アーネルの日本人向けの本当に合うサイズを考える
タートはじめ当時のアメリカンヴィンテージのモデルはサイズ展開がされており
アーネル復刻モデルも選択肢が幅広いことがウリの一つとして宣伝されたりしますが
よくサイズが大きい、小さいで表現されるアーネルのサイズ
日本人骨格に比較的多いとされる、横広でどちらかといえば丸顔であったり平坦な顔立ちであると、横幅を稼ごうとしてサイズを上げていくほど縦幅がどんどん伸びる事になり横幅が永久に足りないまま
縦幅だけが伸びていく現象が起きるというものです。
やっと横幅が足りたころには、巨大なアラレちゃんフレームの比率となります。
なんというか、日本人骨格には合いにくいデザインのフレームが比率は極端に変わらないまま大きくなっていくという
たしかに服は1センチ、メガネは1ミリで変わる感じは実感としてよくわかるのですが
70年前のアメリカンアイウエアのデザインの比率自体が東洋人の骨格向けではないのではないかとも今更ながら思うものです。
大きく感じるので小さくしていこうと、44や42にしていくと今度は横幅が詰まりすぎたり、ブリッジが広すぎて落ちる
という問題が発生します。
20年近く前、にわかにヴィンテージデザインのフレームがもてはやされる黎明期くらいは、まだこのようなことはわずかに囁かれていた
感じはしますが、いわゆるトレンドになってしまったので、かき消されてしまいポジティブな声が比較的大きくなっていった気もします。
対策として鼻盛りやクリングスパッドが出てきたりしますが、やはり一番かっこいいのは無改造で、
まつげが当たらないギリギリで、顔に近く、鼻にびったりと接しているのがやはりかっこいいと感じます。
日本人に比較的多いとされる、横広、平坦で、目が小さい顔立ちに似合わせるための落としどころのサイズはどこか、です。
スタートは46□22だと感じます。
強度数ですと試着したときは目は大きく見えたものの仕上がりで目が小さくなることもあるが、全体の顔のバランスでいえば悪くない感じになる方も
多いであろうサイズが46ではないかです。
人によってはすこし大きく感じるもののギリギリな感じ、欲を言えば44なのだけれど、しかし悪くない感じになるのが46だと思われます。
強度数にもってこいの44や42はあえて切り捨てて考えていきます。
48□20くらいが日本人スタートな感じもしないでもありませんが
玉形は小さいほど雰囲気なのはあるので、46のほうにこの時点では軍配が上がる感じもします。
44□24、いわゆる界隈で言われるゴールデンサイズ神話から脱却してもよい感じもしています。
置いたときにかっこいいのはと問われると
42□24の極小サイズが個人的に最も雰囲気がある気がします。
当時のアメリカンヴィンテージのモデルのフレームデザインの比率の話に戻りますと
本気で東洋人の骨格に似合わせていくと考えた場合、ミリ単位で比率自体を変えてしまう
リ・デザインするのがよい気がします。
最近ふと思うのが
ジュリアスタートオプティカルは48までサイズがでそろったものの
かたくなに42□24の比率がいまだにリリースされないこと
他の復刻では昔はあったのですが、現在42□24の比率でアーネルの復刻が手に入りにくくなっている気がします。
復刻ものでは46□20、48□20のような界隈ではレンズが大きくブリッジが狭いのはあまりかっこよくないと囁かれがちな
サイズ感ではありますが、このくらいのサイズが日本人の標準スタートなのではないか
室内の鏡で1メートル未満の距離で44□24を顔に乗せてみると小ぶりで悪くない感じがしたものの
室外へでて大きな鏡や窓ガラスなどで4メートル、5メートル以上離れて全体で見てみると恐ろしく顔に対して小さく見えたりする方のほうが多いのではないか
これが42だとミニチュアのようになる方もいるはずです。
小さなお子さんがかけてジャストとなるような比率な気もしてきますが
顔の横幅がなく、面長な方などは42~44あたりのサイズがハマる気がします。
余白の多い顔立ちを埋めていくということで似合わせる考えがやはり良さそうですが
どちらにしましても、
ブリッジ24は東洋人にはあまりにも広すぎ問題は永遠のテーマです。