「デッキ解説」スゥルタイテラー:豆の木をのぼっていけ!
前書き
皆さんどうもこんにちは、チャールズです。
来年は激アツグランプリが復活するようですね。自分のMTG歴は2年ぐらいなので参加したことはありませんが、勝ったら直接PT権利が降ってくるのと聞いてあまりにも魅力的過ぎてなんだかんだ最近スタンダード始めました。
スタンダード生活はたったの2週間しかありませんが、新鮮な気持ちで面白かったですね。ただし今までした環境しか遊んだことない自分にとって、アドバンテージ感がちょっと認識しづらい気がします。(これはドラフトが下手の原因になるかもしれませんね。。。)よって、最初はアドバンテージを
単純に稼げる白単を試しました。感触は悪くはなかったが、早いプレイを頑張っても時間ギリギリのゲームが多すぎるため、引き分けはできれば避けたくて断念しました。そのあと、「豆の木をのぼれ」とシナジーがいいドメインも試してたが、事故率がそこそこあって事故った時は何もできないデッキになっちゃうため、ストレスを感じてやめました。
ただし豆が引けたときのインチキオバロ豆は気持ち良すぎるため、楽しそうで豆をたくさん誘発できるデッキなんかないかなって探してみたら、ちょうど「スゥルタイテラー」を発見しました。1日触ってみて合計8-1、そしてあまりにも楽しすぎるため、最初は出る予定なかったスタンダード神も時間を作って出ることにしました。
その結果、なんと予選全勝!(からの1没。。。)負けた試合は先手を取れたにもかかわらずクロックの横並びで削られて地力の高さを実感しました。トップメタに脱帽。ただし相変わらず回すだけで楽しいデッキですので、ここで紹介させてください!まだまだ改良余地が全然あるため一緒に回す仲間が増えたら嬉しいです!
アブストラクト
この記事はスゥルタイテラーの紹介記事になります。まずはデッキについて簡単に話してから、採用カードとその理由を紹介します。「なぜ黒を足したのか?」という質問についても答えになります。
次に、デッキのマリガンと基本の回し方について話します。かなり一直線なデッキなので難しさのレベルは簡単よりですが、選択肢がかなり発生するデッキなので、その判断の助けになればと思います。
ここまでだけで使うためには十分な内容だと思いますが、もっと詳しく知りたいや自分の考え方を知りたい方のために、今後のデッキ調整やサイドボーディングプランについても書きます。ですが、自分もこのデッキを店舗予選に使う可能性は全然ありえるので、申し訳ございませんが有料部分にさせてください。
長くなりますが、それでは本編に入らせていただきます。
デッキ紹介:スゥルタイテラーとは?
テラーデッキとは、「トレイリアの恐怖」、通称テラーのコスト軽減を活かし、切削のスペル連打で墓地のソーサリーインスタントの枚数を稼ぎ、テラーを軽く早く出すデッキです。パウパーと違って「思考掃き」や「渦巻く知識」がないため、墓地肥やしがが得意とする緑を足してベースカラーが青緑になります。
ブルームバロウで2種目のテラー、「渦泥の蟹」通称カニが追加され、テラー8枚体制になってデッキとして成立しました。実際調べてみたら3カ月前ぐらいから存在してて、前回の神決(スタン神28期)もTop16に入賞していたようです。
そして何より、こいつら額面上7マナなので、みんな大好き「豆の木をのぼれ」も当然誘発します。1-2マナで5/5キャントリ付きはかなりインチキ度高めでかなり中毒性高めです。
さらに、最近人気を集めている「ティムール果敢」の才能+この町は狭すぎるパッケージも取り入れ、序盤の攻め展開もできるようになります。ティムール果敢のような無限コンボはないのですが、カワウソ横並び+バウンスも十分強いです。あ、ついでに豆の木も誘発します。今のテラー系とティムール果敢の共通パーツが結構多いのですが、方針がまったく違うのもまた面白いですね。
デッキ解説
メインボード
クリーチャー
トレイリアの恐怖 : 4枚、渦泥の蟹 : 4枚
デッキ名であり固定枠。とりあえず減らすことはないです。最大限までコスト軽減できなくても2-3マナで出せるときはガンガン出しても問題ありません。
カニは瞬速を持ってますが、相手のターンならタップ状態になってしまいますので、自分のターンに出してブロッカーとして使った方がいい場合もあります。また、自分のターンで出し相手のブロッカーを寝かしながらすでに出てたクリーチャーの攻撃を通すこともできますのでいろいろ考えさせられる面白いカードです。
