ジェームスディーンの眼鏡はメンズフィールドスクエアMansfield Square F770なのではないかという疑問 その2
前回の記事では脱線によりまとまりがない感じでしたので改めてジェームスディーン氏のアイウエアについて書こうと思います。
その1ではあまり突っ込みすぎることを書くのもこの時世如何なものかと思いもあり閉じ込めた思いがどうしてもモヤモヤしたままでしたので改めて書いてみようと思います。
今からかなり前になりますが、当初ジョニーデップ氏のアイウエアがモスコットのレムトッシュではなくタートのアーネルである論争がコアなアイウエアファンの間でにわかに論争になったのを強烈に記憶している者としては
何故、国内でジミーディーン氏の眼鏡がユニバーサルオプティカルのメンズフィールドスクエアであることがいまいち論じられずに小規模なのかです。
検索エンジンでもジェームスディーン氏のメガネはなんですか?で
タートオプティカルのアーネルですと出てくるものです。
自分も確信をもって断言はできませんが、それでもやはりジミーの一番のお気に入りだったのはユニバーサルオプティカルのメンズフィールドスクエアだったのではないかです。
幾つかのジェームスディーン氏の写真集を見てもどのシーンでもかけているのはアーネルよりわずかに、ほんとにわずかにシャープでホーンリムが露骨に突き出たシェイプの、普通のダイヤ鋲ではないモデルの眼鏡なのです。
かつてジェームズフランコ氏が演じられた映画、ディーンのなかでもクリアグレーのアーネルと思わしきフレームが使用されています。
父親との電話の後に眼鏡を落とすシーンがあり、レンズがパリンと割れる連出がなされており、作中のジミーの傷心を表現しているような素晴らしいシーンでしたが、特筆すべきは落としてパリンと割れたレンズです。
当時のガラスレンズではないかと思わしき細かいこだわりにアイウエアファンは感動を覚えると思います。
この映画の画像もいくつか検索エンジンでヒットしてしまうためか
物語のラスト、ポルシェスパイダーで命の終焉に突っ走っていくジミーがクリップオンをかぶせているのもシングルダイヤのアーネルシェイプのためか
この画像を実際のジミーの画像と勘違いして認識してしまったいる方もいるのではないか、それくらいジェームズフランコ氏は雰囲気が出ていました。
ユニバーサルオプティカルがタート社と関係があったのかどうか
もしそれほどなかった場合
結局極端に言い表せば70年代末期のシェイディーキャラクターはアーネルにダイヤヒンジをつけて、メンズフィールドスクエアを再現したものであるとなり、したがって再現モデルということになる気もします。
ジミー氏がアーネルも所有していたらしい、この「らしい」という部分がどうしてもジミー=メンズフィールドスクエアと言い切れないところのままであったりするのですが、実際シングルダイヤの、これはアーネルかもしれないと思われる写真は1,2枚確認できます。
それでも、あとのほとんど、ほぼすべての写真ではユニバーサルオプティカルのメンズフィールドスクエアで間違いないであろうというものばかりです。
なぜジョニーデップ氏のモスコット論争はあれほどアンダーグラウンドで過熱したのに
ジェームスディーン氏のタート説のほうはあれほどでないのか
ジェームスディーン氏自体がクラシックレジェンドすぎてユーザーにとって遠すぎてしまい、主演映画を見ていなくても、ファッションアイコンとして付加価値で使われてしまっているようなわずかながらのほんのわずかながらの憤りもよぎるものがあります。
00年代当時ジョニーデップ氏はまさに時の人という印象で、メディアに登場する際に鼻にちょこんと乗せた、あの小さい眼鏡
あれはなんなのか、どこの眼鏡なのかとアイウエアファンは思ったはずです。
80年代の巨大なウェリントンやボストンでもない、アンティークのような
おじいちゃんのようなおばあちゃんの眼鏡のような、00年代は表現がなんとも難しいあのアーネルのシェイプは、異様に横長のフレームが普通の眼鏡として認知されていたであろう人々にとってショッキングだったと思います。
結果あれはものすごい昔のものだったのです。当時の若者のまさに祖父、祖母のころの形だったのです。
とはいえディープな衣類好きの方々や映画好きの方々は、すでにこのフレームを認識していたと思います。
ジェームスディーン氏やウディ・アレン氏のスタイルに憧れた古参の方々はインターネットもないころどのようにしてこれらの情報を収集したのか
やはり書物や、自らの足をつかってであったとなると古参の方々は尊敬に値すると思います。
ジェームスディーン氏をかつぎだして企画されたモデルに関して
伝説の俳優が顔に乗せたといううたい文句がまずあり
50年代シェイプ風のフレームに安易にダイヤヒンジをとりつけて
ジェームスディーンオマージュとするような企画がクラシックアイウエア界隈で定期的に行われるものの
使われている写真のジミーのユニバーサルオプティカルのメンズフィールドスクエアのシェイプに遠く及ばないというか、あのなんとも言えないリズム感のあるシャープかつとろりとしたシェイプとははるかに別物で、とにかく、ダイヤヒンジをつけてジェームスディーン氏の名前を使えばよいのか
それ以前にジェームスディーンの眼鏡がユニバーサルオプティカルのメンズフィールドスクエアであるということ自体が広まっていない感じなのです。
根っこの部分が不鮮明なまま物事が進んでいる感じなのです。
カルトアイウエアのザフェアモントは、国内に輸入総代理店がないようで
このあたりもメンズフィールドスクエアがいまいち認識されない原因な気もします。
とにかくネット記事も雑誌も、あのジェームスディーンが愛したアイウエア〇〇に新作登場という記事が多数を占めている印象です。
カルトアイウエアのザフェアモントは国内で販売されれば
欲しい人は一定数いるはずだと思うのです。
いろいろ書きましたがやはり一番ひっかかるのが、アーネルを紹介した記事なのに、使われているジミーの写真がメンズフィールドスクエアをかけている写真なのは、なにか解せないというか、違うのでないかです。
ナイキのスニーカーを紹介する記事でリーボックのスニーカーの写真を使う印象を受けるようなそうでないような
憤りというほどでもない、かといってやるせないとまでいかない、なんと表現したらいいのか難しい感じの感情が繰り返し湧いてくるのが
このジェームスディーン氏=タートオプティカル説
といえます。