オーストラリア ワーホリ #6 下山編
8月中旬、ついに下山の日がやってきた。
下山日に待っているのは、 給料日!
朝食を済ませ、荷物をまとめ終えると、支配人の部屋へ。
部屋に入ると、いつもとは少し違う 改まった雰囲気 が漂っていた。
僕が働いていた山小屋では 給料が現金手渡し。
そのため、お金を受け取るときの 緊張感 は今でも忘れられない。
特に、 初めて大きな金額を手にした瞬間の感覚は鮮明に残っている。
(いくらもらったかは ご想像にお任せしますw)
仲間との別れ –「寂しい」の本当の意味
下山の準備が整い、 長い間お世話になった仲間たちにお別れの挨拶。
仲間を見送る立場だったときは、
「早く下山したいな。」
なんて思っていたけど、 いざ自分が見送られる立場 になると、 寂しさ が込み上げてくる。
たくさんの思い出を胸に、下山していた僕の目から 涙がポロリ。
(じょーはお別れに弱いw)
去るときに「楽しかった」「寂しい」と思える仲間に出会えたことに、心から感謝。
富士山で学んだ2つのこと
この 1か月半の山小屋生活 を通して、 2つの大きな学び があった。
1. 富士山は死と隣り合わせ
「薔薇に棘あり」
富士山は 美しい。
しかし、その美しさの裏には 多くの危険が潜んでいる。
特に 「雷」 は 富士山最大の脅威の一つ。
富士山では 頻繁に大きな雲がかかる。
その雲の中では、 いつ雷が落ちるか分からない。
大きな雲が近づくと、 ベテランスタッフたちが動き出し、登山客を建物内へ避難させる。
この 全山小屋の協力体制 を見れば、 雲の中にいることがどれほど危険か 想像できるはずだ。
実際に僕が山小屋にいた間にも、 登山客が雷に直撃。
(※ 不幸中の幸いで命に別状なし)
さらに、 高山病で亡くなった方もいた。
これらの経験を通して、 富士山がどれほど危険な山かを痛感。
そんな中、毎日 多くの登山客の接客をしていたが、「軽装すぎる」 人が多かった。
(Tシャツ短パンって…マジか…)
もしこれから 富士山に登る人 がいたら、 最善の準備をしてほしい。
「命より大切なものはない。」
(※ 特に防寒対策は必須!)
2. 富士山は、想像以上に美しい。
山小屋スタッフは 富士山山頂に登る機会がある。
(※ 天候次第では登れない人もいる。)
たいていの人は 最終日に山頂へ行き、そのまま下山。
僕の場合は、 午前休みをもらったときに、仲間と一緒に登った。
「富士山?どうせそこらへんの山と変わらんでしょ?」
登る前は そんな風に思っていた。
でも、 登ってみると、まったく違った。
「お鉢巡り」(山頂にある噴火口を一周する登山道)をしてみると、
「地球じゃない場所にいる感覚」 になる。
実際に 僕たちが登ったときは快晴。
「この世のものとは思えない絶景」 を目の当たりにした。
富士山バイトは、人生を変える経験だった。
富士山の山小屋で過ごした1か月半。
それは ただのアルバイト ではなく、
「人生を大きく揺さぶる経験」 だった。
仲間との絆
極限の環境で学んだこと
目の前に広がる絶景
このすべてが、 これからの人生の糧になる。
山で出会った仲間たちとは、これからもずっと繋がっていく。
そして、 富士山での経験は、これからの旅でも僕を支えてくれるはずだ。
次回:オーストラリア ワーホリ 出発準備