見出し画像

eスポーツ業界で仕事をしたい人の『すゝめ』


初めに

 初めまして、合同会社Good Game Companyの兒玉です。
 GGC設立以降「eスポーツ業界で仕事をするには何をしたらいいですか」という質問を多々もらうことがあります。
 本記事では私個人が約3年半以上eスポーツ業界に関わってきて、これからeスポーツ業界で仕事をしたいと考えている人に向けて今から出来ることをオススメしたいと思います。

GGC兒玉の経歴について

 この記事を読んでくださっている人の中には私のことを知らない人も多いと思いますので自己紹介代わりにこれまでの活動経歴を書いておきます。

2015年11月~ YouTuberとして活動開始
2017年秋~ Mirrativにて配信開始
2018年1~3月 Mirrativ荒野行動配信者ランキング6位獲得
2019年11月 同人団体Good Game Company設立 & 代表就任
2019年12月 配信者としての引退大会開催(Nimo_TVにて独占配信)
2021年12月 マイナビニュース & Yahoo!ニュースにてインタビュー記事掲載
2022年3月 法人化して合同会社Good Game Company代表社員就任
2022年7~8月 N中等部・N/S高等部トークセッション登壇
2023年7月 日刊スポーツ新聞紙面にてインタビュー記事掲載

 活動の経歴だけを見ると「凄そう」とたまに言われるのですが、私自身なにか秀でた技術を持っているわけではなく、たまたまタイミングよくやりたいこととそれに共感してくださる優しい方々に出逢えたことで実現しているにすぎません。

eスポーツ業界の仕事とは

 ひとえに「eスポーツ業界で仕事をしたい」とは言っても『eスポーツ業界の仕事ってなにがあるの?』と疑問を持つ人がほとんどなのではないでしょうか。
 ここではどんなお仕事があるのか大まかに紹介していきたいと思います。

プロeスポーツ選手

 eスポーツの花形と言っても過言ではない職業です。本記事を読んでいる人の多くがプロ選手を目指しているかもしれません。
 プロeスポーツ選手は、公式大会等の大きな大会で勝つことで自身やチームの知名度を高めつつ、多くの人々に夢を与えるエンターテイナーです。
 チームから得られる給料等の報酬が主な収入源となり、試合で勝つことだけでなく、チームやスポンサーのために動くことも仕事内容となります。

ストリーマー

 プロeスポーツ選手と兼任している人も多くいますが、YouTuber等がストリーマーの括りに入ります。
 インフルエンサーとしての活動を通じてファンにエンターテインメントを届けることが仕事となります。
 主な収入源は人によっても異なりますが、広告収入や企業案件収入、出演料等がメインになります。

eスポーツ講師

 eスポーツ講師は、プロeスポーツ選手のセカンドキャリアやストリーマーが案件として受けているケース等もあります。
 専門学校や専用のサイト等でお客さんにゲームを教えたり、活動を通じて得た知験を伝えること等が主な仕事内容です。
 私がN中等部・N/S高等部の学生さん向けのトークセッションで登壇したことはこれに該当します。

eスポーツイベント運営

 細かく分けると制作とプランナー等に分かれるのですが、大きな括りとしてはeスポーツイベントを作り運営する人を指します。
 ゲーマーやeスポーツプレイヤーに向けたイベントや、ストリーマーとそのファンに向けたイベント等様々なイベントの形態があり、それぞれによってお仕事内容や報酬が変わりますが、ここではエンターテインメントとしてのイベントを作るお仕事として覚えておいてください。

広告代理店

 eスポーツに限った話ではないですが、企業の課題を解決するためにPRやイベント開催・キャスティング等の様々なお仕事を包括した括りとなります。
 報酬形態は何かを実施・達成することで発生することが多いです。

就職する前にしておく必要があること

 eスポーツ業界の仕事をみていく中でこんな仕事をしたいというのがある程度見えてきたかと思います。
 それでは「すぐに就職活動をしよう」となるわけではありません。
 就職活動のための準備をしっかりとすることが大切です。

就職活動の準備

 就職活動の準備と言うと少し堅苦しく思うかもしれませんが、大学生等がよく行っているものと同じようなものだと思ってもらえれば良いと思います。
 就職活動の準備として必要なことは次の4つです。

