あなたの知らない少女漫画
さっき、横溝正史について書いたら、どうしてもこの漫画家を紹介しなくては!って思って、もう1個書くことにしたよ。
あなたは「高階良子」先生を知ってるかな?
(同年代の人は、知っとるやろな)
もう何から紹介してええんかわからんくらいよ。ジャンルは「怪奇少女漫画」やね。中二病を心に抱える女子は、必読。それ以外の作品もあるけど、正直それ以外のはつまらないので読まなくていい、マジで。
で今から挙げるタイトルは、古本やで見つけたら即買って読みや。
まあ昔の人なんで、絵柄の古さは我慢しろ。
「はるかなるレムリアより」
いや、もうさあ、タイトル聞いただけで、ビンビンこん?当時、このレムリア大陸については、ちょっとしたトレンドだったのよ。それをいち早くとりいれた高階先生に拍手。
「赤い沼」これはKindleがある!(一番上に貼ってます)
童謡かごめかごめと鬼子母神をテーマにした怪奇ミステリー。ザクロは血の味・・・当時な、ザクロなんか売ってなかったから、もう食べてみたくてしょうがなかったよね・・・ほんまに血の味なんかな??ってなってた。
「化石の島」Kindleあり
これは、何度事故にあっても蘇るレーサーと恋におちる美保。
このレーサーには、秘密があって・・・まあ、研究所とかコモドドラゴンとか、察して。しかも子どもできちゃよ。なんだろうな、これ10歳の時に読んだんだけど、気持ち悪いとか怖いよりも、二人の関係性に「萌え」てたな
はい、次。これは、なんか現代にも通用します。いわゆる美容整形的なことがテーマ(そんな可愛いものではない:マッドサイエンティスト系)なんだけど、ブスが美人になるけど、みたいな設定ってよくあるよね、最近でも。でもこの作品が最初なんじゃないかしら。
「地獄でメスがひかる」
レムリアときたらインカ帝国もやらなあかんやろ?
幻のビルカバンバを求めて・・・とか何回でも言いたくならん?私は、語感フェチでもあるので、とりあえず口に出していいたいタイトルとかがあんねんよ。「君の名前で僕を呼んで」とかさ。
幻のビルカバンバっていいたいやろ?
私、ムーが大好きやったけど、高階先生の漫画でずいぶん下地ができてたのか・・・いや、同時期くらい?
「インカ帝国」「幻のビルカバンバ」
「タランチュラのくちづけ」
内容は、男装の少女蘭がアマゾンの探検隊に参加。彼女は、タランチュラやその一族に守られて、ついにタランチュラ王国にたどり着く。彼女をずっと呼んでいたアマゾンの精霊たちが、蘭をこの地に引き寄せた。
いやあ、もう、なんやねん。好きすぎるやろ、この設定。蘭になりてえ・・・と思ったものだ。守られたかったのかな?
「血まみれ観音」
これは、いわゆる「人面疽」もの。肩にできた顔の形をした腫物。これが大変なことに・・・怪奇ミステリーがすぎる。私は、子どもの時からヘンタイさんなので、むしろ、「ああ、この役になりたい」とか思ってたわ。中二病が早く来すぎ。
(角川ホラー文庫の1つなので、先に紹介した「地獄でメスがひかる」も収録されてます)角川ホラー文庫、ちゃんとKindleにせえよ・・・マジで・・・
まあ、もうね。作品数多いんで、あとはタイトルだけ挙げとくわ・・・
「くらやみに悪魔が」
「シャンバラ」(これも超ムーしててさ・・・)
「黒とかげ」(江戸川乱歩原作:「血とバラの悪魔」同時収録)
「ドクターGの島」
これは、江戸川乱歩の「孤島の鬼」を極めて少女漫画のテイストで仕上げたって感じだけど、すごく上手く登場人物の心情が描かれていて、高階先生の上手さがひかる作品になってます。孤島の鬼も一緒に読んで欲しい。
タイトルだけはやっぱもったいないので、もうひとつ
「ナーギの塔」
これは、カンボジアのアンコールワットがテーマ。
同時収録の「死を踊るランダ」もよきです。
正直言うと、まあ、上記の怪奇ミステリー以外は、もう古臭くて読む必要はないかも。いにしえの、そういう少女漫画マニアは読んだらいいとは思うけどね。