見出し画像

中学サッカー部時代の物語(部活動に情熱を燃やしたストーリー)エピソード1


(前回のあらすじ)

小学校5年(10歳)という比較的遅い年齢でスタートしたサッカー。

週一回の少ない練習(所属チーム内試合)の中でも、
少しずつテクニックを習得。

積極的な性格と、足が速いという特性から
チャンスメーカー、突破役のポジションを与えらる。

対戦試合(ゲーム)という実践から学ぶことが多く、

スポーツも盗んで自分のスキルにする、
という分野であると振り返る。

入学して一年間の出来事

中学一年生のサッカー記録と記憶

小学校を卒業して中学に進学し、
クラブ活動は迷うことなくサッカーを選択。

野球も数ミリほど興味はありましたが、

・お清め洗礼イベントに近い丸坊主
・半年間はボールやバットに触れず声だしの修行(ほぼ体罰)

という2点がネックになり却下。

サッカーの方が、時代的に波に乗っており、
革新的というか自由なイメージがありました。

それと、単純にサッカーをする方が、
カッコいいと思い込んでいた部分もあります。

ちょうど、同じ世代で見た時、
野球よりサッカーに人気や注目が集まり始めた時代だった気がします。

一見華やかに見えるサッカー部・・・

実際のところ、入部したばかりの一年生が、
上級生と同じように練習できたわけではなかったのです。

サッカー部に入って初めて知る厳しい現実

試合に出て活躍する姿を頭の中で描き、
理想のプレーヤーを目指す12歳の少年。

入部して現実的に味わったのは、
試合から離れたものでした。

・ボールは周りの合成側が剥がれたC級ボールのみ使用が許可
・平日の午後からの練習は、運動場の端で練習

まず、ボールを蹴ることは認められていましたが、
ツルっとした合成側が一枚剥がれた、

泥と砂が若干絡んだ薄汚い茶色と言えるボールを使うことしか許されていませんでした。

ボールの数は、人数より多かったので足りていましたが、感覚の悪いボールでしばらくは練習しなくてはいけない事に気づきました。

綺麗なボールは、3年生および、
A(トップ)チームの選手だけが使えます。

さらに、一年生は毎日グラウンドの広いスペースを使って練習はできない・・・という現状を知りました。

理由は、他の競技クラブが使っているからです。

校舎から運動場を見て左の1/3は野球部、
真ん中はサッカー1/3、残りのスペースに、硬式テニス、バスケット、バレー部。

サッカー部の場所は2つに分けることができます。

しかし、トップチームとBチーム(主にレギュラー以外と2年)で構成されるメンバーの練習場所で使われるため、一年生の出る幕は最初はありません。

2年生、3年生も各学年で同じぐらいたはずなので、
全体で60から70名近くの部員です。

そうなってくると、人数が減るまで下層階級?は
一時保留という判断になって当然かもしれません。

結局のところ、3年生が夏前の最後の大会に出るまでは、辛抱する期間となるのです。

同じ学年(同期)のサッカー部の特色

同級生サッカー部は最初、20+3人ぐらいいたと思います。全員で25人いるかいないかぐらいの人数です。

一学年9クラス構成の、マンモス中学校で、
クラスに一人か2人サッカー部がいる計算です。

さて、人間的な状況を話していきます。

まず、3つの小学校のエリアから構成される中学校で、サッカー部においてそれぞれ出身校の傾向や特徴がありました。

T小学校(規模が小さく性格も真面目)
M小学校(規模が大きくリーダ気質、荒くれ者が多い)
A小学校(サッカー人気がなかったのか部員ゼロ)

このように、T小学校とM小学校という対象的な2つのカラーが交わったのが最初のサッカー部でした。

亀裂が生まれたり、仲が悪かった訳ではありませんが、
一つだけ問題と感じていることがありました。

それは、他校との練習試合です。

平日こそは恵まれない練習環境と内容で、
苦労していましたが、

土日は、最弱階級の1年生も試合をする機会が
数ヶ月に一回ありました。

それで、先発メンバーをどう決めるのか?

