【MD】発禁令のすすめ
どうも、キャベツです。Twitterやっていますのでフォローしてください(乞食)。
ひっさびさの更新です。下書きは溜まりまくっているんですが、内容が煮詰まらずなかなか公開できません。
気づけば毎回3000文字オーバーみたいな大容量になっているので、これからは要所で長い記事も書きつつ普段は1000文字程度の軽い記事を更新していこうかなと考えています。
さて、前置きはこのくらいに。
今回は先日実装された発禁令の使い方について書いていきます。採用を考える場合は参考にしてみてください。
このカードはロンゴミや岩戸とのコンボばかり話題になっていますが、使うデッキによっては単品でもいぶし銀の働きをしてくれます。私も最近自分のライロデッキに採用しましたが、中々良い使用感です。
早速カードを見ていきましょう。
テキスト
長所
テキストに書いてある通りどんなカードでも指定できることです。見えている妨害はほぼなんでも一つ潰せますし、オルフェのトポロジックボマーなど相手ターンに動いて妨害を作るギミックの場合は機能不全に陥らせることもできます。
また、指名者より確実性がないとは言え、先攻で誘発ケアに使うこともできます。
一枚で泡にも指名者にもサイクロンにもなり得る汎用性の高さがこのカードの売りです。
注意点
ポイントは次の4点です。
名称ターン1
デメリット
対応不可な範囲がそこそこ広い
相手のリソースを削げない
一つずつ見ていきます。
名称ターン1
発動の名称ターン1がついているので、発動無効を喰らわない限り1ターンに一度しか使えません。当然ながら、複数枚投入する場合は被りが弱くなります。2〜3積みするなら発禁令に確固たる役割とメリットを持たせてあげるべきでしょう。
最近、エヴァイユロンゴミとのコンボを狙って3積みしているボーダーパキケ系統のメタビを最近見かけましたが、メタビの発禁令は後述する理由から本当に弱いので、明らかに3積みするべきカードではありません。私としては、エヴァイユ発禁令を入れないか、せめてエヴァイユだけの採用に留める(※)方が強いと思います。
デメリット
このカードの使用後、自分は指定したカードの効果を発動できなくなります。
ミラーが発生しがちなTier1のデッキや、汎用札多めで相手とカードか被りやすいデッキでは、このカードを急所に対して当てることができない、あるいは当てた場合のデメリットが重いという事態が想定されるため、採用には慎重になるべきでしょう。
逆に相手と全くカードが被らないデッキでは、完全にこの制約を無視できます。私のライロへの採用理由もこのパターンです。汎用札がほぼ入っていませんし、ミラーもまず踏みません。
ちなみに、発禁令で手札誘発を指定する際は、ほとんどの場合相手のラグの出方を見て決め打ちすることになります。そのため、手札誘発を絞りやすい手数に優れるデッキも、発禁令の使用に適していると言えるかもしれません。
対応不可な範囲がそこそこ広い
発禁令は効果の発動を封じはしますが効果を無効にはしないので、任意のカードを指定できるとは言え穴は割と大きいです。たとえばGに対しては無力ですし、永続罠や置物系のモンスターにも対処できません。また、通常魔法でスペルスピードが遅いのも時々不便です。
相手のリソースを削げない
これが最も注意すべき点です。
発禁令は相手の札を使わせた上で無効にするわけではないので、γに当てるうららと本質的には変わりません。もちろん発禁令は効果が1ターン持続するため、その場しのぎとしてはずっと実用的なのですが、その1ターンで強固な盤面を作るかキルを取らなければ、1枚のディスアドを補うことができません。
これが先ほど「メタビの発禁令は弱い」と述べた理由です。
たとえばマリンセス対面の後攻を考えた時、仮に発禁令でウェーブを封じられたとします。そのターン中にキルを取るかマウントを完全に取り返せるデッキなら良いのですが、ボーダーパキケ系のメタビートの場合はほぼ確実にキルを取れないので、次のターンにウェーブを使われて厳しい戦いになるでしょう。
