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『からかい上手の高木さん』①

こんばんは。
マメです。

※この投稿には『からかい上手の高木さん』のネタバレを含みます。

最近、『からかい上手の高木さん』という漫画にハマり全巻読破後、もう1周読み直しました。
恋愛とはいいものだなと思わせる作品で、とても面白かったです。
以下、雑感です。

アプリで1日6話ずつ無料で読めたので、最初は無料の範囲だけ読もうと思って読み始めました。

ファンの間ではよく知られているようですが、『高木さん』は物語の初期と中盤以降で絵柄もキャラの性格もかなり違っています。
初期の高木さんは、からかい上手というか微妙に西片を小馬鹿にしているような描写もあり、絵柄もギャルっぽい感じでした。
からかい方も掃除ロッカーや草むらの中に隠れて西片を脅かしたり、なかなかやべー奴感が出ていて、読んでていてちょっと引いてしまうような話もありました。(ここで読むのをやめる世界線もありえたと思います。)

しかし、中盤頃からお目目くりくりの可愛らしい絵柄に変わり、からかい方もマイルドというか、単に西片が仕掛けてきた勝負に応じて勝つか、西片に対して好意をほのめかす態度をとって西片がそれに照れるだけという微笑ましい感じに変化していきます。
初期から中盤にかけてのほのぼのした日常編は、(漫画なのである程度仕方ないですが)ご都合主義的な展開や高木さんが西片を尾行したり、西方の行く先に先回りして待ち構えているという男女逆の立場ならおそらく炎上するであろうエピソードも挟みつつ、全体的に話は面白く、西片が時折見せる男らしさと高木さんの積極性により徐々に距離が縮まっていく感じが出ており、引き込まれていきました。

物語の最終盤、西方はついに自身が高木さんを好きだということに気づき始めます。
そして、高木さんのお膳立てもありつつ西方は勇気を出して高木さんを夏祭りに誘い、最終話、西方は花火の下で高木さんに・・・。
このあたりは自分の過去の恋愛を思い出したりして、完全に高木さんワールドに入り込んでました。
ちなみに、『高木さん』は時系列が複雑で、西方が高木さんを夏祭りに誘うエピソードが物語中盤に出てきおり、それが最終回に繋がっています。
このあたりは作者の山本崇一朗先生のセンスを感じるというか、こんな構成をよく考えつくなと感心しました。

それと、西方が高木さんを好きだという自分の気持ちにはっきりと気付くエピソードは「好きということ」というサブタイトルが付けられています。
エーリックフロムの著作『愛するということ』とタイトルが似ていて、私はどちらの作品も好きなので、なんだか良いなと感じました。


もう少し語りたいので、次回もまた『高木さん』について投稿すると思います。
今日は遅いのでここまでとうことで。

それでは。

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