二階堂千鶴というアイドルについて
簡単な自己紹介
はじめまして、あるいはお久しぶりです。二階堂千鶴のプロデューサーを自称しています「らっち」と名乗っているものです。
アイドルマスターミリオンライブとはGREE時代の最初期から見てきた
いわゆる最古参ではあるのですが、ここ数年はツイッターでライブの感想を眺めたり千鶴の話題が出たら覗きに行く。それぐらいの距離感でいました。
そんな私ですがアニメ、10thライブでほんの少し距離が近くなり、今回の二階堂千鶴に関するあれこれを経て、今の私が考える二階堂千鶴について
書き残しておこうと思い立ち、こうして筆を執った次第です。
よろしければお暇なときにでも最後まで読んでいただけると幸いです。
告知当日の私の衝撃
2024年5月9日、ミリシタの『SONG FOR YOU!ガシャ VOL.52』にて
二階堂千鶴の新規SSR『ムーンゴールド』が来ました。
同時にメインコミュ第144話『あなたと共に』楽曲『ムーンゴールド』も追加され、久しぶりにミリシタを起動しました。
本当に久しぶりでした。アニメもあり、10thライブも見たことでミリオンライブに対しての熱が再燃してはいましたが、こうしてアプリを起動し追加されたメインコミュを見ようとまでは至りませんでした。
告知当日、お昼休憩中だった私がツイッターを眺めていているとフォローしている千鶴Pたちに衝撃が走っていました。
なにがあったんだろうかと公式を見ると原因はすぐに判明しました。
コロッケを売っている見覚えのある幼い少女。
後ろのポスターには商店街の文字。
そして少女によく似ている、おそらく少女の兄の姿。
これかぁ、となりました。
二階堂千鶴というアイドルを知る人には周知の事実だったでしょうが
ここまで直球では出されてこなかった情報の数々。
二階堂千鶴の兄の姿、精肉店で実際に働く千鶴の姿。
「SSR 恋心マスカレード」で出ていた千鶴母と服の端だけですが、おそらく千鶴父がそこにいるようでした。
さらに隠されていた部分には千鶴Pには馴染みあるコロッケTシャツの彼の姿もありました。結局彼は千鶴とどんな関係なんでしょうか。千鶴兄と手を挙げて挨拶しているようなので千鶴兄の友人でしょうか。
そんなものを見た私はミリオンライブの発表一つ一つに興奮していた
あの頃のように、帰宅後すぐにミリシタを起動した私はとりあえずガシャを引こうと課金しては引き、課金しては引き。あの頃とは違って金ならあると天井付近でようやく引くことができました。相変わらず千鶴の絡むガシャは爆死気味でしたが、ようやくメインコミュを見るときが来ました。
個人的な近況報告とその日の衝撃はこのあたりにしてここから本編です。
当然144話のネタバレになりますのでまだ見ていない人はぜひ144話を
見てから続きを読んでみてください。
メインコミュ144話『あなたと共に』
簡単に今回の内容を説明しますと二階堂千鶴の実家を探ろうとする悪質なパパラッチから逃れるため、しばらくホテル生活を余儀なくされた千鶴。
今後を不安に思う彼女に対してプロデューサーはある提案をしました。 それは実家のことをこちらから公表することです。そうすればパパラッチに好き勝手な記事を書かれる可能性をなくし、二階堂千鶴の今後を守ることができると。現状をすぐに変えるにはこれ以上ない手です。
しかし千鶴はその提案に対して普段の気丈な姿からは想像できないほど 激昂します。そんなことをすれば私は私ではなくなる。セレブであるということはこれまで二階堂千鶴を支えて、応援してくれた人たちと、なによりもプロデューサーとの大切な夢であり、ずっと歩いてきた道のりだと。
それを裏切ることになってしまうと。
千鶴から出て行ってと言われ、プロデューサーはその場を後にします。
その後、千鶴は母親にそのことを相談し、プロデューサーが千鶴のことを大事に思っているからこそそう言ったのだと気づきます。
またプロデューサーは高木社長に相談することで千鶴が二階堂千鶴というアイドルに対してどんな理想を抱いているのか。その理想を実現するためにどんな覚悟と責任を背負っていこうとしているのか。
