも多くて、何を求められているのかが分からなくてイライラするんだそうです。
それにたいして、新しい方の学校は、文章問題で問われていることが明確だと息子。こっちとこっちならどっち?その理由は?などのように、答えに何を書いてほしいのかが分かって、僕には合ってるというのです。
へー。そんなにも過去問との相性ってあるのですね。塾の先生だったか、どこか塾講師の動画で見たのだったか、「過去問はゼロ時限目の授業です。求められている生徒像がそこから伝わってきますから、それと合うところへ行きましょう」と言ってました。ということは、新しい方の学校へ行ったほうが、後々の授業なども合っているのかもしれないですし、やっぱりそちらを受けようかな・・と傾き始めたところです。