つまり、発禁令を強く使うにはできる限り高速なデッキである方が望ましいと言えます。
まとめると、発禁令を強く使えるデッキは
ミラーが発生しにくいTier2以下
汎用札がそこまで入らない
1ターンでキルを取れる、または強固な盤面を作れる
手数が多い
という条件を満たしているものになります。
私が使っているライロはこの四つの条件を満たしていたため、発禁令を採用してみました。詳しくはこちらをどうぞ。
また、エンディミオンあたりに入れてもまあまあ強いのではないでしょうか。成金チキレでうららチェックした後、うららがありそうなら発禁令で指定してサーヴァントの効果を通しに行ったり、エレクトラムに行く前にヴェーラー泡でケアできていない方を潰したりと、指名者に似た役割を持たせられますし、墓穴や三戦と違って腐っても最悪魔力カウンターにできます。
エヴァイユ発禁令の評価
最後に、エヴァイユロンゴミ発禁令のギミックを積み込んだデッキについて考えてみます。
メタビにエヴァイユ発禁令を入れるのは、先ほど述べた通り弱いと思います。
エヴァイユの制約をすり抜けられてとりあえずギミックを積めるデッキとしては、他に真竜、ふわん等が考えられます。
まず真竜ですが、こちらもメタビと同じ理由で発禁令が弱いので、弱い札を3積みするエヴァイユ発禁令ギミックはデッキパワーを下げ全体の勝率を低下させると思います。更に、エヴァイユ発禁令に枠を割くと真竜のメインウェポンである永続罠の枚数が減ってしまうのも厳しい気がします。真竜のテーマの動きでひりだせる1〜3回の破壊妨害だけで止められるほど今の環境デッキは甘くありません。
次にふわんだりぃずについて。こちらはエヴァイユ発禁令入りの構築をランクマッチでも時々見かけます。
まず、ふわんの発禁令はそこそこ強い印象です。ミラーで腐りがちな点はマイナスであるものの、上述した4条件の半分以上は満たしており、コンボパーツの単品としてはまあまあの出力だと思います。
一方で、エヴァイユは壺やふわんの制約に引っかかってしまうので、あまり強く使えないのではないかと感じます。後攻初手を想定した場合、街 or 地図とろびーな or いぐるんの併せ引きでもしていれば捲り札として機能しますが、そうでない場合はただの1ターン遅延+3000打点にしかなりません。発禁令を強く使えないデッキにエヴァイユ発禁令ギミックを入れるべきではないのと同様に、エヴァイユを強く使えないデッキにも入れるべきではないと私は思います。
エヴァイユ発禁令ギミックを使いたいのであれば、いっそそれに特化したデッキにしてしまうのが個人的には一番だと思っています。ドロソとマリガン札をできる限り詰め込んで無理やりコンボパーツを揃えに行く感じです。
私もそのタイプのエヴァイユ発禁令デッキをそこそこ使ってみましたが、烙印に対しては5割以上勝てました。ただ、ふわんやエルド等EXをほぼ使わない相手だとエヴァイユが発動できず人生終了なので、あくまでもネタデッキの域は出なかった印象です。
少なくとも今の環境では、エヴァイユ発禁令はいわゆる「おもちゃ」でしかないかと。
終わりに
結局3000字以上書いてしまった。
今回紹介した発禁令は、現環境だと
ふわん対面:いぐるん指定で上級素引きされていない限り見えている妨害をペンギンのみまで減らせる
烙印対面:赫やミラジェイドを踏める、ガーキマを封じられる
その他:イグニスターのダンマリや鉄獣のリボルト等見えている妨害を一つ以上踏める
という風な使い方です。ライストとかでよくね? という気もしますが、好きなタイミングで好きなカードを指定できる柔軟性が役立つ場面も多々あり割と重宝しています。皆さんも気になったらぜひ使ってみてください。
終わり。
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