それを一番知っているのは君だろうと言われます。
そして迎えた翌日、プロデューサーは千鶴に伝えます。
千鶴の抱える責任と覚悟をプロデューサーである自分も背負っていき、
これからも共に理想のアイドル二階堂千鶴を目指していこうと。
千鶴はそれを聞いて、あなたが隣にいれば何も怖くないと。
そう言って2人はこれからも共に歩んでいくことを決意するのでした。
簡単に、と言っておきながら長くなりましたがこんな話でしたね。
もうこれを見ながら私はわんわんと泣いてました。
野村さんの演技も本当に言葉で言い表せないぐらい素晴らしくて、千鶴のことをずっと大切にして共に歩んでくれた野村さんだからこその迫真の演技だったと思います。千鶴と母親との会話でもこれが千鶴の素の話し方なんだとはっきりわかりますし、今まで想像でしかなかったものが声がついたことでいよいよ現実になったような、そんな感動でいっぱいでした。
この人が二階堂千鶴の声優で本当に良かったと改めて思えました。
それと忘れられないのが途中の高木社長とプロデューサーとの会話です。
これもまた良いんですよね。まとめますとこのような内容です。
アイドルの輝きとは真実の魂の輝きでなくては誰にも響かない。
だからこそ嘘を真に変えることこそがアイドルの本質である。
もちろんそれには責任も覚悟も生じる。
しかしそこから逃げては得られない輝きがある。
これですよね。アイドルの本質って。嘘を真に変えること。
どこにでもいるただの少女が誰もが憧れる理想のアイドルとなる。
そうあろうとする姿に人は惹かれるんですよね。
だからアイドルってものは素晴らしいのだと思います。
今回のメインコミュ、二階堂千鶴というアイドルの物語において外すことのできない重要なエピソードだった。そのように私は感じました。
もっと細かく感想を書くべきとも思ったのですが長くなりすぎそうなのでここまでにします。それでも重要な部分だけは抜き出せたと思います。
さて、ここから本題である二階堂千鶴についてです。
個人的な考えになりますので違和感を覚える方、もしかしたら不快に思われる方もいるかもしれません。その時はあなたの考えを聞かせてください。
私にとって二階堂千鶴は『太陽』である
いきなりなに言ってんだという見出しになるのですが、一番言いたいことはこれになるので先に伝えておきます。
あくまで私にとっては太陽である、という話です。
これはもちろん二階堂千鶴にとっては違うという話でもあります。
二階堂千鶴というアイドルに対して殆どの人が月を連想すると思います。千鶴の曲の歌詞には「恋の音色ライン」を除いて『月』という単語が入っています。それ以外で千鶴に関連する単語としては『星屑』でしょうか。
これも千鶴の曲「恋心マスカレード」と「Collier De Perles」の歌詞の中に登場し、ゲーム内で手に入る衣装説明にも書かれていたりします。
この『月』と『星屑』という言葉。どちらも千鶴の最初のソロ曲である「恋心マスカレード」の歌詞にある、ということから二階堂千鶴を表す言葉として過去から現在まで一貫して重要な意味があるものなんだと思います。
それでも千鶴のことを太陽と表現したい理由は、単純に二階堂千鶴という人間があまりにも眩しく太陽のように輝いていると私が思うからです。
商店街で育ったからか、ご両親の教育のおかげか、千鶴は人との繋がりを大切にします。劇場の仲間たちにはもちろん現場で関わるスタッフや監督、ファンの1人1人に至るまで千鶴は大切にしています。
千鶴の特技である『人の名前と顔を忘れない』
これは千鶴のアイドルとしての活動でかなり力を発揮したことでしょう。握手会などでたった一回来ただけなのに名前を覚えてもらえていたら。
私なら間違いなくファンになります。
現場のスタッフや監督からも持ち前の気配りと親しみやすさからまた一緒に仕事がしたいと思ってもらえたでしょう。
そして千鶴の仕事に対する情熱。これも語るべきでしょう。
元々の責任感の強さや大人らしく精神的に成熟しているなどの理由もあるでしょうが、千鶴というアイドルが嘘の上に成り立っているという認識が
