【バブル崩壊へカウントダウン】パティソン兄弟の豪遊ライフ《パティソン事件②》
■パティソン事件とは
こちらがとてもわかりやすい説明なので、引用します!
稲富博士のスコッチノート 第101章 バランタイン・ウイスキーの話-その2.バークレー・マッキンレーからハイラム・ウォーカー(スコットランド)の時代 (ballantines.ne.jp)
このパティソンズ社は、ブレンディッド・ウイスキーを手がけるブレンド会社の中で新興勢力でした。(詳しくは前回記事を↓)
【バブル崩壊前夜】 ブレンディッド・ウイスキー全盛時代《パティソン事件①》 | 記事編集 | note
パティソンズ社は、ブレンディッド・ウイスキーの売上を急激に伸ばすとともに、その羽振りの良い(成金的な?)行動が話題となっていましたので、いくつか事例をご紹介したいと思います。
■パティソン兄弟の豪遊ライフ
《武勇伝①》豪華な宮殿のような施設
《武勇伝②》直営&資金貸付による特約パブのチェーン展開
※ アルフレッド・バーナード
ジャーナリスト。スコットランド、アイルランド、イングランドのほぼ全蒸溜所(スコットランド129ケ所[うちキャンベルタウン20ケ所・ローランド37ケ所]、アイルランド28ケ所、イングランド4ケ所)を回って『英国のウイスキー蒸溜所』(初版1887年、各蒸溜所の詳細情報が記されている)を出版したことで有名。
《武勇伝③》莫大な広告費の投下 & 業界最多の販売員
パティソンズウイスキー-ウィキペディア (wikipedia.org)
《武勇伝④》広告用に訓練されたオウム500羽を配布
《武勇伝⑤》投機目的でウイスキー原酒を共同購入
結果的にパティソンズ社は破産して、蒸留会社が支払い金額を受け取ることはなかったそうです。 ひどい話・・・
そりゃ納入業者である蒸留会社も、お金を払ってもらえなければ連鎖倒産しますよ。
そして、世界的にウイスキー価格が高騰している現在も、一部で同様なこと(投機目的でモルト原酒を売買)が行われています。
特に閉鎖蒸溜所の原酒などは、貴重なので『1樽=1億円以上』で取引されることもあります。
ただ、厳しい言い方をすると、閉鎖蒸溜所は、その当時「人気がなくて、売れなかったから」閉鎖したわけです。
蒸溜所が閉鎖された「ウイスキー不況」の当時は、その原酒樽は「場所をとって邪魔だから捨てて来て!」というレベルの扱いを受けていました。
せっかく天塩にかけて育ててきた原酒に対して、悲しく寂しい扱いですが、それが歴史的事実です。
それが今や、超高額で取引をされているという現実。
スコッチも、バーボンも、ジャパニーズウイスキーも、アイリッシュも、カナディアンも、5大ウイスキーはどれも、歴史的にずっとアップトレンドとダウントレンドを繰り返して来ました。
ブームには『波』があります。
その点には、くれぐれもので注意が必要だと思います。
■そしてついにバブルが弾けます!
次回に続きます!