稀に起こりますが、カニは自分のクリーチャーも対象できるので、アンタップ指定の「別行動」の回避として使えます。
疑似キャントリスペル
薮打ち:4枚
土地を伸ばしながら墓地のスペルカウントを稼げる枠。序盤にカワウソトークンがいれば軽量除去として使えて、テラーカニを展開出来たら格闘の性能
が大幅アップ。腐りづらくかなり使い勝手がいいカードなので4枚。
花粉の分析:2枚
土地を伸ばしながら墓地のスペルカウントを稼げる枠その2。証拠収集8でクリーチャーサーチできるため、切削で落ちてしまったり倒されてしまったりテラーカニを餌にして追加戦闘員を用意してくれます。ただし使えるのはかなり後半戦になるので「薮打ち」より劣るため、サーチ枠の5-6枚目として運用して2枚採用しました。
希望の種子:4枚
2枚切削してパーマネント回収+2点ゲイン。ただしこのデッキはパーマネント33枚しか採用しないため、ハズレの確率はおおよそ19%です。かなり高いですが、外れても問題ないためこのカードを4枚採用しています。ハズレという意味はスペルが墓地に2枚増えて、希望の種子本体も含めて3枚になりますので、早期テラーカニチャンスを作ってくれる重要かカードになります。
ただし、墓地対策があまりにも強烈な相手はサイド後枚数を減らす候補です。墓地対策の対策はだいたいスペルなので希望の種子で拾えなく、そして早期墓地肥やしも対策されるからただのアド損カードになる可能性が高いです。
手練:4枚
2枚を見て1枚選べるので、手札の質を上げながら墓地のスペルカウントを増やす。ファウンデーションで「選択」が追加されましたが、手練はドローではないため、「フェアリーの黒幕」の制約に引っ掛からないのを重視して計測こちらを採用しています。欠点と言えばソーサリーぐらいで優秀なキャントリです。
蓄え放題:4枚
パーマネント限定の「衝動」ですが切削のため墓地肥やしとして優秀な1枚。テラーカニを探しながらマナを軽くするためこのデッキの分回りを作ってくれる。ただし盤面になにも還元しないので、2マナのはかなり重たい。
妨害スペル
ロ―ナの渦:4枚
バウンススペルでありながら、キッカーで除去に変わる優秀な妨害札。このカードを強く使えるためにシミックカラーに黒を足した最大の理由です。終盤でバウンスしても出し直すだけでこちらがただアド損をキッカーでカバーのがすごくえらいです。なんならプレインズウォーカーまで触れるんで、「悪夢滅ぼし、魁渡」マウントを最低限に抑えて完璧なカードです。そのかわりに自分のパーマネントバウンスできないのでご注意を。
送還:1枚
シンプルで何も説明しなくてもよさそうな枠。一応バウンス5枚目です。自分のテラーカニにも打てるんで、除去を交わしながら豆を再誘発することができます。
この町は狭すぎる:4枚
ダブルバウンスで「嵐追い」や「豆の木をのぼれ」やカニテラーをバウンスしながら妨害。そして豆があったら1ドロー。「ティムール果敢」ほど最大限まで使ってなかったが、それでも十分すぎます。
アドバンテージパーマネント
豆の木をのぼれ : 4枚
テラーとカニにキャントリを付与するすごいカード。この町は狭すぎるとも相性がいいし、パーマネントのため「希望の種子」と「蓄え放題」で回収できるのでもうひとつのこのデッキの強みになって4枚採用が確定されています。
ただし重なった時は墓地肥やしがかなり遅くなるので、早い相手にアドより早期テラーカニガ求められるため枚数を減らします。
嵐追いの才能:4枚
テラーカニに加えて、もう一つの攻めプラン。序盤はかなりスペル連打するので果敢は誘発しやすく、相手のライフを5点削ればテラーパン1回分が減るのはかなりデカいです。軽量インスタントもたくさん入ってるのでもちろんブロッカーとして優秀です。
また、切削系のカードを多く採用してるため、そのカード自体はパーマネントしか拾えなくても、このエンチャントのレベル2で回収することができます。
さらに、サイド後で墓地対策されてテラーカニが出ないときにレベル3で頑張ることもできるので、もちろんメインの勝ち筋ではありませんが、覚えてて損はないです。
マナベース
植物の聖域(青緑ファストランド):4枚
最強土地。痛くない序盤アンタップイン2色出るので確定4枚採用です。ただしこのデッキは見た目よりかなりマナに飢えているので、序盤
「希望の種子」や「手練」をメインに打つ場合は可能ならセットランド権を残してる状態で打ちましょう。うっかりセットしてから打つと4マナ目がタップインになってしまいます。
ヤヴィマヤの沿岸(青緑ダメラン):3枚