千鶴の強さにもなっているのでしょう。
彼女がたびたび口にする一流という言葉。セレブで高貴なアイドル二階堂千鶴は何事も一流でなくてはならない。やるからにはトップを目指す。
千鶴は自分をセレブであると偽ってはいますが、その責任から逃げることはしません。セレブとして相応しくあろうと努力し続けます。
『ノブレス・オブリージュ』という言葉を知っていますでしょうか。
とても有名な言葉なので殆どの人が知っていると思いますが、その意味は『高貴な身分にはそれに伴う責任がある』というものです。
この言葉を二階堂千鶴は偽りでありながら体現していると私は思います。
そしてプロデューサーという立場だから見れる千鶴のかわいさ。
これに関しては今回話したいことの趣旨から外れるので割愛します。
ただ千鶴が太陽のように輝いていると私が感じるのは、間違いなく千鶴のことを好きだからですからね。結局これが全てなのかもしれません。
それでは次の話題に移ります。私にとって千鶴は太陽だという話でしたが結論としましては私が千鶴を好きだからという単純な回答に帰結しました。
では二階堂千鶴の視点ではどうなっているのか。それに関する話です。
二階堂千鶴にとって『月』とは
千鶴を連想するワードとして挙げた『月』
今回の更新で追加されたゲーム内ブログにて千鶴はこう言っています。
「アイドルとは、みなさまという太陽の光を受けて輝く月」
もう一つ、『SSR 恋心マスカレード』の覚醒エピソードでは
「月はいつも表側しか見えない。ただ変わらずそこにあって美しく磨かれた面だけをこちらに見せてくれている。わたくしもあの月のようになれたら」
「本当の姿を隠しながらも堂々と輝くそんな強さには憧れてしまう」
ほかにもあるのかもしれませんが自分が読み返して見つけたこの2つ。
これを見て私は千鶴にとっての『月』とは『二階堂千鶴というアイドル』のことなのかなとそう思いました。
より正確に言うなら『二階堂千鶴というアイドルの理想』でしょうか。
今回のメインコミュにて、千鶴が実家を公表することを拒否した理由は
それをすれば『二階堂千鶴というアイドル』が崩れてしまうからでした。
自分を支えてくれている人たち、応援してくれるファンの人たち。
千鶴からすればそれは太陽の光と呼ぶべきものなのでしょう。
セレブという偽りの仮面を被ったアイドルである二階堂千鶴は太陽の光がなければ輝くことはできないのです。千鶴の偽りと理想を本物だと認識してくれる人たちがいてはじめて『二階堂千鶴というアイドル』は成立します。
私も二階堂千鶴といえば月、そんな風に考えていました。その上で千鶴は太陽なんだと言い続けようと思っていました。
ですが少し違っていたのかもしれないと考えを改めることになりました。
二階堂千鶴は『二階堂千鶴というアイドル』でなければ誰でもないただの一般人だったのかもしれないと。どこにでもいるような臆病で見栄っ張りなごく普通の少女だったのかもしれないと。
少なくとも千鶴自身は自分をそう見ているのかもしれないと。
今回のメインコミュ、それと公式4コマはまさにそんな少女である二階堂千鶴の一面を見せてくれました。
正直申しますとこれは私にはなかった、あるいは忘れていた認識でした。
それに気づくと同時に私は千鶴に謝らなければいけないとも思いました。
メインコミュで公表を提案したプロデューサーですがはっきり申しますと私自身もその提案はありな選択肢だと考えました。実家を公表したところで二階堂千鶴は崩れない。そんなことで彼女の築いた絆と信頼は崩れない。
そう思いました。それは今でも変わりません。変わりませんが、そこには千鶴の視点がありませんでした。幼い少女でもあった二階堂千鶴がセレブという自分の理想に込めた思いと願いをわかっていませんでした。
そういうことじゃないと言われたのは紛れもなく私でした。
千鶴にとって『二階堂千鶴というアイドル』はそれほど大事なのだと
これはきっと本人から言われなければ気づけないことだったと思います。
それに気づかせてくれた今回のメインコミュには感謝しかないです。
彼女にとっての『てづくりのぶどーかん』
