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休みを取ること
年末の休暇に入った。会社勤めの頃はスケジュールに沿って休みを取っていたわけだが、自営業になると自分でスケジュールしなければならなくなった。もちろん年末年始の恒例イベントはあるが、それがすべではない。多分に時間はあり、多くの場合だらだらと過ごしがちだった。
デンマークに行ってみて、このことは2つの点でもったいなかったことに気づいた。一つは時間を人生の一部として意味あるものにできなかったこと、もう一つはそのための予定を立てるパワーを充電する時間にできなかったことだ。デンマークではたくさんのことに気づかされてきたが、休みを取るということについて私は勘違いしていたかも知れない。
休みとは、疲れたから取るものではないということだ。生きる目的。それを一言で言うなら「良い人生を作る」ことだ。そのために自分で考え、行動を積み重ねて行く。それには時間が必要だ。自分のペースで考える時間。休みとはそういうことだ。日本に帰って来てつくづく思うことは時間がないということだ。なんやかやで忙しい。それを言い訳にして考えることをやめてしまっていないか。それは実は自分の人生を良いものから遠ざける行為ではないか。
どんな社会制度の中にあっても人生を良いものにしたいという思いはあると思う。それは考える時間があってはじめて実現が可能になるわけで、洋の東西を問わずこのような休みを設けそれを活かすことが何か深い知恵であるように感じる。