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浮気されたので傷心旅行に行ったら幼馴染と遭遇した

彼女の行動に違和感を感じたのはここ数ヶ月の事だ

彼女:今日も夜遅いから

〇〇:…分かったよ…

普段買い物以外であまり外に出ない彼女の朝帰りが急に増えた

〇〇:てか朝まで何してんの?

彼女:…友達と飲んでるだけ

〇〇:…お酒は程々にね

彼女:分かってる

〇〇:(明らかに怪しいんだよな…)

…………

疑念を持ち始めてから数週間後

〇〇:ごめん、急遽実家に2日くらい帰ることになった

彼女:…分かった、気を付けてね

〇〇は真相を確認する為、わざと1日家を空ける事に

その日の夜

明かりがついている家の前に〇〇はいた

〇〇:(なんか自分の家なのに緊張するな…)

バレないようにドアを開けようとすると何故か鍵は開いていた

〇〇:(鍵開けっ放しじゃん)

静かにドアを開けると、玄関に明らかに〇〇のものではない男物の靴が1足置いてあった

〇〇:(…やっぱり)

そのままリビングのドアを開けると、彼女が見知らぬ男と映画を見ながらお酒を飲んでいた

〇〇:(とりあえず写真撮るか)

〇〇:…何してんの?

証拠の写真を撮りリビングに突撃する

彼女:えっ…なんでいるの…?

男:ねえ、こいつ誰?

〇〇:そこの女性の彼氏だよ

〇〇:最近様子がおかしいと思ってね…少し試させてもらったよ

彼女:最低!

〇〇:それはこっちのセリフだよ!

〇〇:証拠の写真もあるけど?

彼女:…

〇〇:これ以上騒がれたくないなら2度この家に戻らないで!

彼女:誰か戻るか!こんなところ!

こうして浮気した彼女と別れた〇〇

あの時こそ強く言えたが浮気をされていたことに少なからずショックを受けた〇〇だった

…………

〇〇:着いた〜韓国!

〇〇は傷心旅行ということで韓国に来ていた

〇〇:う〜んまずは何しよう〜

〇〇:そういえばホテルの予約してなかったな〜

ノープランで来た為、ホテルの予約を含めこの後の行動を考えていると

??:あれ?もしかして〇〇?

韓国に知り合いなんていないぞと思いながら振り向くと

??:やっぱり〇〇だ〜

〇〇:…もしかして優月?

優月:そうだよ!

優月:もしかして私のこと忘れてた?

〇〇のことを呼び止めたのは小中の同級生で幼馴染の中嶋優月

高校・大学が違ったので数年振りの再会だ

〇〇:しょうがないだろ、会うの久しぶりなんだから

優月:もぉ〜私はすぐに〇〇に気付いたのに〜

〇〇:悪かったって…

〇〇:てかなんで優月が韓国にいんの?

優月:なんでって、そりゃ観光に決まってるでしょ!

〇〇:まあそりゃそうか

優月:そう言う〇〇はなんでにいるの?

〇〇:そりゃ…観光に決まってるだろ…

優月:怪しい…なんか隠してるでしょ?

〇〇:なっ…隠してなんて…

優月:幼馴染の目は誤魔化せないぞ

〇〇:あ〜もう分かったよ、言いますよ!

〇〇:実はずっと付き合っていた彼女に浮気をされていたのでその傷心旅行で来ました…

優月:…それはごめん…

優月:…てか〇〇彼女いたんだ

〇〇:そりゃ彼女の1人や2人くらいいましたよ

優月:意外…小中は私以外の女子と話をしていなかったあの〇〇に彼女がいたなんて…

〇〇:普通に失礼だな

優月:ごめんごめん〜

目の前でごめんと手を合わせる優月

〇〇:優月は相変わらずだな

優月:それよりさ…〇〇って1人で来てるんだよね?

〇〇:そうだけど?

