女の生きざまが好き

女が好きな私は、同性愛者ではありません。
でも、女の生きざまには大変興味があり、好みのタイプの美女や、面白いタイプの女性、そのほか色々友達になりたくて仕方がない・・・
昨日は、人生に奇跡を起こすMy Noteの著者:結梨 嘉望のセブでの講演会に行ってきました。私けっこう告知とかしてたけど、在住の人は全然来てなかったのよね。175RのSHOGOの奥さんである石井あみさんとの対談とかもあったりしたし、参加者はまあまあ濃ゆい面々が集まってた。
この結梨さんって、すごい美女というわけではないんだけど、オーラがものすごく明るくて、天照大神という感じの人(大げさか?)で人と人を繋げたいと活動されている。着物をドレスに仕立てたものを着用されてて、これまたすごくお似合い!アマテラス感マシマシ。このMy Note、何冊か購入して若い女の子たちにあげたんだけど、ママ世代にも絶対におススメだし、老若男女問わずワークをしてみるとよいと思う

それは、さておき、女の生きざまの話でした。
映画「あのこと」
ノーベル賞作家アニー・エルノーの自伝的小説を映画化した本作・・・うん・・・重いですな。60年代フランスでは中絶が違法だったわけです。
(フィリピンはいまだに違法よ。)そんで、すごく優秀な女子大生ちゃんが、予期せぬ妊娠をしてしまいます。そして、自分だけで事態をなんとかしようとする、という。だって、闇でなんとか中絶しても、あとからの判断で流産なら無罪だけど中絶ってされたら有罪なんですよ。しかも、彼女は将来有望な学位目前の優等生。
これやっぱ実話ベースだからですかね、この女子大生アンヌちゃんの心の動きがめちゃめちゃ伝わってきます。女には子どもを産む権利と産まない権利両方がある=自分の人生は自分で決める権利がある。
この子どものことに限った話じゃないですけどね。自分で決める権利もあるし、自分で決めるべきなんですよ。でも、当時の情勢では、産まないという選択は許されていなかったわけで・・・
この映画は、こういう精神的な葛藤に加えて、もう見るのしんどいみたいなシーンが終盤訪れます。これ、実話ベースですよ。たぶん同じようなことが過去の日本でも起きていたし、今のフィリピンでも、どこかで起きているはず。恐ろしいです。でも、フランスでは2024年に世界に先駆けて「中絶権」が制定されました。
この女優さん、「ヴィオレッタ」の娘役もしていた方で、こんな役ばっかりトラウマにならんのかなと。

「ヴィオレッタ」もいっておきましょう。
原題は、My little princessです。
育児放置気味の写真家の母親が、自分の娘、ヴィオレッタを写真のモデルに誘うんだけど、ヴィオレッタは、いつも相手をしてくれない、家にいないママが私のことを見てくれる!というその喜びだけで、ママに従ってしまいます。でも、私の小さなお姫様どころじゃなく、ママの要求は次第にきわどいポーズにエスカレートしていく。
いや、これも、この監督、エヴァ・イオネスコの自伝的映画です。娘をもつ母親としては、もうホラー以上にホラーです。この監督さんも幼いころから、男性向け雑誌なんかきわどいポーズでグラビアに出てたらしい。
ママは、娘のことを愛しているといいながらもいわゆるエロい写真を撮影、しかもママはこれを「アート」と言い張る基地外っぷりです。イザベル・ユペールの演じる毒親怖い。もうやめてあげて!!と画面の外から叫んでしまいますよ・・・マジで
イオネスコさんは、2012年母親を訴えて勝訴したらしいです。パチパチパチ。それくらいしてやらんとあかんて。
今のところ配信はなさげです。

最後は「プリティベイビー」
ものすごい美少女だったブルック・シールズ主演で、ルイ・マル監督のアメリカ進出第1作。
ブルック・シールズが演じた売春宿で暮らす少女も「ヴァイオレット」(ヴィオレッタ)・・・なんかそういう法則?
この映画、ロリータ物でありながら、ナボコフの「ロリータ」とは全く違う代物に仕上がった。なんせ、ナボコフの「ロリータ」では、語り手のロリコンオヤジは、殺人罪で牢屋、ロリータは、若年出産で死亡という、なんともいえないバッドエンド感があるんだけど、この映画にはそんなもんはなく、また、少女売春と言う言葉の持つ、なんとなく澱んだ空気感もない。
「プリティ・ベビー」のヴァイオレットは幼い時から売春宿の環境で育ち、売春宿の価値観で生きているので、12歳で水揚げされて処女ではなくなった際も「これで一人前の売春婦になれた」と逆に喜んでいるのよ。
なんというか、どんな状況でも自分であり続ける、自分が世界の中心だと信じ続けられるヴィオレッタの強さ?は、やはり世間知らずという言葉では済まされないくらい、彼女の特性なのかしらね。
この作品、とにかくルイ・マル監督らしい、とっても美しい絵面ですが、実際考えたら12歳の売春婦って!しかもおっさんと結婚までしちゃうし。ただ、このブルック・シールズの美しさは観るに値します。


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