祭りのあと
どうも、こんにちは。
あれからだいぶ経ちましたね~。
今日はサッカーのフランス女子代表チームのオリンピックの結果について、私のごく個人的な感想を書いてみたいと思います。
えー、皆様ご存じの通りです。
パリオリンピックでメダル獲得を目指していた、フランス女子代表チームですが、残念ながら準々決勝(対ブラジル)にて敗退してしまいました。もっと勝ち上れると信じていた私は、とてもショックで、しばらく何もする気になれませんでした。
ドローンを飛ばして問題になった前回の優勝チームのカナダは結局ドイツに敗れ、2月の女子ネーションズリーグ決勝で悔しい思いをさせられたスペイン(目の上のたんこぶ)は結局ブラジルに敗れました。
最終的にこのオリンピックを勝ち抜いて金メダルを手にしたのは、アメリカだったというわけです。
一度アメリカとも戦ってみたかったな…。(遠い目)
正直、試合内容などに関して言いたいことはたくさんありますよ~。でも、もう過ぎたことです。私が飲み込めばいいだけの話です。
さて、気になるのは敗退後のルナール監督の言葉です。落胆はもちろんですが、スタッフたちの働きぶりを労うコメントもあります。でも記事の最後に出てきた、この短い言葉にすべて集約されてると思います。
グループリーグではコロンビアに苦しめられ、勝ち点剥奪処分を受けて必死のカナダに敗戦したこともありました。でも何とかトップでグループ突破することができました。このまま上に行って欲しいと願ったのですが…。
実際、フランスはとてもいい選手ばかりだと思うし、ケガ人もたくさんいたけど、それはどのチームも同じです。たぶん上手い下手とか、そういうレベルの話じゃないんです。
去年のW杯や決勝まで勝ち進んだネイションズリーグでも思ったのですが、ここ一番の勝負強さが欲しかった。本当にそれに尽きます。こういうのって、どうやって鍛えればいいんでしょうか。
逆に言うと、それがあればきっとタイトルに手が届くと思うのです。
さて、ルナール監督の今回のチャレンジは、外側から見ると少しほろ苦いものになってしまったのかもしれません。ストレートに「失敗」と書いた報道もありました。でも、私は全然失敗だとは思いません。
前任の訳あり監督の色を一掃し、代表からは引退すると宣言していたベテラン選手を呼び戻し、10代の若い選手にもチャンスを与え、選手たちがちゃんと目標に集中できるように新たな環境を作り上げた功績はとても大きい。ネイションズリーグで準決勝まで行けたのも、チームで初めてのことでした。
そこのとこをもうちょっと評価してくれてもいいんじゃないのん?
フランス女子代表の後任の監督については、つい先日発表がありました。新しい監督は、ルナール監督の参謀で30年来の友人であるボナデイさん(左)に決定です。おめでとうございます!
ボナデイさんはルナール監督が試合中に退場になり、次戦に出られないときは代理を務められ、サウジアラビア時代もアラブカップで監督として指揮されていました。それ以外でもパリ・サンジェルマンのユースチームを率いるなど、実績はすでにお持ちです。リヨン女子から声がかかったりしたようですが、フランス女子代表監督としてチャレンジされることになりました。ルナール監督は強力な右腕を失ってしまいますが、きっとボナデイさんが引き続きフランス女子代表チームを良い方向へ導いてくれると信じております。任期は3年です。
そして気になる方がもう一人、長年ルナール監督を支えてきたドウッシさん。(上の写真右)ボナデイさんと同じく、選手時代からの友人の一人です。USMアルジェ時代に一度一緒にお仕事された後、コートジボワール代表で再び合流されて、モロッコ、サウジアラビアを経て今に至ります。(ソショーとリールは除く)
モロッコ代表まではビデオ分析を担当されていたのですが、サウジアラビア代表からは「アシスタント」と肩書が変わりました。本来のお仕事以外にも、早朝のジョギングや、場を和ますユーモア、自身のInstagramでの情報発信、試合中にブチ切れたルナール監督を制止するのもドウッシさんの役割です。本当に凄まじい仕事っぷりで感謝の言葉しか出てきません。Instagramの文面によると、ドウッシさんもフランス女子代表を退任されるようです。どうか…どうか、次の職場もルナール監督と一緒であって欲しいと、目に涙を溜めて祈っています。
今回の退任には正直、寂しさと少々の悔しさもあります。でもそれ以上に次の就任地がどこになるのか、だんだん楽しみになってきました。
私もそろそろ、顔を上げて前を向こうか。落胆している暇などないのです。
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