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きっと泣いてしまう。

さあ、今日はな、「え?こんなんで泣ける?」って思うかもしれないけど泣いてしまうであろう漫画を紹介するわ。
2つとも同じ漫画家さんの作品で、絵自体は、上手いって感じではないけど、破綻は少ないし、すっきりした線で見やすい。一見、キャラの描き分けができてないようにも思えるけど、ちゃんとできてる。
ストーリーが他にない感じ。
ただ、この漫画家さんの紹介する以外の作品(レズビアン系。ご本人の体験から)はどうかな?でも、オタク系のシリーズは面白い。最後にちらっと紹介するね。
漫画家は、竹内佐千子先生
1作目
「バイバイ、あたしのお兄ちゃん」
前情報なしで私を信じて読んで欲しい。マミーは号泣したよ。
舞台は、妹系メイド喫茶。
いつも可愛い妹たちが、「お兄ちゃんたち」の帰りを待っていてくれる場所。
この人は、軽く描いているようだけど、すごく深いところで、なにかをわかっている感じがする。そして人に対して目線が「優しく」「鋭い」
絵柄も軽いし、一見、くだらなさそうなんだけど、何度読んでも泣けるところがあるし、何度も読み返したくなる。
ぜひ自分の目で確かめて欲しい。

2作目は、「赤ちゃん本部長」
これ、最初見かけた時「ボスベイビー」の二番煎じくらいに思った自分をぶん殴りたいくらいには後悔した。これは、でもけっこう人気がでたのでは?
読んでる人も多そうな気がした。
これも、ネタばらしなしで読んで欲しいんだよねー。
いや、まあ、中年のおっさんが、ある日なぜか赤ちゃんになっちゃって(この秘密はのちのち明かされる)周囲がてんやわんやしながら、それを容認するだけじゃなくて、積極的に受け入れていくのよ。
赤ちゃんにはなっちゃったものの、中身は中年のおっさんなので会社に行って本部長としての仕事もする。肉体的には赤ちゃんだから色々不都合がでてきたりするんだけど、協力しあってなんとかしていく。社内で育児することになるの。
娘さんもいる。それぞれが事情を抱えてて、いってみれば「みんな違ってみんないい」が実践されているわけね。躓きや葛藤もあるんだけど。
重くなりがちなテーマをここまで軽やかに描けるのは、当事者としての目線があるからだと思うのよ。マイノリティもマジョリティもそれぞれになにかしらあるわけで。
それを嫌味なく描ける、まあ稀有っちゃ稀有な漫画家さん。
性格なんだろうけど、声高にLGBTQの権利を叫ぶわけでもなく、ただ、「ともにある」ことの優しさみたいなものを感じるね。

泣けるってわけではないけど、竹内佐千子先生の「オタク(追っかけ)」系エッセイ漫画「ブラチン」シリーズ
これ厄介なのは、毎巻タイトルが違うんだよね・・・番号がついてるから大丈夫かな。先生はレズビアンなんだけど、イケメンも好きなのよ。
ただ、このシリーズは、担当編集さんと竹内先生のバディものなのがいい。
とにかく欲望にまっすぐで面白すぎる。私が、23歳で結婚しなかったら、このあたりのグループだったに違いない。Unlimitedになってるのでぜひ。
ストーリーじゃないので、どこから読んでもいいとは思うけど最初から読むとこのバディの関係性とか心境の変化がわかりやすくて楽しめるハズ
私は特にこの担当編集さんにシンパシー感じた笑


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