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目を覚ますと遠距離恋愛中の彼女がいた
〇〇:はあ…今日も疲れた…
今日も今日とて22:00近くまで残業をした〇〇
帰宅するなり、吸い込まれるかのようにベッドへ向かい倒れ込む
寝転がりながら電話やメール、LINEの確認をすると彼女の瞳月から数十件のLINEがきていた
瞳月とは現在遠距離恋愛中の為、毎日ビデオ通話でお互いのその日の出来事を話すのが日課になっていた
しかし、ここ数週間は〇〇の仕事が忙しく、ビデオ通話はおろかLINEでの連絡もほとんど出来ていなかった
瞳月とのトーク画面を開くと
瞳月L:ねえ〇〇今日はビデオ通話出来るん?
瞳月L:やっぱりまだ仕事忙しい?
瞳月L:〇〇の声が聞けなくて、しー寂しいで…
他にも同じようなLINEが送られてきていた
〇〇:…最近忙しすぎて全然連絡取れていなかったな…
申し訳なく思った〇〇は瞳月に電話をかけてみる
普段の瞳月ならこの時間に電話をかければワンコールで電話に出る
しかし、何度もかけても瞳月は電話に出なかった
〇〇:(いつもこの時間ならすぐに出るのにな…)
〇〇:(やっぱり連絡出来ていなかったことを怒っているのかな…)
いつもと違い電話に出ないことに一抹の不安を感じる〇〇
しかし不安よりも仕事の疲労が上回っていた〇〇は瞳月が電話に出ない理由を考えているうちに寝てしまった
……
翌日
休日ということもあり、昼を過ぎてもなお爆睡中の〇〇
??:〇〇…
〇〇:(あれ?誰かの声が聞こえる)
誰かの声が聞こえた気がして意識を取り戻す
⁇:〇〇…
〇〇:(でもこの部屋には僕以外誰も居ないはずだし、もう一回寝よっと)
そう考えた〇〇がもう一度眠りに就こうとした瞬間
⁇:ええ加減起きてや!
声の主に布団を剥がされ強制的に起こされる〇〇
〇〇:…誰です?…人が寝ている時に…えっ…
重い体を起こした先にはここにいるはずのない彼女の姿が
〇〇:瞳月…?
瞳月:そうやで
瞳月:もう、何回声かけたと思てんの…
〇〇の前で腕を組み、頬を膨らませる瞳月
〇〇:どうしてここに…
瞳月:それはもちろん…〇〇に会いに来たんやで
瞳月:昨日もLINEで言うたけど、〇〇の声を聞けんかってしー、寂しかった…
〇〇:最近中々連絡が出来なくて本当にごめんね…
〇〇が謝ると瞳月は何も言わず〇〇の隣に腰を下ろす
そして〇〇を抱き締めながら
瞳月:全然〇〇と話が出来んかったから、嫌われたかと思てめっさ怖かった…
声を震わせて話す瞳月
〇〇:瞳月に寂しい思いをさせちゃったね…
そう言いながら瞳月の頭を撫でていると
瞳月:悪いと思てるならもっとギューして頭撫でてや…///
今まで我慢してきた分、〇〇に甘え出す瞳月
〇〇:もちろん、瞳月が満足するまでやってあげるね
瞳月:嬉しい…好きやで〇〇…
〇〇:僕も瞳月のことが”大好き”だよ
瞳月:いきなりそれは反則やで…///
〇〇:だって本当のことだもん
〇〇:…てか瞳月、顔赤くなり過ぎだって
瞳月:やかましい///
瞳月:大好きな人に大好きって言われてもうしー嬉しくておかしくなりそう…
……
その後、会えなかった時間を埋めるかのようにイチャイチャした2人
気がつくとあたりは暗くなり始めていた
〇〇:瞳月、夕飯食べたいものとかある?
〇〇:(多分ラーメンて言うんだろうな)
瞳月:しー、ラーメンが食べたい!
〇〇:(予想通り…)
瞳月:…〇〇、なんでわろてるん?
〇〇:いや…こうやって瞳月と何気ない会話をするのが久しぶりで嬉しくて///
瞳月:もう〇〇ったら///
〇〇:…それで夕飯なんだけど、この前美味しいラーメン屋さんを見つけたからそこに行かない?
瞳月:行く!
こうして夕飯を食べに行くために外出の準備をする2人
〇〇:…ところで瞳月、やけに荷物多くない?
瞳月:…そう?
〇〇:ちなみに瞳月、今回はこっちに何日いる予定?
瞳月:…そっ…それよりもラーメン食べに行けへん?
明らかに挙動不審になる瞳月
〇〇:(なんか怪しいな…)
〇〇:…瞳月が何泊の予定か教えてくれるまでは行きません
瞳月:…
瞳月:…したい…な…て…
〇〇:なんて言った?
瞳月:だから!しーは〇〇と同棲したい!
〇〇:同棲⁈
予想外の回答に驚愕する〇〇
瞳月:せやで!
瞳月:しーはもう〇〇とは離れたないし、仕事で疲れ切っとる〇〇を放っとかれへん!
瞳月:せやからしーが〇〇のことを助けたいの!
〇〇:瞳月…
〇〇:…瞳月がそこまで僕のことを考えていてくれてすごく嬉しいな
〇〇:僕も瞳月と離れたくないし、ずっとそばにいたいよ
瞳月:…ってことは…
〇〇:これからはずっと一緒にいようね!
瞳月:うん!
〇〇:じゃあ今日はラーメン食べて早く寝て明日から同棲の準備しよっか
瞳月:そやな!
こうして仲良く恋人繋ぎをしながら夕飯を食べに出かけた2人
ちなみに瞳月が今回こちらに来るにあたって今まで住んでいた家を解約してきたことを〇〇は同棲後に知るのだった