適度なファスティングが世界を救う?
4月12日~14日の間、3日間のファスティング(断食)を行いました。
現在、自分が参加している成人発達理論を勉強するグループの中でそういったファスティングへの取り組みを募るグループができたため、参加をしたことがきっかけです。
私はすでに瘦せ型の部類に入るため、ファスティングの一番の動機は痩せることというよりも、人間は食べないことでどんな変化があるのか?といった好奇心からでした。特に集中力が高まる効果があるといったことには興味がありました。
ファスティングといっても、期間中に完全に何も食べないわけではありません。
一般的には酵素ドリンクと水、塩だけは口にして良いとネットで書かれていることが多いのですが、酵素ドリンクは結構なお値段がします。
そのため、バナナ、人参、キウイ、セロリをジューサーにかけたものを温かい豆乳に混ぜた自家製のスムージーと60℃前後のお水を飲んで生活しました。
ファスティングはすぐに始めるのではなく、一日前から準備食と呼ばれれる胃の負担の少ないものを食べるようにしました。
私の場合は昼食抜きで夕食は豆腐一丁といった感じです。しかも夕食は20時前までに済ませる必要がありました。これは胃に食物が入っていると、胃は夜中も消化のために活動を継続しなくてはいけなくなるため、なるべく睡眠の3時間前までに食事を済ませると良いとされているためです。
ファスティング1日目
ファスティング1日目は目覚めがとても良かったです。会社に出勤するため、徒歩で20分近く歩きました。お昼には空腹感が出てくるのですが、そこは我慢。普段よりも多く水を飲みます。普段から昼食は自家製のスープ/味噌汁をジャーに入れたものを食べています。お腹が空くとガムを食べて空腹感を和らげていましたが、今回はそのガムも我慢で代わりに水を飲みました。
何度か、ガムが欲しくなって、ガムの入った引き出しを開けては締めるを繰り返すこともありました。また手足に流れる血液が少なくなるためか、手足が冷えます。
空腹であることを無理に我慢しようとするよりも、内臓を休ませるためにやっているんだという前向きな意識で取り組むことで、間食をしたいという自分に打ち勝つことができました。
帰宅時の徒歩は歩き方もゆっくりです。なるべく省エネモードで歩いていました。
期待していた集中力が高まるといった効果は表れず、むしろマルチの仕事に対して、いつもより対応が遅い感じで、集中力は落ちている印象です。
自家製スムージーを飲むことでだいぶ体が回復し、元気になりました。寝つきは普段通りですぐに眠ることができました。
ファスティング2日目
ファスティング2日目の目覚めもとても良かったです。この日は在宅勤務であったことからも一日目よりも空腹感はありません。また、2日目はお昼も自家製スムージーを飲む機会があったため、1日目よりも楽に過ごせました。
1日目よりも集中力は高まりましたが、普段以上に集中力が上がったという感じではありませんでした。
ファスティング3日目
ファスティング3日目の目覚めも快適です。
ファスティング3日目も在宅勤務であり、2日目と同様にお昼も自家製スムージーを飲む機会があったため、1日目よりも楽に過ごせました。2日目同様に普段以上に集中力が上がったという感じではありませんでした。残念ながら、集中力の向上という観点においては私には当てはまらなかったようです。夜寝る前に体重を計るとファスティング前の体重よりも3kg落ちていました。
正直に言えば、まだ続けられそうな感覚はあったのですが、体重を減らすことが目的でもないため、今回は3日間で終えました。
ファスティング後の変化
ファスティング後も通常の食事量よりも食事の量を減らていますが、それでも空腹感をそれほど感じません。「人は三食しっかり食べないといけない」という思い込みがありましたが、人は3日くらい食べなくても何とかやっていけるという自信が今はあります。
特に夜は胃を休ませるようにするため、あまり食べない方が次の日の目覚めに良い。
また、自分の口に入れるものに対して、より敏感になり、限られた量ならば、なるべく良質なものを取りたいと思うようになりました。また、食事の味を深く味わうことができるようになり、食材の一つ一つが美味しく感じ、Well-beingにつながります。
適度なファスティングは世界を救う?
特に食べ放題のお店やホテルのビュッフェなどに行くとついつい食べないと損と今まで思っていましたが、ファスティングをすると「食べすぎると損だ」ということを強く認識させられます。
現在、食料品の価格が世界中で上がっていますが、これを機会に食べ物に対する価値を見直し、食べすぎを是正するということも大事なような気がします。
理想論ではありますが、皆が食べすぎを是正することができたとしたならば、過度な農地開発や食料資源の奪い合いもなくなります。また一食一食毎の食事の価値(価格)が向上すれば、食事を残すことも減り、食品廃棄物を処理するための無駄なエネルギーや食品流通のためのエネルギーも不要になります。消費するエネルギーの量が少なくなれば、エネルギー資源獲得のための戦争も不要になります。
結果的に人類全体の長寿につながるのではないかと少し大げさに考えてしまいました。