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ダンス部のエースは彼氏の僕といる時は甘えん坊になります

櫻坂高校ダンス部

全国屈指の強豪校として知らぬ人は居ないほどの名門である

〇〇:皆さん、一旦休憩に入るので水分取ってください〜

そんな名門ダンス部でマネージャーをしている〇〇

現在休憩に入り、部員に水分を配っている

麗奈:〇〇〜、ペットボトル開かない〜♪

〇〇に声をかけたのは守屋麗奈先輩

天然小悪魔キャラで男性ファンが非常に多い

〇〇:麗奈さん、自分で開けられますよね?

麗奈:え〜麗奈ムリ〜♪

〇〇:開けられるの知ってるんで自分で頑張ってください〜

麗奈:え〜〇〇のいじわる〜

仕事が一段落し、〇〇が次の仕事に取り掛かろうとしていると

天:〇〇!一緒に休憩しようよ〜

元気いっぱいの声に呼び止められる〇〇

〇〇に声をかけてきたのは山崎天

数少ない〇〇の同級生でタメ口で話せる数少ない部員だ

彼女も持ち前の明るさで男性ファンが多い

〇〇:誰かと思ったら天か

天:なんか反応薄くない?

〇〇:そんなことないよ

天:それより!一緒に休憩しようよ〜

〇〇:僕まだ仕事残ってるからまた今度ね〜

天:休憩中に残ってる仕事なんて…

ここまで言い何かを思い出す天

天:あっ…確かに重要な仕事が残ってるね〜

〇〇:たまには天が行ってよ〜

天:え〜あの仕事は〇〇しか出来ないよ〜

天:頼むよ〜マネージャー〜

〇〇:全く都合がいいな〜

天:エヘへ

こうして天と別れ、ステージの裏へと向かう

ステージの裏には機材がずらっと並んでいる

その一角にある階段で寝ている人が

??:Zzz

〇〇:夏鈴さん、そろそろ休憩終わるので起きてください

夏鈴:…Zzz

〇〇:…はあ…

〇〇は彼女に近付くと頭をポンポンしながら

〇〇:夏鈴、そろそろ起きな?

〇〇:もう休憩終わるよ?

すると彼女は顔のみこちらに向け

夏鈴:…まだ眠い…適当に理由つけて今日は帰ったことにして〜

それだけ言いたいふたたび目を閉じて寝ようとする

〇〇:そんなこと出来ないのは夏鈴が1番知ってるでしょ?

夏鈴:…

この人は1学年先輩の藤吉夏鈴さん

誰もが認めるダンス部のエースであり、圧倒的ルックスとミステリアスな雰囲気から男女問わずファンが多い

噂によると非公式のファンクラブが有るとないとか…

彼女はかならず休憩中に寝る為、休憩が終わる頃に起こすのが〇〇の仕事となっている

なぜ〇〇の仕事になっているのか…

それは〇〇と夏鈴が付き合っているからである

ひょんなことから仲良くなり付き合い始めた2人

他の部員といる時は敬語だが今みたいに2人きりの時はタメ口で話さないと返事をしてくれない

夏鈴:…起きるからギュッてして?

〇〇:…全く甘えん坊だな…

〇〇は夏鈴を抱き締める

〇〇:これで頑張れる?

夏鈴:うん///

〇〇:じゃあ頑張ってね

こうして再びレッスンが再開される

レッスン中の夏鈴は休憩中とうってかわり凛々しい

〇〇:(休憩中の夏鈴見たらファンの人は驚くだろうな〜)

…………

しばらくしてレッスンが終わり、部員は各々帰って行く

麗奈:〇〇〜一緒に帰ろ〜

〇〇:麗奈さんすいません…人待たせちゃっているので…

麗奈:さては夏鈴ちゃんだな〜?

〇〇:ご想像にお任せします

麗奈:もうラブラブなんだから〜

麗奈:たまには麗奈とも帰ってよね〜

〇〇:それは夏鈴さんに直接言ってください

麗奈:え〜夏鈴ちゃん絶対許してくれないもん

〇〇:確かに…

麗奈:まあいいや♪今度一緒に帰ろうね〜

麗奈さんと別れ校門に向かうと

夏鈴:…遅い…

既に待っていた彼女に睨まれる

〇〇:ごめん…

夏鈴:どうせ麗奈あたりに絡まれていたんでしょ?

〇〇:よく分かったね

夏鈴:麗奈、〇〇のことすごく気に入ってるからね

夏鈴:でも〇〇の彼女は私だからね?浮気はダメだからね?

〇〇:分かってるよ

〇〇:…もしかして嫉妬してる?

夏鈴:…してない///

夏鈴:ほら帰るよ///

2人手を繋ぎながら帰っていると

夏鈴:ねえ、〇〇って大学どこ行くの?

突然夏鈴から質問される

〇〇:まだ大学は決めてないよ

〇〇:夏鈴もう大学受験だもんね…

〇〇:どこ行くとか決めてるの?

夏鈴:私はダンス推薦で櫻坂大学に進学する予定

櫻坂大学は櫻坂高校の系列校であり高校からそのままストレートに進学する人も多い

ちなみに大学にもダンス部がありこちらも日本屈指の強豪である

〇〇:なるほど…夏鈴ならきっと大学でもエースだね

夏鈴:どうだろね

〇〇:大学でも部活の休憩中に寝たかったら誰かに頼むんだよ?

夏鈴:…誰かに頼むのはムリ…

〇〇:じゃあ休憩中は起きてる感じ?

夏鈴:うん…"1年"はなんとか頑張るつもり

〇〇:いや、部活は4年あるから残りの3年も頑張ってよ…

夏鈴:なんで?

〇〇:あれ僕変なこと言った?

夏鈴:だって〇〇も櫻坂大学でしょ?

夏鈴:それでダンス部のマネージャーやるなら2年からは寝ても大丈夫だよね?

〇〇:あれ?僕が櫻坂大学に進学してダンスのマネージャーやるのはもう決まってるの?

夏鈴:やらないの?

何か変なこと言った?と言わんばかりに僕を見る夏鈴

〇〇:…

〇〇:…やらせて頂きます

夏鈴:〇〇に拒否権はないからフフ

〇〇:でも1年頑張って休憩中も起きるならその調子でずっと起きていてよ…

夏鈴:それはムリ

〇〇:即答だね…

夏鈴:だってあそこで〇〇にギュッてしてもらえるから練習頑張れるんだもん…///

〇〇:夏鈴…

夏鈴:私、〇〇のこと待ってるからね?

〇〇:(こりゃ櫻坂大学進学するしかないな…)

〇〇:(でもあそこ偏差値高いんだよな…)

実はかなり偏差値の高い大学でもある櫻坂大学

だが可愛い彼女の為に勉強を頑張ろうと決意する〇〇だった



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