2色出るのはかなり優秀ですが、このデッキはかなり色マナが要求されるため2枚重なってしまうとかなり痛いなので3枚にしました。このダメージを軽減できる「希望の種子」に感謝。
迷路庭園(青緑諜報ランド):3枚
タップインですが、2色出せて、そして基本土地タイプにもなるので後述境界ランドの黒マナを出す条件になっています。諜報にもデッキの動きにあってて、スペルを墓地に落とせばテラーカニのマナコストが1減るため実質アンタップイン(?)です。
グルームレイクの境界(青黒境界ランド):4枚
無理なくタッチ黒できるようにしてくれる土地。無条件で島のも素晴らしい点です。テラーは純正シミックに加えてタッチ白バーションもありますが、この枠が白青境界(単体で白しか出ない)か白青ダメラン(痛い)のがかなり弱いと思います。さらに白要素が要らない対面ならただのマナベースが弱いシミックテラーになっただけですね。一方で、サイドカードを使わなくても、メインから「ロ―ナの渦」が除去として使えます。繰り返しになりますが、そこはタッチ黒の最大点と自分は思っています。
基本土地:島2枚森1枚
テラーカニ連打の時は青マナがかなり要求されるため島を多めにします。そして基本土地サーチから緑スペルを打てるように便利枠として森1枚を採用しています。
純正シミックなら島が6枚入ってるので基本土地切れはほぼないと思いますが、スゥルタイは島の枠が「グルームレイクの境界」になってしまうためサーチする前にデッキに基本土地が残っているかどうかを確認しましょう。切削で落ちた可能性は十分あります。
サイドボード
逃げ場なし:3枚
タッチ黒のメリットその2、軽量除去が使えることです。インスタントタイミング+マイナス除去のため、「心火の英雄」の死亡時誘発ダメージも軽減/無効化されます。また、アグロデッキに対して、「豆の木をのぼれ」を減らしたいがそうすると「この町は狭すぎる」の相方が減ってしまうため、このカードはその点を綺麗にカバーできています。バウンスしながら除去を使いまわしましょう!
当然パーマネントなので回収しやすいや、インクの染みが地味に「悪夢滅ぼし、魁渡」に効いてるなど、かなりいい味が出るナイスサイドです。
沼:1枚
上述「逃げ場なし」をサイドインなら、沼を土地1枚と交換しています。交換対象としては「ダメラン」か「諜報ランド」です。
羅利骨灰:2枚
タッチ黒のメリットその3。置物対策、そして追放、えらすぎます。「永劫」サイクルを綺麗に対処できる完璧なカード。それにキッカーすると他の土地でないパーマネントにも触れるので腐りづらいサイドカードです。
否認:2枚
対スペル全般。といっても概ね「ティムール果敢」か「太陽降下」対策です。「嵐追いの才能」で使いまわせるのでパターンに入ったらかなり強力です。
ただし、このデッキは「ティムール果敢」に強い一方、「白単」「版図オーバーロード」にかなり不利なため、「軽蔑的な一撃」も検討したいところです。実際「跳ねる春、ベーザ」「ミストムーアの大主」はかなり嫌ですね。出来れば「魂の洞窟」が置かれてないときに打ち消したいです。
除霊用掃除機:2枚
墓地対策。パーマネントなので回収しやすく、永続的に追放できるため、「青白眼魔」やミラーに効いています。
雑草学の指導者:2枚
1/3で着地3点ゲイン。赤系アグロの対策として採用しましたが、正直そんなに強くなかったです。このカードは有利なときに負け筋(本体火力)をつぶすだけのカードなので、既に劣勢の状態は3点回復が何もなってません。2ターン目で引いてもそんなに嬉しくないため、次の大会に出るなら不採用だと思います。
脚当ての陣形:1枚
サイドの調整に便利枠。エンチャント除去、飛行除去、腐っても1ドローなので、そんなに効いてるサイドではありませんが、いろんな対面に入れられます。
毒を選べ:1枚
置物/飛行対策。確定で破壊できるとは限らないが、1マナはとても軽いため、「嵐追いの才能」のレベル2から回収してすぐ使えるので、切削で落ちたら選択肢が増える目的の1枚採用。
軽微なつまづき:1枚
ピアスがない環境なので1マナだけあったら打消しがないと突っ込んできた相手に打ち消せるため見せ札として1枚。「赤系アグロ」「ティムール果敢」「ジェスカイ招集」はかなり的が多いため、後手でも打てる可能性が高いです。
デッキの回し方
マリガン
キープ基準と張るカードは「嵐追いの才能」「蓄え放題」「豆の木をのぼれ」で、他は土地のスペルのバランスがいいなら大体キープです。
テラーカニは後からいくらでも探せるのでそれだけでキープできなくて、むしろ初手から2-3枚持つと動きが鈍くなってて他のカードにスペル連打できそうになかったらマリガンを検討します。
