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一番楽だった?実習
おはようございます、ぶらっくぱぱです。
前回・前々回は、看護学校の先生について書いてみました。
今回は、看護学生時代のことについて書こうと思います。
これから書くこととは別のことを書こうと思っていたんですが、noteに投稿していることとこれから投稿しようと思うことを妻に話したら「あのことは書かないの?面白いのに」と言われたことがあったので、時系列的にもそちらが先だったので、そのことについて書こうと思います。
今回書くのはタイトルにある通り、看護学生時代の実習で1番楽だった?実習についてです。
実習先の科は、精神科です。
知らない方もいると思うので簡単に説明すると精神科の病院には、閉鎖病棟と開放病棟があります。閉鎖病棟とは、文字通り出入り口が施錠され、自由に出入りできない病棟で、自傷他害行為の恐れがある場合など開放処遇を制限しなければ医療又は患者の保護を図ることが著しく困難な場合に入院する病棟のことです。
精神科の実習先が男性というだけで閉鎖病棟になるといのは、男子看護学生あるあるだと思います。
私も漏れず閉鎖病棟での実習になり、受け持ち?の患者さんは同年代の男性患者さんでした。
私の場合、精神科実習は精神的に堪える部分はかなりあったものの実習内容も実習記録も他の科に比べて格段に楽でした。
どう楽だったのかというと
まず記録についてですが、書くことがほとんどなかったからです。
私の受け持ちの患者さんは、私が患者さんを訪ねていくと十中八九
「来ないで!!」
と怒るんです。
先に断っておくと、「来ないで!!」と言われる始めたのは実習初日に自己紹介を兼ねたご挨拶のために指導者さんと一緒に初めて患者さんの元を訪ねた時からだったので、私が患者さんを怒らせる何かをしたからとかそういうことではないと思います。
ただ、初めにそれを言われた時からなぜか指導者さんは興奮気味でした。
少ししてからその理由を聞くのですが、その理由はその患者さんは自分の気持ちを表出することが極端に少ない方だったので、それが拒絶だとしても自分の気持ちを表出できたということが指導者さんたちにとても前向きに捉えられたわけです。
私の母校では精神科実習での記録は、通常の看護記録とは違いプロセスレコードを書いていたのですが、訪室すると十中八九「来ないで!!」と拒絶されるのでプロセスレコードもほぼその内容で、その後のやり取りがないので白紙から完成まで2分もあれば十分なほどでした。
もちろん看護過程の展開や拒絶されなかった場合の記録もあったので、全ての記録がそうだったわけではないですが、記録のうちの1つが2分もあれば終わるというのはとても楽ではありました。
次に実習の内容について何が楽だったかというと、実習時間のほぼほぼの時間をトランプと将棋をして過ごしていたからです。
実習中に何遊んでいるんだと言われるかもしれませんが、これも指導者さんの指示でした。
では、なんでそんな指示をされることになったかというと
まず、患者さんからの拒絶に対して、指導者さんとその後の関わりについて相談して
①1〜2時間ごとに訪室する。
②拒絶された場合、すぐに退室する
③拒絶されなかった場合、関わりを持つ
という方針が決まりました。
なので、1〜2時間に1度訪室して拒絶され続けるという苦行を強いられるわけですが、それ以外の時間はすることがないわけです。
拒絶された後やることがなく、病棟の邪魔にならないところでただただ突っ立っている私を見かねた指導者さんが受け持ち以外の患者さんと関わる機会をくださいました。
閉鎖病棟というと監獄のようなイメージがあるかもしれませんが、一部を除いては開放病棟とそう変わらない作りになっています。
なので、もちろん談話室もあり、そこで患者さん同士トランプや将棋などに興じられていたりもします。
指導者さんは私を連れてその患者さんたちのところに行き、一緒にトランプをしてくれたんです。
そのうちに指導者さんは業務があるため抜けなければならなくなり、指導者さんと一緒に私も抜けようとしたのですが、指導者さんが
「タイミングを見て、受け持ちさんのところに行ってくれたらいいから一緒にトランプやってなよ。」
と言ったんです。
1〜2時間毎に訪室することしか何もすることがないので、ありがたい反面これでいいのか?と思いつつもその日は、言われた通りにトランプをしつつタイミングを見計らい、受け持ちの患者さんのところに訪室して拒否されるを繰り返しました。
そして、実習終了の時間になって指導者さんに挨拶に行ったら言われたんです。
「患者さんたちかも好評だったし、色々な患者さんと関われるのもいい経験だから、とりあえず明日からも今日みたいに過ごしてね。」
流石にそれはどうなんだろうと思って実習担当の先生にも相談したんですが、先生からも
「指導者さんもそう言ってくれているし、実習で色々な患者さんと関わる機会はそうないから、指導者さんのいう通りにしたらいいよ。」
と許可が出たため、それ以後実習中はほぼずっとトランプと将棋をしながら過ごすことになりました。
指導者さんからの指示と担当教員からの許可が出たわけですし、他にすることがないわけなので大手を振って遊んでいたらいいわけですが、実習に来ているのにほぼ一日遊んで過ごしているのは、苦労している仲間への申し訳なさや良心の呵責とでもいうのかで、楽ではあるものの結構苦しかったです。
それに加えて1〜2時間に一回顔を見るだけで「来ないで!!」と拒絶されるのも拒絶されると分かっていても心にズンッとくるものがありました。
しかも、指導者さんたちは振り返りで、患者さんの気持ちを表出させることができたと喜んで誉めてくれるわけですよ。
自分の想いと指導者さんたちの反応とはチグハグ過ぎて、それも苦しかったですね。
それが約2週間。
実習自体は楽といえば楽でしたが、違う意味でかなり苦い経験にはなりました。
ということで、今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。
今回は看護学生時代1番楽だった?実習について書いてみました。
私にとっては、楽だった!と言い切れるような実習ではなかったですが、人によってはただただ楽だと感じられる実習だったのかもしれません。
次回は、初めは今回書くつもりだった看護学生時代のエピソードを書いていこうと思います。
余談…
昨日の晩御飯は、鶏の唐揚げでした。
醤油味の唐揚げって揚げるの難しくないですか??
鶏肉なのでしっかり火は通したいけど、火加減に注意しないと醤油が焦げてしまって苦味が出るので子供達が食べない。苦味がなくても醤油色が焦げたように見えて食べない。
そういったことがあったので、我が家の鶏の唐揚げは塩唐揚げなんです。
今日の晩御飯は何にしようかな・・・