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幼馴染の姉妹から同時に告白されました

〇〇:そろそろ行くか

アパートを出て大学へ向かう〇〇

エントランスに出ると

理子:おはよう〜

エントランスの前にいた女性に声をかけられる

〇〇:おはよう〜理子

〇〇のことを待っていたのは幼馴染の理子

小中高と全て同じだっためもう長い付き合いになる

大学でも同じ学部に通っている為、一緒に行くことが多い

〇〇:遅くなってごめん、待った?

理子:うんうん、りーも今来たところ!

〇〇:じゃあ行くか

理子:うん!

〇〇:講義の課題難しくなかった?

同中は基本的にこの後受ける講義の話をするのがお約束になっている

理子:そう?りーはそんなに気にならなかったよ?

〇〇:理子は賢いもんな〜

理子:そんなことないよ///

〇〇:理子顔が赤くなってるよ?フフ

理子:うっ…うるさい…///

〇〇:褒められて照れてるところ見るとほんとに赤ちゃんみたい

理子:それバカにしてない?!

〇〇:そんなことないよ〜抱き締めたくなる可愛さ?があるんだよ

理子:でもりーももう大学生だよ?

〇〇:えっ?!

理子:あ!またバカにした!

〇〇:ごめんごめん

〇〇:でも理子が同じ大学受けるって聞いてビックリしたのは本当だよ?

〇〇:理子ならもっといい大学行けたはずなのになんでだろって

理子:そっそれは…

〇〇:うん?

理子:まっ〇〇のことが好…

理子が何かを言おうとしていると

??:〇〇〜おはよう〜♪ギュッ

また別の人物が〇〇の後ろからやって来てそのままバックハグをする

〇〇:あっ、璃花姉、おはよう〜

〇〇に抱きついたのは理子の姉で同じく幼馴染の璃花

2人より4歳上でなこともあり〇〇は昔から璃花姉と呼んでいる

理子:ムー

〇〇:理子顔が怖いよ?

理子:なんでもない!

璃花:理子、そんなに怖い顔しないでよ〜

璃花:偶然2人を見つけたから来ただけなのに〜

両手の人差し指をつんつんと合わせながら話す璃花

〇〇:そういうことみたいだし、理子もそんな怖い顔しないで

理子:そういうことにしてあげるムー

璃花:ありがとう♪

璃花:それより2人は今から講義?

〇〇:そうだよ〜

璃花:そっか…

璃花:ねえ〇〇、今日の夜って暇?

〇〇:今日はこの後の講義が終われば暇だよ

璃花:じゃあ、〇〇の家行ってもいい?

理子:!?

〇〇:別にいいけど、どうした?

璃花:久しぶりに〇〇とご飯食べたいな〜って♪

〇〇:ほんと?璃花姉のご飯美味しいから好きなんだよな〜

璃花:じゃあ講義終わったら教えてね♪

〇〇:了解〜

理子:璃花姉ばっかりズルい!りーも行く!

〇〇:僕は別にいいけど

璃花:じゃあ〇〇と理子と3人でご飯食べようね!

〇〇:じゃあまた後で連絡するね〜

璃花:うん!

理子:…

理子:ほら!〇〇!講義行くよ!

そう言い理子は僕の手をつかみその場を離れようとする

〇〇:ちょっと理子…いきなりどうしたの?

理子:なんでもないよ!

〇〇:ってことでじゃあね璃花姉

璃花:うん!またね〜

こうして〇〇は理子に掴まれ足早に講義の行われる教室へと向かった

璃花:フフ♪理子ったら〇〇への想いがバレバレだよ♪

璃花:でも私も負けないからね!

…………

〇〇:あ〜やっと終わった〜

理子:やっぱり講義は疲れるね〜

講義が終わり教室を出る2人

すると少し先から

璃花:2人ともお疲れ様〜

璃花が小走りでこちらへと向かってくる

〇〇:あれ?璃花姉、どうしてここが分かったの?

璃花:だってこの時間、2人の学部でやってる講義ってこれだけだもん!

〇〇:そうだったんだ〜理子知ってた?

理子:…知らなかった…

璃花:〇〇達よりも長くこの大学にいるからね♪

〇〇:それもそっか

理子:…

璃花:〇〇の家行く前に買い物していってもいい?

〇〇:大丈夫だよ

璃花:理子もいいでしょ?

理子:…うん…

こうして買い物を済ませた後、〇〇の部屋へ

璃花:〇〇の部屋来るの久しぶりだな〜♪

〇〇:確かにそうかも…

理子:りーは今日来たもん!

璃花:でもエントランスまででしょ?

理子:それでもりーはアパートまでは来てるもん!

〇〇:まあまあ揉めない揉めない

〇〇が上手く場を和ませながら料理の支度に入る

〇〇:璃花姉、今日は何作るの?

璃花:今日は焼きオムライスを作るよ!

〇〇:やった〜!璃花姉の焼きオムライス美味しいんだよな〜

璃花:そう?嬉しいな〜♪

理子:…りーも手伝う

璃花:ありがとう〜

こうして姉妹2人でオムライスを作り始める

〇〇:(なんだかんだ言って2人は仲良いのかな?)

〇〇がそんなことを考えながら待っていると、キッチンからいい香りがたちこめる

璃花・理子:出来たよ!

〇〇:待ってました!

〇〇の目の前にケチャップでハートが書かれたオムライスがやって来る

〇〇:美味しそう!

〇〇・璃花・理子:いただきます!

〇〇:美味しい!

璃花:ほんと?

理子:やった〜!

璃花:ちなみに、なんでハートが書かれていると思う

美味しくオムライスを食べていると突然少し緊張気味に〇〇に声をかける璃花

〇〇:なんか理由があるの?

理子:それはね…

何故か璃花への質問に同じく緊張気味に答える理子

璃花・理子:〇〇のことが大好きだからだよ

〇〇:うん?

璃花:だから〇〇の事が好きで

理子:彼女になって欲しいってこと…///

〇〇:えっ…

幼馴染からの急な告白に戸惑う〇〇

璃花:さっき理子と2人で話をしたの

理子:どっちが〇〇の彼氏になるかそろそろ決めてもらおうって

そう言うとそれぞれ〇〇にもたれ掛かりながら

璃花:〇〇は年上のお姉さんの方が好きだよね?

理子:まっ…〇〇は抱き締めたくなるくらい可愛いりーの方が好きだよね?

〇〇へ詰め寄る2人

〇〇:(理子ちょっと恥ずかしがってるじゃん)

〇〇:…これって少し考えるのってダメ?

璃花・理子:ダメだよ!

〇〇:(ヤバい…どうしよう…)

お姉さんのような存在でもある璃花姉

同い年でなんでも話せる理子

急にどちらか1人を選ぶことになった〇〇

何とかこの場を円満に切り抜けようと頭を働かせるもののいいアイディアが思い浮かばず悩む〇〇だった






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