優月:…実は私も1人で来てるんだ…

〇〇:そうなんだ〜優月もせっかく韓国まで来たなら楽しんで帰れよ〜

優月:…えっ…?

〇〇:…うん?

優月:そこは"じゃあ一緒に観光しよっか"でしょ!

〇〇:いや、優月にも考えていた旅行プランがあるでしょ?

〇〇:そのプラン通りの方が楽しいでしょ?

優月:…よくそれで彼女出来たね…

優月:…だから浮気されんだって((ボソッ

〇〇:…なんか言った?

優月:何でもない!

優月:とにかく、せっかく会えたし一緒に観光しようよ!

優月:どうせ〇〇、ノープランでしょ?

〇〇:よく分かったな〜

優月:まあね〜

〇〇:分かったよ、お供しますよ

〇〇:まずどこ行くの?

優月:えっと…まずは韓国でしか売ってないコスメ買いに行きたい!

〇〇:了解〜

ここから優月が事前に調べていたコスメを何十種も買った

〇〇:にしてもこんなに韓国にしかないコスメがあるんだ

優月:韓国は美容大国なんだよ!

その後、観光スポットを周り気が付いたら夜に

〇〇:夜何食べるか決めてんの?

優月:夜はサムギョプサルです!

〇〇:優月小さい頃から焼肉好きだったもんね

優月:そうなの!だからめちゃくちゃ楽しみ!

こうして優月が予約していた現地でも有名なサムギョプサルのお店へ

〇〇・優月:すご!

2人の目の前には大量のお肉が並ぶ

〇〇:いや〜本場のサムギョプサルは美味しいな〜

思い思いに肉に舌鼓を打つ

優月:ねえ〜幸せ〜

〇〇:あっ、優月そんな食べれないんだから、無理そうだったら先に言いなよ

優月:もう昔とは違うから大丈夫だもん!

〇〇:…

優月:何その"ほんとに大丈夫?"っていう目は

〇〇:なんでもないです

その後美味しく肉を食べ終えデザートを頼もうとしていると

優月:…食べりゃない…

〇〇:ほら言わんこっちゃない

〇〇:どれ渡してみ

優月:…はい

〇〇:…えっ…あとひと口じゃん…

〇〇:…まあいいや

こうしてデザートまで食べ終え店を出る

〇〇:今日はありがとね〜

優月:こちらこそありがとう

優月:久しぶりに会えてすごく嬉しかったよ

〇〇:じゃあまた日本で

〇〇:(そういやこれからホテル探すんだっけ…)

ホテルを探す為、優月と別れようとすると

優月:〇〇どうせ今からホテル探すんでしょ〜

〇〇:ノープランなこともホテルのこともよく分かったな

優月:何年一緒にいたと思ってるの!

〇〇:いや〜さすが幼馴染

優月:…それでさ…もし良かったらさ…

優月:私の予約したホテル一緒に泊まらない?

〇〇:いやそれはまずいだろ…

優月:私がいいって言ってるの!

優月:今からじゃ多分ホテル見つからないよ?

〇〇:…確かに…

〇〇:ほんとにいいんだな?

優月:…うん…///

〇〇:じゃあお言葉に甘えようかな

優月:うん!

こうして優月の予約したホテルに向けて歩く2人

優月:…ゆったんもう歩けない

〇〇:ホテルまでもうちょっとでしょ?

〇〇:あと少し歩くことは出来るでしょ?

優月:ムリ…でちない…

〇〇:じゃあ少し休むか?

優月:…

優月:…手繋いで欲しい…

急にいつもの口調に戻りながら上目遣いで〇〇を見つめる優月

〇〇:優月ってこんなに甘えん坊だっけ?

優月:…いいじゃん///

〇〇:優月、顔赤いぞ?体調悪いなら病院行く?

優月:…〇〇のバカ…

〇〇:??

再び優月の予約したホテルへと歩き始める2人

この時、優月が恋人繋ぎをしていことに全く気付かない〇〇であった





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