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愛しのメンヘラ映画
今日は、午前中にイミグレいったんだけど、旦那に炎天下を歩かされ、されにイミグレで待たされ、へろへろなのに食料品の買い物をし、英会話のレッスンをしたので、もうNo energyということでこれだけです。
私は、今でこそ、そこそこ落ち着いていますが、相当な変態的なメンヘラ女。前にも書いたけど、美しいものが好きで、美人が好き。
そんな私の好きな映画をご紹介します。
まず「ポゼッション」
(同じ題名の映画がいくつかあるのでご注意ください。)
今回は、1981年、ズラウスキー監督、イザベル・アジャーニとサム・ニールのやつです。
とりあえずイサベル・アジャーニが顔面天才すぎなのに演技もすごいわけよ。なんというか、とりあえず、ヤバい女なんだけど、顔面天才女優がここまでやるか?ってくらいの狂気の沙汰。しかもこの監督はカメラワークが素晴らしいですわ。私、あんまり映画の撮影技術については言わないほうなんやけど、この映画のカメラワークだけは、「すご!!」ってなりました。まさに「狂気の沙汰」とはこのことでしょう。また、この気狂い女の夫を演じるサム・ニールが、ええ感じなんよ。なんもできまへん風で。いや、なんもやらんってわけじゃないですが、この映画は、イザベル・アジャーニが「どこまでやれるか」チャレンジしている感じです。
好き嫌いがめっちゃ分かれそうな作品ではありますが、私は、観たほうがいいでと言います。
次は、これよ!と思ったら、またイザベル・アジャーニでした。どんだけ好きなんだ、私。トリュフォー監督の
「アデルの恋の物語」
タイトルだけみるとなんかほのぼのしてますが。
アデルさん、かの大文豪ビクトル・ユゴー(レ・ミゼラブルとかの人)の娘です。(次女かなたぶん)なんかパッパといっしょに亡命していたときに、イギリスの軍人さんに出会って、恋に落ち、なんと海を渡って追っかけて行きます。なのに!!その男はすでに心変わりしておりました。多分最初からちょっとした火遊びだったんじゃね、とおばさんは思います。
そして、今でいうところのストーカーと化します。パッパからのお金の支援もあるからな。とにかく、もうその軍人さんにありとあらゆる「いやがらせ(愛ゆえの)」をやるのよ。常軌を逸しております。はい。もうね、やることエグイて、アデルちゃん。
このときなんとアジャーニ19歳ですよ?!もう、のちにポゼッションでその狂った演技は完全に昇華するわけで。まあ、この方ご自身がまあまあなメンヘラ逸話をお持ちなので、もしかしたら、これが地?!
絵面は、トリュフォーっぽい感じでなんかこじゃれてます。
美しいメンヘラのあとは、メンヘラというか変態というか、いきつくとこまで行った女の話
「チタン」
Rawのドュクルノー監督、2021年だからまだ新しいわね。これ、観た時、とりあえず、「おいおいおいおいおいおい」って私の中の何かが叫んでいた。
交通事故で頭にチタンプレートが埋め込まれた主人公アレクシアちゃん。
なんか「車」に欲情するようになっちゃいます。もうすでにここでわけわからんやん?車とのエロシーンとか、「ええ??」の連続で、これが最後の最後まで「ええええええ???」なんよ。
こんな変態女は、もちろんメンヘラですからな。
ただ、この映画の欠点は、アレクシア演じる女優さんが美人さんだけど顔面天才ではないところなのよね。ただ、あんたこの役よく引き受けたね、なんでもやらなあかんなあと思いました。
しかし、このメンヘラ、カンヌでパルムドールを受賞してますから!!どういうこったい。この監督、変態+メンヘラを描くのが本当にお上手。デビュー作「Raw少女の目覚め」もかなりヤバい作品でした。あれもメンヘラの一種といえましょう。どうやらクローネンバーグのファンらしいので、この映画は「クラッシュ」(交通事故に興奮する変態さんの話)にインスパイアされとるんやろなーと思いました。
でも、この映画、最後なんか感動しちゃう自分がいるんやで・・・
Rawも貼っておくね