高校大学7年間軽音楽部の人間が贈るオススメ漫画4選+軽音部の思い出
どうもみなさんこんにちは
けんこうなほうし(@Kenkouna_Houshi) という妙な名前の者です
私は軽音楽部を高校3年、大学4年と浪人時代の2年計9年やってきました
パートはドラムでした
本日は前回に引き続き、オススメの軽音漫画と軽音楽部の思い出を紹介します。
現役軽音部の方はこの漫画オススメってあったらコメントしてください!
オススメの軽音漫画
ふつうの軽音部
序盤に知る人は知るオルタナティブロックのバンドやギターのブランド名が出るのは軽音楽漫画あるある。
こういうのってアニメ化したときの版権で大変そう。
今まで読んだ軽音ものの中で良い意味でリアルな空気感でした。
新入部員めっちゃ多かったり、廊下で練習したりと軽音部あるあるが詰まっていてます。
どうもエッセイ漫画から始まったようなので作者さんがリアル軽音部だったのでしょう。
けいおん!
漫画タイムきららの伝説の4コマ漫画。
アニメから見た人は絵柄が違ってびっくりしそう。
部員は5名という超小規模。
そんなわけなかろうが。
基本的に練習場面の描写は「さ、練習すっか!」『ジャーン』で割愛されます。
女の子が茶をシバイてなぜか超絶技巧ロックで文化祭の体育館を沸かせる。
そんなわけなかろうが。
あと設定的には唯や律はあまり上手くないとのこと。えぇ・・・。
ただドラムの律が走り屋でベースによく怒られるのは共感しかない。
なお、主人公の唯が歌うオープニングテーマは難易度が高く、
ベースボーカルの澪の歌うエンディングは初心者向けとなっています。
『天使にふれたよ』は名曲です。
ハレルヤオーバードライブ!
『ゾン100』の作画を担当された高田康太郎さんの漫画です。
知る人ぞ知る漫画。
ヒロインが先輩バンドのドラマーという刺さる人には刺さるボーイミーツガール。
軽音漫画あるあるの序盤は機材のメーカー名がバンバン出たり、ニルヴァーナのカバーで練習をしたりとゴリゴリロックな作風。
アニメ化したら著作権をなんとかしてキャラソンカバーしてほしいところ。
序盤だけベタベタなお色気展開も。
後半はそういうシーンもなくなってましたね。
主人公の小雨の演奏は雨粒で表現されて綺麗です。
先輩バンドやライバルバンドも登場しており、割と規模の大きい軽音楽部のお話。
中盤から後半に向けて人間関係や恋愛にフォーカスされてあんまり音楽の描写が少なくなった印象です。とはいえキャラクターが魅力的で面白かったですね。
中盤あたりから作画が変化して今のゾン100のキャラデザに仕上がっています。
ぜひともアニメ化してほしい。個人的に小雨はCV岡本信彦さんで脳内再生されてました。
ぼっち・ざ・ろっく!
最近流行した作品ですよね。
主人公ぼっちちゃんのぼっち感がリアルで共感を呼んだのかもしれません。
これはどっちかというと大学のプロを目指しているバンドサークルという印象。
ライブハウスが拠点で知名度を上げていく感じ、学校でワイワイじゃないんですよね。
主人公のぼっちちゃんは技巧派タイプですけど、「弾いてみた動画」出身なので、
始めたばかりのバンドでは本領を発揮できないのがリアルでした。
ぼっちちゃんがずっと下を向いている感じも今までにないギタリストキャラ。
足元のエフェクターの切り替えのために下をずっと見ていることが由来のシューゲイザーという音楽ジャンルもありますし。
ぼっちちゃんのギターの弦が切れたピンチに喜多ちゃんがリカバーするのエモかった。
番外編:『ガールズバンドクライ』
こちらはアニメですが観ていて面白かったので紹介します。
1話で中指立て出すのは草。
修羅の地方九州の熊本から修羅の国神奈川県川崎市に上陸したおもしれー女のにーなが面白かった。川崎市が忠実に再現されてて草。
ちなみに劇中で主人公が住んでいる矢向駅は川崎市じゃなくて横浜市というトラップ。
川崎市の鹿島田駅と川崎駅の間の駅が川崎市じゃないのは初見殺しですよね。
ゆるふわロックな軽音漫画と違ってかなりストイックな精神性はロックでした。
闇を抱えた主人公にしか得られない栄養があるんだなこれが。
こちらは、部活やサークルに所属せずにプロを目指すストーリーなので軽音楽部ッ!て感じではないですね。
ドラムのすばるちゃんが家族にバンドを反対されているのが共感だったなぁ。実は筆者はいまだに親にバンドをやっていたことを隠しています。
あとバンドメンバーに成人がいるのが新鮮でした。
ちょっと尻すぼみなオチでしたからシーズン2に期待です。
実は『ソラニン』や『BECK』、『NANA』みたいな王道バンドものは読んだことがないのでおいおい読んでみたいところです。
軽音楽部生活7年で感じたこと
後半は軽音部だったときの思い出を語ります
その1:練習めっちゃ地味
派手そうなバンド活動ですがその実、練習が地味です。
ドラムはまず手足をバラバラに動かさないといけませんから本当にきつかった。
しかし、毎日練習していると突然8ビートが叩けるようになるんですよね。
ギターも派手そうですけど、エレキギターは電気を通さないと鳴らす音は小さいしカスカスな音圧。メトロノームで粛々と練習するのみです。
しかも手にマメはできるし、筋肉痛にもなります。
ライブの華やかさのギャップで1年生で退部する人が多いですので、覚悟を持って入部しましょう。
ですので、習い事でピアノや音楽をやってきた人は忍耐力があるので辞めにくい傾向があると思います。
その2:めっちゃ体育会系
中学は知りませんが、高校以上の軽音楽部って元運動部が多いので精神面はスポ根な人が多いです。
筆者は根性がインドアなのでたまにドン引きするときはありました。
ライブも体力がいります。
軽音楽部を検討するならぜひ筋トレ推奨です。
筆者は完全に文化系インドア野郎でしたが個人練習で腕と体幹の筋トレをドラマー仲間としてました。
本当に3曲通しで演奏ってまじでカロリー消費すごいんですよ。
何時間も何十曲もノーミスで演奏するプロってすごいんだなって痛感します。
加えてライブの準備がかなり体力がいります。
ライブ会場を見たことある方、あのでっかいスピーカーどうやって運んでいると思います?