① 自己分析
② 業界分析 & 企業分析
③ 就活情報の収集

④ 自己スキルアップ

 それではさっそく1つずつご紹介していきます。

① 自己分析

 自分のことは自分が一番よくわかっていると思うかもしれませんが、意外とわかっていないことが多いので、自身の整理のためにも定期的に行うことをオススメしています。
 自己分析では、自身の『強み』『弱み』や、3年後・5年後・10年後の未来像、未来像を実現するために足りないものの分析とそれを手に入れるためのプランニング等を行うことが主流です。
 ここで大切なのは夢と人生の軸をきちんと持つことだけでなく、自身の現在地をきちんと把握して夢の実現との間にあるギャップをどのようにして埋めていくかを決めることです。
 参考までに自己分析用シートを添付しておきますので、必要な人は活用してみてください。

② 業界分析 & 企業分析

 ここではeスポーツ業界全体が今どのような状況にあり(好景気なのかやどのようなトレンドなのか等)自身の就職したい企業はどのような立ち位置で仕事をしているのか。そしてそこにはどのような仕事があり、求められる仕事内容は何なのか等、業界全体と企業について詳しく分析する必要があります。
 かなり面倒くさい作業にはなるのですが、業界全体の知識を深めることにも繋がるのでしっかりと時間をかけて行うことをオススメしています。
 企業分析は1社だけでなく複数社(ライバル企業や類似企業等)の分析を行うと本当に自身に合っている会社がそこなのかや、会社が今後どのようなビジョンを描いて活動していくのか等が見えてきます。

③ 就活情報の収集

 いざ就職活動を始めても就きたい職種の応募がなければ意味がないですよね。目指す会社の社員募集に関する情報を集める必要があります。
 eスポーツ業界でも企業と人材をマッチングするサービスや企業が出てきているものの、通常の就職活動のように大々的に募集していないケースがほとんどなので注意が必要です。
 Twitterやホームページ、ネット上での検索だけでなく、時には人に話しを聞いて確認することが必要になります。
 この業界では大手の企業でも社員からの紹介でしか募集していないケースもあったりするので人に聞いて情報を集めることは非常に有効的です。

④ 自己スキルアップ

 ①~③が出来ると、自身が就職活動をする前に身に着けておくべきスキルが何か見えてきます。
 例えばストリーマーであれば、配信機材や配信プラットフォームの規約の知識を深めたり、ブランディングのプラン形成等、活動を開始する前に行っておくと良いことはたくさんあります。
 技術者(デザイナー等を含む)やキャスター等を目指す人は自身のポートフォリオを作っておくことをオススメします。

就職活動を始めよう

 就職活動を始める時に注意してほしいことは『自分を偽りすぎないこと』です。
 これは会社によっても異なるかとは思いますが、会社にとって良い人材であるように魅せようとしすぎると、入社後にしんどい思いをすることがあります。
 可能な限り素のままの自分を偽ることなく会社に伝えることをオススメします。
 そうは言っても良く見られるに越したことはないですよね。そんな時は過去にeスポーツ業界に関わった経験(アルバイト等)や、eスポーツにかける熱い思い、その会社でないとやりたいことが実現しないこと等、熱量でアピールしましょう。
 あくまで個人的な意見ですが、若い時に熱量でアピールする方法を使わないともったいないです(笑)

eスポーツ業界でお仕事をするときの注意点

 eスポーツはゲーム等のインターネット上で出来ることに競技性を持たせたジャンルです。
 それ故に仕事と遊びを一緒に考える人が多くいます。
 会社でお仕事として行う場合は社会人として当たり前のこと(納期は守るや連絡はきちんと返す等)を当たり前に出来るように心がけましょう。
 この業界では「学生気分が抜けきっていない人」というワードが良く飛び交います。もちろん仕事をする上で良くない意味として使われることが多く、能力に関係なく仕事の依頼を行うかどうかに直結することが多いことを良く耳にします。
 好きを仕事にしてはいるものの、そうでない仕事をしている人と同じように仕事に取り組むことが大切なのかもしれません。

最後に

 最後になりますがここまで読んでくださった皆さんありがとうございます。
 この記事が誰かにとって就職活動の役に立つことが出来ればとても嬉しく思います。それと同時にeスポーツ業界で働きたいという若者が今後更に増えてくれることに期待しています。
 若さはパワーです。新卒には新卒しか見えない"答え"があります。
 業界に染まる前に今しか出せない"答え"でこの業界を更に盛り上げてもらえると嬉しいです。

合同会社Good Game Companyでも常時メンバーを募集しています。
興味のある方はHPやDM等からお気軽にお問合せください。


いいなと思ったら応援しよう!