見出し画像

些細な事に感動を

久しぶりの長文ですが、是非読んでみて下さい〜

些細な事に感動を〜

私が今までに体験した感動をお伝え出来ればと思います。

今から30年ほど前、CMのレコーディングが六本木でありました。
音楽業界のレコーディングといえば、大体13時スタートというのが定番なのですが、何故かこの日は9時に
六本木のスタジオ集合でした。
とても寒い日でした。自宅から六本木に向かう電車は通勤で超満員の電車でした。
やっと駅に着きスタジオに向かいながら歩いていると、イートインが出来ないファーストキッチンがありました。
とても寒かったのと、お客さんがいなかったのもあり「コーヒーでも買うか!」と、カウンターにいた店員さんに
「コーヒー下さい」とオーダーしました。
笑顔が素敵な20歳位の女性でした。
直ぐにコーヒーがやってきて、「○○円です」と。
支払いを済ませ、コーヒーを持って行こうと思ったその時に彼女は
「いってらっしゃいませ〜」
と言ったんです。
普通なら
「有難うございました」
だと思うのですが、その「いってらっしゃいませ~」にはとても心温まる感情とホスピタリティを感じました。
本当に些細な事でしたが感動しました。

という、この様な話しは他にもあり

コンサートツアーで大阪に行った時の話しですが。
ライブも無事に終わり、バンド・スタッフはタクシーでホテルに移動しました。
一緒にチェックインする際に、舞台監督が
「おなか空いたよね〜 何か食べに行こうよ」
ということで、10人位で荷物を部屋に置き直ぐにロビー集合で近所の居酒屋を探し始めました。
場所が心斎橋やなんばではなく、少し地味な場所だったこともあり、開いているお店がかなり少なかったんですが、そんな中、地下にある居酒屋を発見しました。
私が「10人入れるか?!聞いてくるね」と、階段を降りお店に入ると店長さんだと思われるとても活気のある方が
「すみません〜 今ラストオーダー終わっちゃった所なんです」と。
それはしょうがない、また来るか〜
すると店長さんが
「何名でお越しなのですか?!」って聞いてくるので
「10名です」というと、「ちょっと待っていて下さい」
もしかしたら延長してくれるのかな?!と、浅はかな気持ちで待っていると
「これ、生ビールのクーポンなんですが20杯分ありますので、次回是非これを使って下さい」
と、チケット1人2杯分で10人なので20杯もくれたのだ!

流石大阪!損して得取れってこういうことなのか!

感動したのは良いものの、明日は横浜に帰る日なので、結局は使えなかったけれど、とても良い気分にさせてくれた。これも些細な事だけど感動のおすそ分けを頂いた。

これは嘘のようなホントの話しだけれど、これまた30年位前の話しだ。
新潟県のとても山の中にあるホテルだったと思う。
ライブを終わらせ、ホテルにチェックインした。
確か翌朝の移動が早く、フロントに午前6時集合とかだったと思う。
目覚し時計のセットをし、それでも起きられる自信が無かったので、フロントに電話をして
「5:30にモーニングコールをお願い出来ますか?!」
念には念を入れた。
今もホテルでモーニングコールのサービスがあるのだろうか?!
昔はいつもお願いしていたが、携帯電話の出現で電話が目覚ましに変わってからお願いはもう20年以上はやっていないと思う。
案の定、翌朝私は目覚し時計では起きられなかったようだ。
夢見心地というか熟睡の私に何故かほっぺたに当たるものがある。
なんだ?!と思い目が醒めた。
すると、私が寝ていたベッドの前にスーツを来た男性が直立不動で手だけが私のほっぺたを軽く叩いていたのだ。
突然過ぎたので、もう頭に???ハテナの文字が回った。
良く見ると、多分フロントの方だ。彼は
「すみません、何度もお電話を差し上げたのですが起きられないので、部屋を確認させてもらいに来ました」
とにかく驚いたのと、「いやぁ、本当にすみません、有難うございます。起きる事が出来ました!」
彼に感謝の意を告げると、そのままフロントへと戻っていかれたみたいだ。
こんなこと、後にも先にも最初で最後だと思うけれどwww
些細な事をちょっと飛び越したような話しでした。

最後にもうひとつ
これもライブの話しだけれど、長野県にある”飯田女子短期大学”で、学園祭のゲスト出演した時の話しだ。
飯田までは車で向かい、楽屋になる部屋へ通された。
流石に女子大だ! スタッフがみんな女子大生だ(当たり前か!)
「何かありましたら何でもお申し付け下さい」的な事を言われたと思う。
東京から飯田はかなり遠い。南アルプスがあるので遠回りをしなければいけない。
GoogleMapで調べてみたら渋谷駅から266Kmもあり、3時間20分かかるみたいだ。
バンドメンバーはみんなおなかを空かせていた。
お弁当が無いか?! 楽屋を見回すと、バンドとマネージャー分と思われるお弁当が用意されていた。
場所にもよるけれど、お弁当の当たり外れは結構ある。
昔CXでやっていたHEY!HEY!HEY!という音楽番組の楽屋弁当は美味しかった記憶しかない。
魚弁当か肉弁当か選べるし、どちらも美味しいので毎回悩んだ記憶がある。
それはそうと、楽屋のお弁当を手に取ると、お店の名前の無い紙のお弁当箱だった。
近くに仕出しとか無いのかな?!って思ったんだけれど、部屋にいた付添いの女子大生に
「これはどこのお弁当なんですか?!」って聞いたら
「私達の手作り弁当です」
なに〜!? 女子大生の手作り弁当?!
食べてみると、めちゃ美味しいではないか?!
これこそ、最上級のおもてなしだ! 些細な事などそんなレベルの話しではなかった。

相手が喜んでくれる事をイメージして行動に移すって、素晴らしい事ですね。
私も見習わなければ。

おしまい。


よろしければサポートをお願い致します〜♫ サポート?!サポート(^o^)/