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彼氏を甘やかしたいけど恥ずかしくてできない彼女は猫カフェで彼氏と同じ名前の猫相手に甘やかし方の練習をしていた

〇〇:夏鈴、おはよ〜

夏鈴:おはよ

彼女の夏鈴と同棲を始めたからはや2年

付き合い始めてから今に至るまで夏鈴はなかなか〇〇に甘えないし、〇〇を甘やかしたりしない

〇〇:(相変わらず夏鈴はぶっきらぼうだな…)

…………

11時を過ぎた頃

夏鈴:〇〇、私今日も出かけるからお昼いらない

〇〇:…うん、分かった

夏鈴:行ってきます

〇〇:いってらっしゃい〜

最近夏鈴はよく1人出外出をする

だがいつも誰とどこに行ったかを全く教えてくれない

なかなか感情を見せないこともあり〇〇は夏鈴が浮気をしているのではないかと不安になっていた

〇〇:あんま良くないけど夏鈴がどこに行ってるか確かめてみるか

〇〇も家を出て夏鈴を尾行することに

尾行を始めて10分

夏鈴はとある雑居ビルに入っていく

あとを追いビルに入ると夏鈴は2階の一室へ入っていった

〇〇が扉の前に立つと"猫カフェ"の文字が

〇〇:夏鈴は猫カフェに来てたのか…

〇〇:猫カフェなら僕も誘ってくれればいいのに…

とりあえず外出の目的が分かったので今日は帰ることに

〇〇:にしてもなんで猫カフェ行くのに黙ってるんだろ…

…………

その後夏鈴は13時頃に家に戻ってきた

夏鈴:ただいま

〇〇:おかえり〜

〇〇:今日はどこ行ってきたの?

夏鈴:べっ別に…"友達と買い物してきただけ"

〇〇:そっか…楽しかった?

夏鈴:うん

それだけ言うと自分の部屋に戻る夏鈴

ますます夏鈴の行動に頭を悩ませる〇〇

…………

翌日も同じく11時頃に

夏鈴:私今日も出かけるからお昼いらない

そう言いながら出掛ける準備を始める夏鈴

〇〇:分かった

〇〇:今日も"友達と買い物?"

夏鈴:…そうだけど?

〇〇:了解、"楽しんできてね?"

夏鈴:…ありがとう

夏鈴が出かけたあと〇〇も家を出る

〇〇:(なんかストーカーみたいだな…)

そんなことを考えながらいつもの猫カフェへ

お店に着くと奥の席に夏鈴を発見

バレないように近くの先に座る

〇〇:へ〜色んな猫がいるんだな〜

店員:いらっしゃいませ〜お客様初めてですか?

〇〇:はっはい…

夏鈴にバレないよう少し小声で返事をする〇〇

店員:こちらがうちの猫ちゃん達です

そう言うって店員さんは猫の一覧をくれた

店員:この後お昼ご飯の時間なので気に入った子がいたらエサをあげてみてくださいね!

そう言うと店員さんは去っていった

〇〇:へ〜色んな猫がいるんだな〜

一覧を見ている〇〇は気になる猫を発見

〇〇:あれ?この猫、僕と名前同じじゃん

なんと〇〇と同じ名前の猫がいたのだ

〇〇:この猫はどこにいるんだろ

〇〇はさっきの店員さんに聞いてみることに

店員:えっと、〇〇ちゃんは…

〇〇:(なんか自分の名前呼ばれるの落ち着かないな…)

店員:あっ!いました!

店員:あちらのお客様のところにいますよ

そう言って店員が指を指した先には夏鈴がいた

〇〇:あっ…あの猫なんですね

店員:そうですね!

〇〇:ちなみにいつもあのお客さんのところにいることが多いんですか?

興味本位で店員さんに聞いてみる

すると…

店員:そうですね!いつも来ると〇〇ちゃんと遊ばれてますね!

〇〇:なるほど〜

〇〇:(えっ…夏鈴は僕と同じ名前の猫と遊んでるの?)

店員:いつも"〇〇可愛いね〜"って可愛がってくれてますよ!

店員:なんか同じ名前の彼氏さんを上手く甘やかせないみたいで〇〇ちゃんで練習してるみたいです!

〇〇:ほお〜

〇〇:(その彼氏が僕なんだよな…)

〇〇:(まさか夏鈴がそんなこと考えていたとは)

店員:もしよろしければ一緒に可愛がられます?

〇〇:あっ大丈夫です!

店員:いえいえ、遠慮しないでください!

そう言うと店員さんは夏鈴の所へ行ってしまった

〇〇:(ヤバい…どうしよう…)

逃げることも考えたがこちらから話をした手前逃げることも出来ない

しばらくすると店員さんと話す夏鈴と目が合った

〇〇:(ヤバい…バレた…)

〇〇を見つけた夏鈴は驚きのあまりフリーズしている

そして夏鈴は店員さんさんと何か話しそのまま店を出て行ってしまった

店員:お客様すみません…先程の方にお話をしたところ急用が出来たとのことで帰られてしまいました

〇〇:分かりました…

その後〇〇も適当な理由をつけて店を後にして急いで家に帰る

…………

〇〇:まさか夏鈴が僕のことを甘やかしたかったなんて…

先に家に戻った〇〇が感傷に浸っていると

夏鈴:…ただいま

ものすごく弱々しいただいまと共に夏鈴が帰宅

〇〇:夏鈴、おかえり

夏鈴:…〇〇どこまで聞いた?

〇〇:全部聞いちゃいました

夏鈴:こんな彼女嫌だよね…

〇〇:別に嫌いになんてならないよ

夏鈴:〇〇…

〇〇:ただ、彼氏なんだからもっと頼って欲しかったな〜

夏鈴:だってもっと私に甘えてなんて恥ずかしくて言えないよ…///

〇〇:でも何とかしたいと思って練習してたのは夏鈴らしいなって思ったよ

夏鈴:ぅぅ…恥ずかしい…///

〇〇:それで"練習の成果"はいつ見せてくれる?

夏鈴:えっと…

〇〇:僕はいつでもいいよ〜

夏鈴:おいで…〇…///

夏鈴:…やっぱり無理!

〇〇:え〜

夏鈴:まだ恥ずかしい…///

〇〇:そっか〜

夏鈴:もうちょっと"練習"してもいい?

〇〇:別にいいけど…僕で練習すればいいじゃん

夏鈴:それは練習にならない…///

〇〇:…夏鈴、猫に会いたいだけじゃないよね?

夏鈴:違うよ

夏鈴:…もしかして嫉妬してる?

さっきまで下を向いて顔を真っ赤にしていた夏鈴が嬉しそうにこちらを見つめる

〇〇:…してません

夏鈴:そういうことにしといてあげる

夏鈴の"練習"はまだまだ続きそうだ

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