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ちょっと気になっていること。

『市民グループ見張り番』(以下、『見張り番』)の現在の代表は、東池義輝・一柿喜美の両氏が "一応" 名を連ねているが、実際の処は、『見張り番』立ち上げメンバーで前の代表世話人であった松浦米子氏と、同じく初期からのメンバーで元堺市議会議員、そして現在会計担当の石崎善隆氏が運営を取り仕切っているとみられるのは、昨年の定例総会を傍聴して抱いた率直な印象である。

もう一人忘れてはいけないのが、同じ『見張り番』の元代表で、『見張り番』設立の遙か前、1980年に全国初の市民オンブズマンを組織したメンバーで、大阪弁護士会の副会長も歴任した、辻公雄弁護士(以下、辻弁護士)の存在。現在も『見張り番』の弁護団のメンバーの一員として名前を連ねている。(現在は幹事団代表として、坂本団弁護士が筆頭に挙げられている)

2005年の関西マスメディアの『大阪市職員厚遇問題』報道を火種に、マスメディアと『見張り番』による大阪市の行政運営に対する批判のヴォルテージが高まったが、その折りに当時大阪市長を務めていた關淳一氏の求めに応じて、大阪市政改革本部のメンバーに加わり、当時の大平光代助役と共に奮闘していたのは、今もなお記憶に残っている方も多いことだろう。

ただ、これが切っ掛けに、『見張り番』の攻撃姿勢が強まり、その顛末として2011年の大阪府知事・大阪市長W選挙に於いて『大阪維新の会』の候補者が当選、両自治体の首長として以降権勢を振るうことになるとは、当時は思いもしなかった人も多かったのではないか。以後、『見張り番』の市民オンブズマンとしての役割は、大きくトーンダウンしていくことになる。

此処で気になっているのが、先の拙著のnoteに載せてある定例総会資料にある、『他団体との連携活動』の項目。見ての通りまともに連携が出来ていないのだが、気になるのはそのうちの「3)市民のための行政を求める会(意見広告)」に、「辻(公雄)先生の健康問題で開催されず」と記されている処。確かに1941年生まれということもあり、高齢であることを考えれば解らなくないとも言えるが、意見広告でそれはどうなのか、というのが率直な感想である。

前回のnoteには載せていなかったが、同じ定例総会の資料に『令和1(2019)年度「見張り番」第30期収支報告(案)』が掲載されてあり、その中の支出の部に「予備費」として予算額3万円が計上されている。内容として、「辻公雄先生へのお見舞い代に係る予算繰越」とあるが、これについての支出はなかった模様である。

やはり引っ掛かる。一応今も、辻弁護士は『見張り番』のメンバーとして名前は連ねているものの、果たして実際はどうなのか、と。Twitterのアカウントは2015年を最後に更新が途絶えており、『見張り番』のブログにも、2017年のこの記事を最後に登場しなくなっている。

そういえば、2017年は森友学園問題が発覚した年でもあるが、同時にまた『見張り番』のブログ更新が急激に少なくなった年でもあった。

もしや、である。この頃を境に、『見張り番』のメンバーには名前を連ねているものの、辻弁護士は実際にはもう団体とは疎遠になったのではないか、と。健康状態も良くなかったのかも知れないが。仮にもし、健在であるのならば、このブログに対してもかなり憤慨していたのではなかろうか。

これが堂々と載ってしまうのも、市民オンブズマン組織としての『見張り番』が、最早空中分解してしまっていることの表れなのかも知れない。

最後に、これが一番気になっていること。

この事務所案内にある弁護士紹介の項目に、辻弁護士も名前を連ねているのだが、どういう訳か、プロフィールから『見張り番』等の市民オンブズマン活動がごっそり削られているのである。彼の弁護士活動の大部分を占めている筈だが、何故か掲載されなくなった。

この辺り、最早実際、名前こそあるものの『見張り番』とは切れてしまったのか。真相が知りたい。

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