これは千鶴の嘘と私個人についての話です。
二階堂千鶴はプロデューサーにスカウトされてアイドルになりました。
流れとしてはミスコンで有名な大学にやってきたプロデューサーが1位となった千鶴のもとにやってきてスカウトするというものです。
ポイントなのは千鶴はこの時点ですでにセレブを自称していることです。最初はスカウトに消極的だった千鶴ですが学友の羨望の眼差しを受けたことでアイドルになることに乗り気になります。
なぜ千鶴がセレブと呼ばれるようになったのか。
これに関しては『SSR 恋心マスカレード』から推測できます。
大学生になり、どんな服装で登校しようか楽しそうに選ぶ千鶴。
派手すぎないか、むしろもっとセレブに、そんなことを言っています。
そうです。大学デビューというやつですね。
千鶴は周囲から浮くほど派手で目立つセレブっぽい服装で大学に行き、
才能を余すことなく発揮して仲良くなっていった学友たちから、もしかして千鶴さんはセレブなんですかと聞かれ、そうですと答えてしまったと。
認めてしまったからにはもう後には引けなくなったと。おそらくですが
このような流れだったのかなと思います。
二階堂千鶴はセレブであるという嘘。
千鶴の好きなことは『憧れの目で見られること』です。
そんな千鶴の見栄っ張りなところから生まれた小さな嘘はどういうわけか疑われることもなく受け入れられてしまい、遂にはアイドルにならないかと誘われるまで大きくなってしまいました。
昔話や童話でありそうな展開です。大概は嘘をついた人が痛い目にあって嘘は良くないというオチで終わりますよね。
しかし二階堂千鶴はそうなりませんでした。
なぜなら二階堂千鶴を疑うものは現れず、真実を知る人は千鶴の嘘を守るために動き、何より千鶴自身が嘘を本当にしようと努力したからです。
そして、いつしか嘘は『二階堂千鶴というアイドル』になったのでした。
ここから私個人の話となります。
私は心の中で千鶴の嘘を張りぼての嘘と呼んでいました。あまり好ましい表現ではないと思われることでしょう。これは私がGREE時代の初期の印象を覚えていて、その時から今までずっと付き合ってきた二階堂千鶴が私の中にいるからこそ出てきた呼び方になります。
簡単に説明しますと二階堂千鶴の嘘は今よりもずっと空っぽでした。千鶴をセレブともてはやす学友は存在せず、一人で765プロにやってきて自分をセレブと自称して、プロデューサーに呆れられながらも張りぼての嘘を貫き通す千鶴のことを私はずっと見てきました。
私というプロデューサーは千鶴の嘘を最初から知っていて
千鶴も私が嘘に気づいていることを最初から知っている。
そんな私たちは共犯関係と呼べるものだったのかもしれません。
ここは明確にミリシタのプロデューサーと違うところなのでしょう。
ミリシタのプロデューサーのように千鶴のことをセレブなんだと認識してスカウトもしていない。自分をセレブと偽って765プロに一人やってきた。
かつてニセレブと呼ばれていた千鶴と歩んだ歴史があるからなんです。
セレブっぽく振舞おうと奮闘し、庶民的なことをつい言ってしまう。
それは今も変わりませんが私は「知っているが黙っている」側なのです。
当然そんな千鶴のことをどこか滑稽に思い、張りぼての嘘を懸命に本物にしようとする、そんなアイドルだと思っていたのです。
それが、今回のメインコミュにて粉砕されたというわけです。
この話のタイトルはここから来ています。
私が張りぼてだと思っていた千鶴の嘘は千鶴にとって何よりも大切なものとなりミリオンライブの象徴である『てづくりのぶどーかん』と表現するに相応しいものに変わっていったんだと。
千鶴一人が作った仮面はいつの間にか千鶴が関わってきた全ての人たちの思いが込められた大切な約束に変わっていったんだと。
プロデューサーである私はその最初の一人となるべきだったんだなと。
これだけだと誤解されてしまうかもなので書いておくのですが私は千鶴の嘘を馬鹿にしていたわけではありません。それを手放していいものと思っていたわけでもありません。千鶴がセレブなアイドル・二階堂千鶴を貫こうとするなら私も付き合っていこう。その程度の覚悟では、二階堂千鶴の理想を叶えることはできないと理解させられた。そんな話になります。
