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自分の中の思い込みをはずす
自分の内側を変えると、現実が変わっていく。
前回のお話でそんなことを書きました。
この世界を作っているのは自分の内側、うまくいかないことも自分が創り出している。
そんなことを聞くと、全て自分のせいで
「自分が悪いんだ…」
なんて自己嫌悪に落ちていってしまう場合もあるかと思います。
ここで、何か嫌なことが起こった時のにどうやって自分を変えていくかの簡単なステップをお伝えしておこうと思います。
まず何か起こって、心が動いたら…
①まずはその自分の感情をしっかり味わって受け止める
②自分がそう感じてしまうきっかけや原因は何かを探してみる
③これが原因かも…という出来事が見つかったら、それによって自分の中に出来上がってしまった思い込みを見つける
④その思い込みが本当かどうかをみてみる
こんな感じで進めるといいかなと思います。
たとえば、
「〇〇っていつもマイペースだよな、たまには人のことも考えたら?」
と同僚に言われ、なんかすごい嫌な気分になって、その同僚に対してムカついた…とします。
先ほどのステップ通りに行くと、
①言われてムカついたことをしっかり味わいます。そのときに「あんなこと言われたらムカつくよね」と必ず自分の味方になってあげること。そしてそれをもう少し味わうと、もしかしたら「私は自分なりに人のことを考えているのに、あんな風に言われて悲しかった…」なんて気持ちが出てくるかもしれません。
実は、怒りというのは、第二感情と言われています。怒りの裏側にはもう一つ別の感情が隠れていることが多いのです。そこに自分が気づいて向き合ってあげることが大切です。
②のステップで、次に、「どうして、悲しいのかな?過去にも同じような経験がなかっただろうか?」と探ってみます。そうすると、子供の頃に友達に同じように言われたとか、親に「お前はマイペースだ」と度々言われて他の兄弟と比較された、などの経験が思い出されるかもしれません。
さて、③のステップです。この場合もしかしたら、「マイペース=自分勝手」という思い込みが自分の中に出来上がってしまっているかもしれません。「人のことを考えて行動した方がよいが、自分はマイペースだからできない→だから自分はダメな人間だ」なんて、自分の中で変換していって思い込んでいる可能性もあります。
次に④のステップで、本当に③で気づいた思い込みが事実かどうかを検証してみます。たとえばマイペースだけどみんなに好かれている人を探してみるとか、人のことを考えない行動をしても成功している人がいないかなど、自分の思い込みが事実として成立しない具体例を探してみるとわかりやすいかもしれません。
ここまで来ると、自分の中の思い込みは、自分が思い込んでいるだけで事実ではないということに気づけると思います。
こうやって自分の中の思い込みが変わると、目の前に出てくる現実も少しずつ変化していきます。
もしかしたら「〇〇さんって、いつも他の人のことを考えてくれてるよね」なんて言われることもあるかもしれないですし、先ほど「マイペースだ」と非難した同僚ですら〇〇さんのことを「お前のマイペースさがいいよね」なんて褒め始めるかもしれません。
さて、長くなりましたが、自分が現実を作るという仕組みの一部をなんとなく感じてもらえたでしょうか。
私たちは自分の中に色々な思い込みを抱えて、この自分の中のモンスター(思い込み)が暴れて現実に投影されているだけなんですね。
実際にご自身でこのステップを体験してみてください。