「この町は狭すぎる」は強いですが、このデッキは序盤にあまりパーマネント置かないので、「嵐追いの才能」か「豆の木をのぼれ」がないと使えないことが多いため、複数枚引くとテラーカニと同じく動きが遅くなります。
序盤
土地を伸ばしながら墓地のスペル数を稼ぎます。このデッキは見た目に反して意外とマナに飢えてるので、土地はできれば詰まりたくないです。特に「豆の木をのぼれ」パターンに入ってしまうと手札が潤沢で、そのカードを盤面に還元するためのマナがいくらでも欲しいです。また、「嵐追いの才能
」のレベル2も強力ですが4マナもかかってしまうため、回収するカードをすぐ使えるようにマナをたくさん用意しておきたいです。
スペルの使う順番
スペル数の稼ぎ方について、バウンスは別として、打つ順番がかなり悩まされえるのは「土地サーチ」「手練」「希望の種子」をどちらを先に打つべきかになりそうですね。残念ながら決まってる順番はありませんが、「今何をしたいか」を考えれば楽になります。
役割解説
土地サーチ:オプション付きではありますが、メイン役割は土地を綺麗に伸ばすことです。ただしマナフラの時にそのオプションが受けになりますので、次のターンがまだ土地を置けるから急いでサーチしなくてもいいです。
手練:トップ2枚から1枚選んで回収。1マナキャントリの中で一番質を期待できますしスペルも回収可能ですが切削がないので上振れがないカードです。よってその時ほしいものは何かで打つ順番が変わります。
希望の種子:トップ2枚からパーマネント回収+おまけ2点ゲイン。1マナでスペル数を2以上稼げるのはこのカードだけです。かなりランダム性が高いため今後のゲームプランをしやすくために結構先に使いたいカードです。
それぞれのカードの役割を基づいて、順番を考えます。
土地が欲しいとき、まずはどれぐらいほしいかを考えます。例えば、
ケース1:手札に土地1+「希望の種子」+「花粉の分析」+「蓄え放題」
この場合、土地2枚目はどうしても欲しいです。なぜなら「蓄え放題」を2ターン目に打つのがこのデッキの理想の動きです。「希望の種子」で運ゲーするより確実に土地を持っていきたいです。
ケース2:手札に土地2+「希望の種子」+「花粉の分析」+「蓄え放題」
なんと土地1枚増えるだけ順番が変わります。ここは「花粉の分析」ではなく、「希望の種子」から入りましょう。切削がうまくいけば早期テラーカニも狙えるし、不確定要素を消すことで「蓄え放題」の選択も簡単になります。
パーマネントが欲しいとき、テラーカニ、豆の木は「手練」と「希望の種子」の性能が変わらないため、「希望の種子」から入ります。
スペルが欲しいとき、唯一スペルを拾える「手練」から打つしかありません。
中盤~終盤
ここはテラーカニがちょっと軽くなるはずなので、たくさん出して相手を殴りましょう。唯一悩む順番は「いつ豆の木を設置するか」だと思われますが
、盤面を考慮しながら、このゲームはあの何ターンで決着をつけたいかを決めて、そこから逆算しましょう。テラーカニは5点なので4パンが通れば相手が死にますという簡単な掛け算です。
その他
「この町は狭すぎる」の使い方
「嵐追いの才能」や「豆の木をのぼれ」の他に、テラーカニを除去から守るや、殴った後にバウンスして再キャストすることで疑似警戒を与えることができます。この過程で「豆の木をのぼれ」が置かれているならたくさん引けるのでドロースペルとしても使えます。
ちゃんと5マナ払えば相手のブロッカー2枚どかせるので、覚えて損はないです。
「嵐追いの才能」について
レベルアップはスタックに乗りますので、それに対して破壊されると回収できなくなります。気を付けましょう。
当然ですが、回収すると墓地のスペル数が1減るので、それを忘れずに計算してから起動しましょう。
終わりに(無料パーツ)
ここまで読んでいただきありがとうございました!
スタンダードひよっこの自分ですが、こんなに楽しいデッキに出会えるなんてかなり運がいいなと思っています。みなさんも是非使ってみてください。値段も「嵐追いの才能」以外かなり安めで組めます!
有料部分には先述した通り「今後のデッキ修正」と「サイドボーディングガイド」について語っていきますので、興味があったらご購読よろしくお願いします!
それでは、一緒にスタンダードを楽しみましょう!!
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