千鶴が大切だというのなら私も大切にしよう。覚悟と責任を背負えというなら背負っていこう。そのために私はこれを書いているとも言えます。
二階堂千鶴にとって『星屑』とは
気を取り直して次の話題。千鶴にとって『星屑』とは、そんな話です。
といってもこれはかなり抽象的というか、私はこう考えてるというものになります。「恋心マスカレード」と「Collier De Perles」の歌詞を眺めつつ思いついた私なりの曲の解釈でもあります。直接歌詞を書くことが大丈夫かわからないため、ぼかしつつ書きます。
まず「恋心マスカレード」では『星屑のドレス』と出てきます。
「星屑のドレスを身に纏えば飾らない素顔であなたに会える気がする」
ポイントとしては星屑のドレスを纏うのは素の千鶴なんですよね。
そうなるとこれは千鶴が被るセレブという仮面のことかな、とパッと見て思う人もいるかもしれませんが、その解釈ですと素顔で会えるという部分で矛盾してしまいます。なので『星屑』とは『素顔を晒すための勇気』
そのようなものだと考えることができそうです。
次に「Collier De Perles」ですがここで出るのは『星屑のベール』です。
まずは簡単にこの曲の解説から。
貝殻の中で成長するペルル。ペルルとはフランス語で真珠のことです。
そしてペルル=二階堂千鶴はあの真珠のように成長し、輝いていきたい。そのような曲となっています。この曲が出た時の衝撃も結構なものでした。
そして星屑のベールが出てくるところなのですが手前の歌詞も含めますと
「涙は貝殻に隠し月を見上げよう。星屑のベールを纏って踊ろう」
これだけだとピンと来ませんのでこちらの歌詞も合わせてみます。
「心の翳りが夜空を隠し、瞳から星がこぼれた」
こちらにも星屑ではありませんが『星』というワードが出ます。
これは同一のものとして考えてみてもよさそうです。
そして月とは二階堂千鶴というアイドルそのものという私の解釈。
これを合わせて考えますと心の翳り、不安や恐怖などで二階堂千鶴という
アイドルの理想が揺らげば、瞳から千鶴の勇気が涙となってこぼれていく。
そしてこぼれてしまった勇気を千鶴は貝殻に隠して月を見上げる。
貝殻の解釈は月と被るところがあるのですが、現状の二階堂千鶴と強引に解釈します。月という理想に至るため今の千鶴が被っている偽りの仮面こそ貝殻である、という考え方ですね。
『貝殻=偽りの仮面』にこぼれてしまった『涙=勇気』を隠して
『月=理想の姿』を見上げよう。
そしていつか『星屑=素顔を晒す勇気』を纏ってあなたと踊ろう。
私なりの解釈はこのようなものになりました。
この曲は本当に二階堂千鶴そのものを歌った曲なんでしょう。
千鶴の強さと弱さ、変わっていきたいという強い願い。
そして、共に歩むあなた。
次の話題はこちらになります。
これ抜きに二階堂千鶴を語ることはできない、あなたについてです。
二階堂千鶴にとって『太陽』とは
アイドルは応援してくれる誰かがいて、はじめてアイドルでいられる。
アイドル・二階堂千鶴は太陽の光を受けて輝く月。
二階堂千鶴にとって最も大切な太陽とは、誰なのか。
これを読んでくれている皆さんはよく知っていますよね。
私たち『プロデューサー』こそ
二階堂千鶴にとっての『太陽』なのです。
そんなに溜めて言うほど驚愕の真実というわけでもないのですが、これは二階堂千鶴のプロデューサーを名乗っている時間が長くなるほど。
二階堂千鶴というアイドルを知れば知るほど重くのしかかってくる私たちプロデューサーの責任と覚悟の話となります。
千鶴のコミュやカードのセリフ、曲の歌詞など至る所で千鶴はそう言っています。私を照らしてくれるあなたはまさに太陽だと。
今回追加されました曲「ムーンゴールド」の歌詞の中にもあります。
「いつも私を照らしていた。まるで太陽だね」
あまりにも直球ですがこれ以上ないぐらいの根拠ですね。
次に「Collier De Perles」から関連する歌詞として。
