NO.12 受刑者の給料
刑務所では懲役作業をすると対価として作業報奨金が支払われます。
このお金の目的としては出所後の生活資金の為と、在所中に生活するうえで物品の購入や家族の生計の援助等にも使うことが認められていますが、物品に関しては報奨金の月額の類分の1しかつかえません(今は)。
2類なら2分の1、3類なら3分の1、 4と5類ならその類分の1と類によつて変わってきます。
報奨金は1時間当たり6円〜40円前後とされている様です。
支払額は10段階に分けられていて、 その等工によっても変わってきす。等工は刑務所の部屋に備え付けられた生活のしおりに昇等期間が記載してあったが現在は削除されている。
下記は削除される前の昇等期間です
A作業 B作業 C作業
10等工 1ヶ月 3ヶ月 3ヶ月
9等工 1 2 3
8等工 2 2 5
7等工 3 3 6
6等工 4 4 7
5等工 5 5 上限
4等工 6 6
3等工 7 上限
2等工 8
1等工 上限
昇等期間もA.B.Cと作業によってかなり違ってきます。
Aは経理作業や一般工場の役職者(炊場.補綴.営繕.外内掃.計算.衛生など)
Bは一般工場での作業者
Cは昼夜間独居者(調査中.処遇上)
作業報奨金も作業や等工によって変わってきますし、担当の裁量で割増
(ヅケ)もつきます。
項目としては作業態度と生活態度があり、どちらかで1が付けば報奨金の月額の1割増というように割増が増えれば報奨金も増えていきます。
せっかく頑張って等工も上がり沢山報奨金を貰っていても懲罰になって工場が変わってしまうと10等工から始まります。
受刑者がもらっている報奨金の平均は令和3年で4516円だそうです。
この平均は一般工場(役職者以外)のB作業での上限位なのでこの金額以上貰っている人は工場の3分の1ぐらいだったと思います。
この平均までには約3年位はかかりましたがこの期間も担当の裁量により、人によって変わってきます。
表の年月の右は報奨金の月額でその横が月額の合計金額、その横が作業日数、一番右が等工と割増(ヅケ)になります。
一般工場で平均を貰うには色んな事を我慢して懲罰すること無く頑張る事が結構大変でした。
H29年6月までは1等工で月額で9000円以上貰っていましたが我慢の限界が来て職員と口論で懲罰になって工場も変わって10等工で月額1000円からの再スタートです。
その時は譲れない物があり後悔は 一切無かったけど、今考えるともったいないと思います。
一般社会でもお金稼ぐのは大変で無ければ生活するのも困ります。 きちんと考えてお金を使えるようになりたいと思います‼️
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?