というと、自分たちで話し合って決めろ。
と監督が言うのです。

当然、性格が強く影響力のある人間が権限を握ります。
サッカーの実力は、その時点では不確定ですし、
判断する要素がありません。

ただし、試合には全員出れるようになっていましたが、
全時間出る選手とそうでない選手がいました。

私は、この時、「今はまだ我慢する時期だ」
と思いビブスゼッケンをつけてプレーしていました。

辛いと感じたことは一度もないサッカーの練習

ここからは、どういった練習をグラウンドの端やスペースがある状況で行っていたのか?を話していきます。

私は、中学校でサッカー部に所属している時期、
きっちりとした「基礎練習」がメニューにあった事に非常に感謝しています。

基礎スキルは、多く積み上げて高ければ高いほど、
後々の技量を上げてくれる土台となります。

正しい方法を継続して実践し技術の精度が良くなれば、
さらにテクニックが向上します。

練習して身についたと実感できる基礎練習は、
以下の通りです。

・コーンを使ったドリブル練習(特に足裏)
・2人組になって行う近距離でのインサイド、アウトサイド(ボールを浮かして)
・2人組で3メートルぐらいの距離でのトラップ練習

この3つのトレーニングに含まれる技術習得は、

足裏を使った引き技を含むボールコントロール、
インサイドの感覚向上(強弱)、多くの身体部位のトラップ技術向上、

が含まれます。

サッカースキルとして基本となる、

止める、蹴る(パス)、ドリブル、を小さな範囲で行い、繊細さ、強弱、コントロールを磨く練習方法だと言えます。

もっと多くの基礎練習が業界にはありますが、
自分にはこの時、何か理由があってフィットしたのかもしれません。

いずれにしても、まだ心が素直な年齢だったので
文句も言わず、継続的に取り組んだ事が、
基礎スキルを高めてくれたと感じています。

それでも、今振り返ると、
まだまだ量や質は足りていなかった・・・と思います。

夏以降チーム内の状況が変わってからのストーリー

そんな事をしているうちに、
夏が過ぎて、3年生が引退。

サッカー部の状況も変わり、
グラウンドで練習できる日がやってきました。

秋以降は、トップチーム、Bチームの2つに別れて普段から練習が行われていました。

A(トップ)チームは、2年生のレギュラーと1年の選抜で構成されます。それぞれ、25人前後の選手。

公式戦の登録人数が、25人前後だったはずなので、
それを意識して編成されていたか、

偶然半分の人数がそれぐらいだったのかは確かではありません。

一年、つまり同期でトップチームに選抜されたのは、2人でした。

一人は、明らかにスキルとセンスのある選手で、
もう一人はバックの選手で守備の安定感がありました。

基本的に、AとBチームが練習で交わることはなく、
最後の体力トレーニングだけ一緒でした。

他校とのゲームは、夏休み、春休みが多く、その間は試験が途中で入ることもあり、練習がメインです。

秋になってからは、グラウンドで練習した光景が記憶に残っています。

サッカーで人から技を盗み自分のスキルに昇華させる方法

練習に限らず、スポーツ競技において全般的に言えることですが、
近くでプレーを見る事が大切です。

なぜなら、実際のスピードや体感できるメリットがあるからです。

小学校のエピソードでも述べましたが、
真近で人のプレーを見ると、テレビより発見が生まれます。

具体的には、以下のような点です。

1、この人の、このテクニックは自分に取り入れて実践で使える
2、この人のプレーは今すぐに真似できなさそうだけど、習得したい

つまり、自分のスキルを上げるために、
パクる材料を見つける機会が練習中に起こります。

あとは、自分で努力するかしないかだけ。

寒かろうが、風が吹こうが、
何も気にせずに、サッカーに向かって集中した時期。

試験期間以外は、ほぼ毎日ボールに触っていたので、
一年たった頃には、だいぶ上達していたのだと思います。


いいなと思ったら応援しよう!