「弱さごと照らすあなたがいるから涙の雫は綺麗に光るの」
千鶴の弱さごと照らすあなた。ここでもプロデューサーを太陽として
扱っています。千鶴が弱っているとき、まさに今回のメインコミュのような状況で千鶴はプロデューサーを頼りにします。
なのでメインコミュでの千鶴の実家を公表することへの動揺と激昂は太陽であるはずのプロデューサーから裏切られたという思いからも来ています。そして最後、プロデューサーが自分の覚悟を示し、共に歩んでいけることを確信した千鶴はあなたが隣にいれば何も怖くないとまで言い切るのです。
二階堂千鶴のセリフにこんなものがあります。
「一流のアイドルであるわたくしには一流のプロデューサー。
そう、あなたが欠かせませんわ」
ミリオンライブがスタートした最初期からあるセリフであり、私が千鶴のプロデューサーになることを選んだ一番好きなセリフです。
セレブという仮面を被り、自分は一流だと見栄を張る二階堂千鶴。
そんな彼女をプロデュースするのは一流のあなた。
彼女はプロデューサーがどんな人物かも知りません。新人かもしれない。ダメな人間かもしれない。最悪、自分を騙そうとしているかもしれない。
それでも彼女はあなたを一流のプロデューサーと呼びます。何も知らない彼女を導くのは間違いなくあなたしかいないと、そう言ってきます。
そうして長く付き合っていくうちに彼女が言うわけです。
あなたが私の太陽だと。
これが私たちプロデューサーが答えるべき二階堂千鶴からの信頼であり、背負っていかなければならない覚悟と責任の話になります。
こんな長い話をここまで読んでくださっている方々は私以上にその信頼に答えられるプロデューサーであると私は信じています。
もし二階堂千鶴のことを何も知らないけど、気になって読んでみたという方がいましたらゲームやCD、コミックなどで千鶴はどんなアイドルなのかを追ってみてください。彼女は最高のアイドルだと私は保証します。
ここまで本当に長くなりましたが、まだひとつ書きたいことがあります。
ここからは二階堂千鶴と共に歩いた私個人の叫びになります。
本当に私の書きたいことだけを書いていきます。
お前こそ俺にとっての『太陽』なんだよ
最初の話、私が一番最初に言いたかったこと。
これは二階堂千鶴に対して言いたいことです。
ここまで読んだ人は二階堂千鶴がプロデューサーを太陽と認識していると納得していただけたかと思います。プロデューサーがいなければ二階堂千鶴というアイドルは輝けないと。
それは間違っていません。プロデューサーがいることで千鶴はアイドルをやっていくことができます。ライブをし、ファンと交流し、嘘を本当にしていくことができます。
ですがプロデューサーはどうでしょう。プロデューサーだけで何ができるでしょうか。答えは何もできないです。
アイドルがいてはじめてプロデューサーはその役割を遂行できるのです。
誰からも愛される理想のアイドルを、その夢を理想を共に追い続けられるのは彼女がいるから成立するのです。
二階堂千鶴に照らされているのは私たちも同じなのです。
ミリシタのゲーム内ではプロデューサーが二階堂千鶴をスカウトすることから始まりました。千鶴に手を差し伸べたのはプロデューサーでした。
ですが私は違います。事前発表から誰が好みか誰をプロデュースしようかと眺めてゲーム内で一通りアイドルのプロフィールを眺めて。
私はあのセリフに出会い、二階堂千鶴というアイドルに出会いました。
私に最初に手を伸ばしたのは彼女でした。
必要と言ってくれたのは彼女でした。
だからこそ今日までミリオンライブのことを追い続け、たとえ一時離れたとしても二階堂千鶴に何かあればこうして戻ってくるプロデューサーである私がいるのです。気持ち悪い自分語りをし始める私がいるのです。
千鶴が私を太陽と言うなら、私も千鶴を太陽と言い続けます。
二階堂千鶴の嘘がなぜ成立しているのか。
それは二階堂千鶴という人間に納得するためには都合がいいからだと私は思っています。そうでなければ説明つかないです。
あんな完璧な人間がいるか? あんな綺麗な人間がいるか?
