プロレスリングノア観戦所感(2025-②)

正月明けて、1週間。
とりあえず、なんとか仕事を処理した。13日の連休最終日に、Limit Breakの観戦に行く予定だったのでそれなりに頑張った。なお、自分は地元が神奈川県なので、基本的に神奈川県内のプロレスリング・ノアの観戦を主としている。1月11日は疲れをいやす予定だった。

ところが、ニュースなどを確認したところ、イホ・デ・ドクトル・ワグナー・ジュニア選手がこの試合でノア参戦は一区切りとのこと。日本武道館にて、ガレノ・デル・マル選手に兄弟対決で負けてから、なんかひっかかってはいたが、ラテンのメキシカンのやることだし、とか思っていたのだが。
その伏線回収がこれだったのか。
これは観に行かないと。となって急遽、チケットを大会前日にゲットした。

イホ・デ・ドクトル・ワグナー・ジュニア選手の思い出というと、最初に気になったのは、2023年の新潟市の試合だったと思う。
どうしても食べたいラーメンが新潟にあって、試合観戦もあればと、新潟に行って観戦した。
試合開始前に、サイン会があって、ワグナー選手はポツンと1人で机の前でサインを待っていたような状態だった。
そのころ、ベルトも取ってはいたが、まだまだ知名度は高くなかったように思う。あんなにいい試合するのに何でだろうなとは思っていた。
ワグナー選手がプロレスファンの間でぐぐっと伸びてきたのは、2023年の9月あたり。
サイコ・クラウン戦から大きく人気急上昇した感じだ。
ルチャリブレの、戦いとは、強さとは、というものをしっかり見せた、珍しいメキシカン。
プロレスリング・ノアで継続参戦し、地道に積み上げてきた選手。自分がプロレス観戦を再開して、3年間。ずっと、スター選手になっていったのを観てきた選手。
日本最終戦となりかねないこの試合。可能ならば、観戦する必要が自分にはあったのだ。

【2025年1月11日 後楽園大会(B席 北側から観戦)】

前置きが長くなった。
当日、午前中に所用を終わらせ水道橋へ。
水道橋にプロレス観戦などに行った場合、ゴーゴーカレー、天下一品、もしくは場所は動いたけど昔からある王将で早い夕食を取ることにしている。
90年代に後楽園に行っていたときは、王将一択だったが、色々チェーン店が水道橋にできて嬉しい限りだ。
この日はゴーゴーカレーのカツカレー(小)をキメて、17時20分ごろ後楽園に。
もちろん、食後のデザートは後楽園の前にある自販機でMAXコーヒーだ。
缶コーヒーを飲みながら、当日券売り場を見ると完売。中嶋対宮原以来じゃないかなぁ。武道館、新宿フェイスから、勢いが持続していると感じる。

後楽園の前にある自販機
全席Sold Out 残りは立ち見の南側だけ Excel画面なのが泣けるぜ 

おかげで入場は面倒なことになったが、これでいい。そのうち、自分のような者は取ることができない後楽園のチケットになって欲しい。今後、自分はビッグマッチだけ行くことになるのも仕方ない。
なお会場に入るとバルコニー席の立ち見まであって、大盛況だった。

