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確かに美しくなれる楊貴妃の美容法

世界三代美女といえばクレオパトラ・楊貴妃・ヘレネ、日本ではヘレネの代わりに小野小町が選ばれていますね。

今日はその中でも正体がイマイチ掴めない美女、楊貴妃の美容法についてお話ししていきたいと思います。

・食・

美しさを作るのは化粧品ではなく食です。
楊貴妃の場合、この言葉がまさに当てはまります。
現代科学においても彼女の食はまさに美容食でした。
いくつかあげてみましょう。

・貴妃鶏翅

鶏の手羽先を炒めて軽く皮に焼き目をつけたら
ニンニク、長ネギ、椎茸を加えて紹興酒と醤油で10分ほどぐつぐつ煮込みます。
そうしたら火を止め10分休ませてから
水溶き片栗粉を加えてまた煮込み10分したら
出来上がりです。
タンパク質、コラーゲンもたっぷり取れるこの料理は、名前の通り楊貴妃お気に入りだったとか。

・白キクラゲ、クコの実、蓮の実、キンモクセイ、ナツメ

これらはすべて楊貴妃が愛したと言われているもので
白キクラゲはヒアルロン酸よりも高い保水力をもつ白キクラゲ多糖体を持っているほか、ビタミンD、カルシウム・マグネシウム・鉄などのミネラルを含みます。
クコの実はゴジベリーという名前でモデルや女優などのセレブにも人気がありますがもともとは楊貴妃が美容のために食していたとされています。
ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、ゼアキサンチン、ベタイン、ポリフェノールなどを含み、ベタインには抗脂肪肝作用があり、ダイエットや生活習慣病対策に持ってこい。
またクコの実抽出物には血圧降下作用が認められています。
蓮の実はむくみを解消してくれてるカリウムや腸を綺麗にしてくれる食物繊維が入っています。
また、ビタミンB1も含まれていますから美肌に良いですね。
キンモクセイはキンモクセイのお酒を嗜んでいたとされ、リラックス効果が期待できます。
ナツメは食物繊維、鉄分、ビタミンB1が含まれていてやはり美肌、腸によいフルーツですね。

楊貴妃の冷製デザートスープ
①前日の夜に白キクラゲを軽く洗い水で戻します。
生ならこの工程は不用、洗うだけでOK。
蓮の実もお湯につけておきます。
②お鍋に白キクラゲ、蓮の実にクコの実、ナツメを入れて、蜂蜜大さじ3を入れ、水を具材が浸るまで入れでよく混ぜます。
よく混ざったら中火にして15分ほど煮込みます。
煮込み終わりの目安は蓮の実が柔らかくなったらです。
③蓮の実が柔らかく煮えたら大さじ1のキンモクセイ酒を加えて火を止めます。
④あら熱を取り、冷蔵庫でキンキンに冷やします。
よく冷えたら器に盛り付け完成です。
美が溢れる贅沢なデザートをお楽しみください。
キンモクセイ酒はキンモクセイジャムでも可能です。

・ライチ、サンザシ

これらの果物も楊貴妃のお気に入りでした。
ライチもサンザシもビタミンCが豊富に含まれており、美肌、美白に役だったことは間違い無いでしょう。
ライチは冷凍や生でも流通してますし、サンザシはスティック状で販売されてますから気軽に試せますね。

・楊貴美酒

当帰、芍薬、牡丹皮、茯苓、竜眼肉、香附子、紅花、山梔子、薄荷、柴胡、菊花、大棗が主な組み合わせで漢方屋さんでセットで販売されていますから自宅で作ってみてもよいかも。
婦人系の未病に効果的なのだとか。
夜寝る前に小さなカップでいただきます。
タツノオトシゴ酒も楊貴妃のお気に入りだったとも言われています。


・美肌について・

大理石で作らせた温泉に入っていたと言われています。
わたくしたちはバスタブに温泉の素で我慢しましょう。
いつでも好きな時に湯あみをすることができます。

楊貴妃の美容クリーム
作るのに必要な材料は
・杏仁粉(砂糖などが入ってないもの、南杏、北杏なとをすりつぶしてペースト、粉にしてもよい)
・真珠粉(なければ効果は落ちるが牡蠣の殻を焼いて白い部分のみを粉にしたものでもよい)
・タルク
・ピオニーパウダー(牡丹、芍薬の花びらを乾燥させて粉にしたもの)
・麝香(お香屋さんで本物を。なければなくてもよい)
・龍脳(お香屋さんで買えます)
・卵白
作り方はシンプルで杏仁粉、真珠粉、タルク大さじ2に
ピオニーパウダー大さじ1、ごく少量の麝香と龍脳を卵白でクリーム状になるまで混ぜ合わせます。
使い方は顔をよく洗ったあとにこのクリームを顔に塗りたくり20分ほどパックします。
20分後よくマッサージしながら洗い流したら終わり。
艶々のしっとり美肌が手に入ります。
当時は軽粉という水銀が含まれていましたが危険なためピオニーパウダーで代用しました。
ニキビが気になる方はハトムギ粉でもよいでしょう。
注意点があります。
まず卵白のパッチテストをしましょう。
痒みや肌荒れが起きたらやめましょう。
また、卵は産みたての新鮮なものを使ってください
割ってからすぐ作り、すぐ使いましょう。
空気に触れると悪くなっていくからです。

・美しさの秘訣・
幼い頃から舞踊、楽器の演奏、歌を学び師匠クラスの技術をもつ楊貴妃は女性が自由ではない時代においてストレスを解消できるものだったのかも。
楊貴妃を見習いダンスやストレッチを行い音楽を嗜みストレスを解消しましょう。
またダンスは姿勢、身のこなしを良くしますから現代ならバレエをしてみるとよいでしょう。

運命に翻弄され両親を幼くして亡くし、
夫と幸せな日々を過ごすも離縁し義父の皇帝の妃になりました。
そんな中、幸せを見つけようと生きた楊貴妃は自分の言葉を残さず亡くなりました。
それは逆に彼女からの無言のメッセージなのかもしれません。

美が武器になった時代に生きた彼女が残した美容法は
ただ、私達を美しく輝かせてくれることは確かです。