なるほどセレブだからか、私たちと生きている世界が違うからあんなにも輝いているんだと、納得するために必要だから嘘だと気づけないんです。
自分がどれほど輝いているか気づいてないんですよ二階堂千鶴は。
なぜ彼女の言う月が輝いているのか。
それは二階堂千鶴がまさに太陽として輝いているからですよ。
彼女の見る月がプロデューサーやファンの光によって輝いているのなら
プロデューサーでありファンでもある私たちが見る月は、千鶴自身の光を反射しているから輝いて見えるんですよ。
私たちはとっくの昔から彼女の輝きを見ているんですよ。
だから迷うなと。恐れるなと。お前は最初から輝いてんだと。
世界で一番愛されるだけの才能と輝きがあるのはお前だと。
その光景が見えたからプロデューサーを名乗ることにしたんだと。
それからの俺がどれだけお前に救われたと思ってるんだと。
こんな俺でもいいなら最後まで共に歩かせてくれと。
そんなことを千鶴がプロデューサーを太陽と呼ぶたびに思っていました。こうやって言語化するのも必要かなと、私のために書き残しておきます。
誇張抜きに、これが私が千鶴に対して思ってきたことの本心です。
ミリオンライブと関わってきて失敗したこと、思い出したくない後悔などたくさんあります。ですがそれ以上に楽しかった、いつまでも覚えていたい思い出がたくさんできました。千鶴と共に歩んだ日々は私の宝物です。
私にとって全ての思い出が大切で必要な道のりだったと思えるように。
いつの日かこれを読みながら笑う私がいることを願っています。
最後にこれを読んでくれた方へ
ここまで長くなりました。本当に。なんと1万超えましたよ。まさか行かないよなと思っていた数字に届いてしまいました。当時書いていたSSだってこんな文字数めったにないですよ。達成感と疲労が凄いです。
今回の話は私が思う二階堂千鶴というアイドルについて。
その過去と現在の話でした。
最後まで読む人ほぼいないだろと最後に書きたいことをぶちまけました。
共感したって人が万が一いたら私のように言語化を試してみてください。
書きながらあの頃の懐かしさに浸るのも悪くないですよ。
そしてこれを読んだ新人のプロデューサー、まさかいるとは思いませんがもしもいたのならアイドルマスターの世界をぜひ楽しんでください。
こうやって自分の好きなアイドルについて書き残すも良し。
絵や小説をかいてみるも良し。
あなたの好きなやり方であなたのアイドルをプロデュースしてください。
もうすぐ学園アイドルマスターもスタートしますからね。私は篠澤広が気になってしかたないです。彼女は一人でも行ってしまうタイプだと思うのでおそらくプロデューサーはそれを支えるような物語になりそうです。
実際はどうなるのか、この目で早く見たいです。
あの「光景」のMVは本当に必見ですよ。まだの人はぜひ。
関係ない話はここまでにして。
最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。
もっと楽曲一つ一つについてなど語れることはあったかもしれませんが、今回はここまでにしておこうと思います。
「恋の音色ライン」についてとか。あれだけは語ってないですからね。
ただあの曲には二階堂千鶴を深堀する要素がそこまでなさそうというか。これを深堀するって要はプロデューサーへの恋心についての話になるかも。
などの理由から語ることはありませんでした。もしも次があるのならこの話になりそうですね。次なんてなさそうですが。
それとほかの方の感想を見ながら「ムーンゴールド」の歌詞の中にも月と星がありますが、あの星は劇場の仲間たちのことじゃないかと思いました。
日が暮れる=ライブが始まる
月と星が手をつなぐ=ほかのアイドルと共に輝き始める。
こんな意味があるんじゃないかと。入れようとしても難しそうだったのでここに書いておきます。まだまだ深堀できます二階堂千鶴。沼です。
それでは本当に長くなりましたがこれを読んでくれた皆さん。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
二階堂千鶴について、あなたの中に残るものがあったのなら幸いです。
またどこかでお会いしましょう。それでは。
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