大体は手です。もちろんリヤカーやエレベーターを使いますが、基本自力で持ち上げているんですよね。
アンプやPA機材も重いしでかいし、繊細だしで慎重に運ばないといけません。
ライブに出るだけでもしんどいのに、準備と撤収で次の日は筋肉痛確定です。
その3:人間関係がキツイ
バンドはソロ活動ではないので、性格や音楽性が合わないとマジで精神的にきついです。
喧嘩は起きるし、いじめのようなものもあります。
軽音もののアニメとかでも喧嘩会があったりしますが、1回で仲直りしますよね。
1クール喧嘩しっぱなしなんてないですよね。
ウマの合わないメンバーだったらあれが毎日続くんですよ。
筆者は高校2年くらいまではバチバチに喧嘩しまくってましたが、疲れちゃってみんなに併せて演奏してました。その方がラクだぁ。
その4:ドラムは仲良し
これよくわからないですけど、ドラムパートって仲良いんですよね。
あんまり喧嘩しない印象。
職人気質な人が多くて自分に厳しい人も多い印象です。
性格的に争いごとが苦手なので一緒に高め合う仲間は最高でした。
アニメや漫画でもドラムキャラってみんなの間を取り持つキャラが多い。
その5:アニメと違って部員めっちゃいる
世のバンドアニメ・漫画って少人数でこじんまりとしてますよね。
廃部寸前の部活だったりせいぜい先輩バンド1組いるくらい。
自分は中学生のとき『ゆるキャン』の部室くらいのサイズでこじんまりと文化部生活を送っていたからそんなもんだと思ってたんですよね。
はい、部員約50名でした・・・。軽音部多すぎやろ。
大学時代の軽音楽部も100人越えの団体が複数ありましたね。
その6:退部率高い
入部者も多い反面、練習が地味・酷評される・人間関係のやり取りが継続すると厳しい世界なので結構退部します。
これも偏見ですが特にギターとボーカルの退部率が高い。
Fコード押さえられなくて辞めちゃうパターンが多い。
ギターの先輩って教えるの上手くないのにやたら厳しいんすよね(偏見)。
あと、弾いてみたとか叩いてみたの方が好きな人、シンガーソングライタータイプの部員も辞めがちです。独立って感じですね。
なので最高学年になったときには少数精鋭になってたりします。
その7:先生に嫌われがち
令和の軽音楽部事情はわからないので教えて欲しいのですが、
平成の軽音楽部は先生に嫌われがちでした。
バンド・ロックは公序良俗を乱すと思われているんですかね。
まぁ確かにバンドマンの見た目や言動は一般的な勤勉な従業員を養成する学校機関からしたら指導上めんどくさい連中に見えるでしょう。
そもそもロックが体勢に対する反抗や想いをぶつける手段なのですから、学校教育と性質が逆なのは当然。
しかしながら練習がうるさいんですよね。
だから放課後仕事をしている先生や自習している生徒からの苦情はすごく多かったです。
私が在籍していた軽音楽部は「挨拶・掃除・勤勉」をスローガンに真面目ブランディングをしてなんとか先生たちへの偏見を緩和させられました。
その8:生徒にも嫌われがち
これは大学生の音楽サークルにありましたね。
大学からピアスや髪型がカラフル、服装も奇抜ですからもっと距離感を感じられるのはあるある。
自分の所属していた軽音サークルは内輪で仲良くする団体だったから、友達が少ない人が多かったですね。授業中ずっと寝てました。
自分はガチガチな軽音楽部出身だったからちょっと違和感がありましたが、実力がすごい団体だったから在籍してましたね。
大学祭の音響の手伝いもするくらいの実力のあるサークルでした。
しかし、ガラが悪いのがよくなかったのか、大学祭主催の団体とめっちゃ揉めてました。
学祭本番も客が悪ふざけでケーブルを踏んづけてきたり、言うことを聞かなかったり本当しんどかった思い出がありますね。
とはいえ大学の大学祭のライブ会場はかなり広くて高校とは違う楽しさはありましたね。