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幸せな結婚生活から一転、地獄に突き落とされた話パート4

前回までのあらすじ

私は熱烈な恋愛の末、ナオミ(仮名)という女性と結婚しました。
私が30代前半のときです。
新築のマンションを35年ローンで購入。
ナオミとの甘い新婚生活は楽しいものでした。
その後、可愛い2人の子供にも恵まれます。
まさに順風満帆な人生を歩んでいました。
ところが下の娘が生まれて間もなく、会社の業績が悪化。ボーナスが出なくなりました。
ボーナスが出なくなった2年目のこと。
マンションのローンが半年も滞納していることが発覚。危機感を募らせた私はダブルワークを決意。平日の正社員としての仕事に加え、土日はアルバイトを始めました。
そんな生活が3ヶ月ほど続いたある日のこと。
家のポストに妻宛の封書が届いていました。
消費者金融からの督促状でした。
妻に確認すると消費者金融やクレジットカードのキャッシング等、合計250万も借入れしていたことがわかりました。私は今まで経験したことのない不安感に襲われました。


弁護士に相談

妻に多額の借金があることが発覚してから数日が経ちました。

私は相当悩みました。

これからどうすればいいのだろうか…

今までの人生で最大のピンチが訪れたといっても過言ではありません。

とにかく動かなくては。

私はまず「法テラス」という無料の弁護士相談所へ行きました。

担当弁護士に今の現状を説明し、今後の解決策をたずねました。

妻の借金については任意整理という形で返済額を圧縮する方法を提案してもらいました。

簡単にいうと残りの返済金額を消費者金融側と交渉して減額してもらうというものです。

またマンションについては売りに出すしかないとのことでした。

私はその方向で弁護士に依頼しました。

不動産屋へ

次にマンションを売りに出す準備に取りかかりました。

こちらも全くやり方がわからなかったので、家の近所にある不動産屋へ相談に行きました。

すぐに不動産屋の担当者がうちに来てくれました。

自宅を売りたい旨を説明すると担当者は懇切丁寧に売るまでの手順を説明してくれました。

担当者の査定によればこのマンションの売れる金額が約1500万円ほどになるとのこと。

2500万円で購入したマンションが1500万円にしかならない。

まだ10年ほどしか住んでいないというのに…

正直ショックでした。

10年間ローンは返済していたとはいえ1000万円ほど借金が残るだろうと言われました。

忙しい日々

それからというもの忙しい日々が続きました。

平日は正社員の仕事。

帰ってくるのは夜の9時すぎ。

土日は商業施設でのアルバイト。

週に何度か不動産屋の担当者との進捗状況の打ち合わせ。

弁護士から連絡がきたのは依頼してから1ヶ月ほど経ってからでした。

妻の借金については消費者金融2社は妻の名義で、残りのカード会社のキャッシングについては私の名義であったのでそれぞれの任意整理で交渉を進めていました。

結局、250万円の借金が80万円にまで圧縮できたとのこと。

ただし一括での返済が条件でした。

このときの私に80万円もの貯金はありませんでした。

再び私の両親に借りることにしました。

マンションのほうはなかなか買い手が見つかりません。

3ヶ月、4ヶ月経っても売れませんでした。

半年後にやっと売れたとの報告を受けました。

そうなると今度はここから立ち退かなくてはいけません。

家探しが始まりました。

週末、アルバイトを休んでは賃貸物件を探しに回りました。

これは私だけの一存では決められないので妻と一緒に。

何軒か回り、家族4人がなんとか暮らせるくらいの賃貸物件を探すことができました。

そして引っ越し。

妻の借金が発覚してからここまでで7ヶ月から8ヶ月ほどの期間がかかりました。

もちろんここまで平日の仕事をこなし、土日はほぼアルバイトという生活は続けています。

妻への不信感は消えることはなく、そのため会話は減り、いつの間にか家庭は冷え冷え状態になっていました。

その頃からです。

明け方4時ちょうどに目が覚めるようになりました。

そしてそこから眠れなくなるという症状が出始めたのは。

続く

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