試合開始前10分でこんなに観客が……

チケットを見て初めて気づく。
自分の席は、北側であった。
北側はよく見えるが、おじさんに北側はきつい。背もたれなしという点、また、満員だと左右に人が座るので、隣が肩を入れてくるような人だと、姿勢がきつくなり腰にくるのだ。これで4時間前後とかはツライものがある。
話はそれるがチケットはセブンイレブンのぴあで取った。ぴあの陰謀かもしれない。ぴあと仕事をすることがあったが、本当に嫌な目にあわされた最低の会社だ。
またしてもぴあにしてやられた。
今後、ぴあからは買わないような手段を考えることにしよう。
さて肝心の試合。
内容は良くて、隣に反社の人みたいなのがいて、非常に観戦に緊張したが、いつの間にか気にならなくなった。
試合は2部構成のように見えた。
前半4試合、後半4試合が別の内容になっていた。
4試合目の後に休憩を入れて、よりそれは顕著になった。
第一試合で、ジュニアの4対4。ここにEitaが出るのはもったいないとは思ったが、今、第一試合をできる若手のカードが組めない。だから、こうなるのは致し方ない。しっかり第一試合で会場をあたためた。
第二試合でめんそーれ選手がリズムを作り、第三試合で、小田嶋選手が藤田選手や潮崎選手にぶつかっていく武道館の続きのような試合。
どんどん会場が盛り上がっていく。
当然、前半をワグナーが締めた。
感動ものの、自分も泣きそうになるフィニッシュだった。
ローリングエルボーから、エメラルドフロージョン。
完璧な起承転結の4試合だ。
なお、潮崎選手だが、今回も泥をかぶっていた。13日のLimit Breakを最後に休養に入ってしまうとのアナウンスがあり、後楽園はこの日が一旦ラストだったのだが、ものの見事に、ワグナーのメキシコ帰還に話題が持っていかれてしまった。これだけが残念だった。

前半戦ではこのシーンが個人的には一番熱かった

第四試合から第六試合までは、Team2000XとALL Reberionnの対抗戦。
第四試合の大和田選手をうまくフォローし、教えているようなダガ選手に感心した。試合内容は、第一試合っぽく、また一から会場を盛り上げていく感じだ。
第五試合は、オモスが出てきて、もうあれだけ大きいと笑うしかない。技らしい技はほとんど出さず、ラストライド一撃で晴斗希選手をKO。
大丈夫か?というレベルだ。
翌日、Xに晴斗希選手が元気な旨のコメントがあり安心したが、オモス選手が技をあまり出さないのに説得力ありまくりである。
また、受けきった晴斗希選手も見事だった。
第六試合。
前日、寝る前レスリング・ウィズ・シャドウズを観ていたせいか個人的には心配した。不明瞭な裁定で拳王選手の負けとなったら、と。
だがこれは杞憂に終わった。セコンド乱入のノーコンテスト。
本来は、OZAWA選手反則で拳王選手の勝ちではないのかとは思ったが。これでいい。一安心だ。
なお、さすが拳王選手である。OZAWAコールに負けない人気。拳王選手は反骨精神の塊みたいな選手で、そこが人気ということもあり、OZAWA選手に応援が傾かない。非常に面白い現象だった。
試合内容も、OZAWA選手と拳王選手で、受け身がそれぞれ素晴らしかったのだが……ノーコンテストに微妙な会場の雰囲気になりかけた。さすがに目玉カードでこの決着はというところだろう。
まずいと思ったのか、そのつもりだったのかは分からないが、拳王選手がすかさず、延長をタッグマッチに移行させ、大盛り上がりで試合をメインイベントにつないだ。拳王選手様々である。
ただ、最後、OZAWA選手はフェニックス・スプラッシュをミスったように見える。膝がアレハンドロ選手の顔に当たっていた。ケガさせちゃダメです。OZAWA選手、まだまだだなぁ。

メインイベント。

ぐちゃぐちゃになった流れが、いわゆるタイトルマッチの、技の出し合いと受けのラリー。これでうまいことクローズかなという、非常にレベルの高い試合内容だったが……(キレイにまとまれば、起承転結がしっかりする)Team2000X乱入でタイトル移動。さらに遠藤選手はノアに恨みを持っているとマイク。
起承転転になってしまった。
もちろん、遠藤選手がノア参戦の理由は、これが一番自然だし、そして、あえて、この大会で結とせず、「つづく」。としたとすれば、うまいけど、試合内容が途中まで良かっただけに、この流れはもったいなかった。
こういったこともあり、この大会。残念ながらベストバウトというのは特に選べそうにない。
トータルで大会を見ると、いい大会なのだが、セミ、メインが印象に残った上に、少々、後味がしつこかったように感じた。

とはいえ、2025年に入って3大会。ここまで各大会のつながりをしっかり組めてうまく進行している。スタートダッシュに成功したと言っていいと思う。
プロレスリング・ノア、一段階上がったのではないだろうか。

Muchas gracias Wagner

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