簿記検定【備忘録③】
6月9日の日商簿記検定本試験まで、あと1週間となりました。
自分はこの直前期には『まだ』1週間あると前向きに捉えて、自分ができている問題の取りこぼしがないように繰り返し繰り返し復習をしていました。
難問や新しい論点は頭に入れない、と潔さも時には大事だと思います。
(というか、1級の時はもう入らなかったのが正直な所でした…。)
自分の簿記検定受験のきっかけは別資格の取得のためのプラス要素として始めてから3級、2級と段階を踏んでそれぞれ一回の受験で合格できたものの、1級では実力不足で2回不合格を経験しました。
例年、日商簿記検定3級、2級は年に3回(2月と6月そして11月)試験が開催されますが、1級は年に2回(6月と11月)となります。
自分の不合格となった経験から省みると、もし3級から上の級や更に会計士、税理士などの難関資格を目指すのであれば、目標とする資格の試験日を前もって確認して学習スケジュールを大まかに決めておくと、より良く効率的に勉強ができると考えます。
というのも、1級受験を目指した場合には6月と11月の年2回となり、自分のように11月の試験で不合格となると翌年6月まで約半年以上の間が空いてしまうからです。
(…自分は11月の不合格には大きなショックを受けましたが、どうにか早めに気持ちを切り替えて翌年2月の全経上級を合格し、6月に3回目の受験で1級を合格できました。その勢いで同年に税理士試験会計科目『簿記論』を合格できたので、なんだかんだ遠回りはしたけれど少しは雪辱を果たせたかな…という2012年の記憶です…。しかしながら、日商簿記検定3級から1級の合格まで3年程度かかってしまった事は、自分自身の学習計画の甘さだったと今でも思います。)
例えば、日商簿記3級であれば標準学習時間が概ね100時間程度…1日1時間の勉強時間で約3ヶ月など資格専門学校の該当講座パンフレットなどに記載があったりします。受験される人それぞれの立場や学習環境にも違いがありますが、一日の中で学習時間に充てる事ができる時間を標準学習時間に当てはめて、試験日からあと何日、何か月と逆算してみると目指す所まで意外に時間がかかる事を感じるのではないでしょうか。
一日の勉強時間が決まれば、その限られた時間の中で勉強方法も決めやすいかと思います(ちなみに、簿記の勉強は必ず電卓を叩いて下さい)。
今回の本試験後でも良いので、自分にあった時間の活用法として学習計画を立ててみる事をお勧めしたいです。
長々と書いてしまいましたが、どういった資格でも取ったら終わりではなくあくまでも通過点で、その通過点をどのように目指すかは正解も近道もなく、遠回りしたから時間の無駄という事でもありません。
【急がば回れ】ということわざがあるように、遠回りする事が正解になるかもしれません。
自分が遠回りしてでも結果的に日商簿記検定1級を合格できたのは、周囲で応援して下さった人、お世話になった先生方のおかげでもあって、十数年経った今もその存在に対して有難く感じています。その感謝の気持ちを忘れないように自分が現在関わっている仕事や場所、人に対して少しでも恩返しができればと、今後も日々過ごしていきたいと思っています。
167回日商簿記検定を受験される皆さん、もうひと踏ん張りです。
本試験日の試験終了の合図まで諦めずに頑張って下さい。