初回開催から半年で500人程の参加者を集めた今思っていること
皆さんお久ぶりです、Good Game Company代表のcharengerです。
当団体で11月から毎月1回開催しているPS4・PS5ユーザー向けApexLegendsコミュニティ大会が、先月ついに480人のエントリーを頂くまでに成長致しました。
本日は、最初の関門となる500人のエントリーという壁に近づいた今、何を考えているのかについて自分自身へのメモも兼ねて書き留めていこうと思います。
1から10を説明するのではなく、1から100を説明するくらいがちょうど良い
50人程度の参加者と500人程の参加者とでは、全体を通しての理解の徹底という点で難しさが変わってきます。
包括的な言葉で「これくらいは言わなくても常識だよね」という感覚で記載していると、「わからないです」というご質問を頂くことが多数あり、常に学ばせて頂いている日々でございます。
例えば、『なぜカスタムマッチでなくスナイプ方式を用いているのか?』という質問を参加者から頂いたことがあります。
「PS4にはカスタム権がないってことは、PS4のApexLegendsユーザーなら誰でも知っているはず」
という思い込みでスナイプ方式を用いる理由や、スナイプ方式とはどういうものなのか詳細ページに記載していなかったことが原因でした。
大会が普及している荒野行動やShadowverse、PC版のApexLegendsとは異なり、CS版のApexLegendsでは大会に参加したことがない方も多数いるので、我々が常識と感じていることが当たり前に持ち合わせている知識でないことがあります。
それ以降は詳細ページに可能な限り具体的な記載をするようにしました。
しかしここからがむずかしいところで、ゲームの操作等も含めて完全に全てを記載するとなると、参考書のようなルールブックが出来上がってしまい誰も読もうとしない為、記載している内容に関する質問が増えるので、本末転倒です。
次の半年にかけては、どこまでの記載が必要なのか、どこからは記載がなくても全員が把握していることなのかを見極めないといけないなと思っています。
エントリーや集計システムがない
昨今では、多数の大会プラットフォームがバトロワ用のプラットフォーム形成に躍起になっています。
通常のトーナメントと異なり、汎用性が高い形でシステム設計が必要となるバトロワでは、どのプラットフォームも完成形と言えるものを作ることは出来ていません。
◆本シートで大会運営者が行うこと
●大会前
①シートを自身の開催したい形式に合わせてカスタマイズする
(当面は依頼をもらえれば私の方でカスタマイズしてご提供致します)
②エントリー用Googleフォームで、参加希望者にエントリーを行わせる
●大会当日
③各チームのエントリー番号と結果をシート内の『結果入力』というシートで入力する
こちらのシートは、私が暫定的に作成しているバトロワ方式のエントリーから結果集計までを容易に完結させることが出来る優れものです。
大会運営者が当日使う労力は、最大限参加者とのコミュニケーションや配信関係に用いるべきだと思っています。
結果の集計やエントリー管理部分は、システム側で自動処理されるようにしなければなりません。
これは私の経験上の持論なのですが、トーナメントはある程度形が決まっていますが、バトロワは十人十色なイベント形式が可能なので、大会プラットフォームのように決まった形式のみでの使用となると、利用者数が少ないないしゲーム自体の汎用性を低下させることに繋がると思っています。
バトロワで今後大会を開催したいと思っている方は、どのような形式で開催したいのかに応じて、集計で用いる方法を変えることをオススメ致します。
かくいう当団体も、エントリー等のシステムは現在構築途中であり、これが完成形ではありません。
当団体HP内でエントリーや結果報告をユーザーが行えるようにしようと奮闘しております。また、それだけではなく、不正防止のために結果画面のスクショ等を結果報告時に提出してもらうので、結果報告を画像提出だけで完結させるシステムを構築しております。
おそらくこれが完成すると、国内初の事例になるかなと考えております。
根底にあるのは、ユーザーと運営側の負担を極限まで削ぎ落した形でイベントを開催したいという想いです。
eSportsの中で唯一相場が貧困地域となっているイベント主催団体
『イベントや大会を開催する際に、とりあえず大会の枠だけ開いておいてあとは適当に運営しといたらいいや』なんて考えの主催者はいないと思っています。
誰しもが1人でも多くの人に参加してもらい、配信をつける場合は1人でも多くの人に見に来てもらって一緒に盛り上がり、更には大きく賞金もつけたい。と考えているはずです。
それでは現状私の知っている限りでのコミュニティ大会が得ることの出来るスポンサー料金と支出を書いてみましょう。
◆収入部分(エントリー者数500人程度、同接数200程度)
●スポンサー料金
…0~5万円程度
※場合によっては金銭的でないサポートを得ることもあるので、0円も含んでおります。
◆支出部分(エントリー者数500人程度、同接数200程度)
●賞金
…0~数百万円
●キャスティング費用
…1人あたり数万千円~数百万円
●拡散関係(広告宣伝費部分)
…数万円~数十万円
●運営陣人件費
…0~数十万円
イベントを1つ開催するとなるととんでもなく赤字になることがわかると思います。
ではなぜここまで大きな赤字にしかならないのでしょうか。
理由は幾つかあります。運営団体のそもそも実績がないので企業がお金を出すまでの価値を見出していないことも多々あります。
現状の当団体でも、配信の同接が200程度ではさすがにお金だせないな~とよく言われます。
では、エントリー者数を増やすのか!?これは企業が多々コミュニティ大会開催に参入して大金をはたいて1回イベントを開催し、その後はやらないということを繰り返してくれたおかげで、『賞金その程度の金額だったら出ないかな』と言った意見や、『それだけの規模で勝ち抜くのに賞金や賞品は優勝者だけなのか』などと言った意見が出ているので、よほどのことがない限り新しくイベント開催をしたいと思っている人にとっては参入が厳しい環境になっているのです。
eSportsの発展をと考えている企業の皆様、是非今も必死に戦っているコミュニティ大会に価値を見出してあげてください。
また、eSportsチームを運営している皆さん、コミュニティ大会にもどんどん選手の方に参加してもらってください。
公式大会しか開催されない世界になると、実績を作るという点でどのチームもハードルが非常に高くなるはずです。
今あるコミュニティ大会が継続していく為にも、1人でも多くの方がご参加頂くことが必要になってきます。
さて最後になりましたが、コミュニティ大会を開催している多くの団体が非営利での活動を義務付けられていることから、法人でないことが多いです。
彼らの多くはeSportsの発展を願い、信じていることでしょう。大人である皆さんのサポートが、今後のSportsの発展、成長に繋がるということを知ってい頂けますと幸いです。
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