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衛生要因と動機付け要因

※この記事は「1か月Note連続投稿チャレンジ」の18日目です。

さて、「選択と集中の就活術」も6記事目となりました。

今日は「衛生要因」「動機付け要因」についての話をします。

皆さん、これらのキーワード聞いたことありますか?

私は内定を頂いた後の人事との面談で教えてもらいました。

複数内定をもらって、どこの企業に入社しようか悩んでいた時に、判断する軸として提案してもらったんです。

ですから皆さんも、そもそもどこの会社を受けるか、あるいは複数の内定先から実際にどこに入社するかを決めるとき、この「衛生要因」と「動機付け要因」について考えてもらいたいと思います。

衛生要因(Hygiene Factors)

その要素が満たされないと「不満足」を引き起こす要素のことです。

例えば以下のような要素です。

・職場の人間関係
⇒ 社員同士の仲が悪かったらやる気でないですよね?

・給与

⇒ 最低でも不自由なく生活できるぐらいは欲しいですよね?

・企業理念や方針
⇒ 自分の考えと反するような理念であれば、居心地悪いですよね?

これらの要素が満たされないと「不満足」を感じると思います。

あるいみ、自分にとっての「最低条件」的なものが「衛生要因」です。

私にとっての「衛生要因」はこんな感じでした。

・給与
⇒ 30歳になった時に最低でも年収1,000万は絶対に欲しい。

・評価や昇進
⇒ 年功序列は絶対に無理。自分が達成した成果に基づいて、公平に評価されたい。

・配属システム
⇒ 総合職のように、様々な職種をローテーションしたり、初期配属の希望がなかなか通らないようなシステムは無理。専門的なスキルを育成できるシステムでないと働きたくない。

衛生要因を決めることで「受けない企業」を決めることができます。

そもそも最低条件を満たさない企業は、最初に選択肢から除外してしまうのです。

世の中には無数の会社がありますから、まず第一段階として「生成要因」でフィルタリングして、自分の見るべき範囲を限定することがおススメです。

動機付け要因(Motivator Factors)

その要素が満たされると「満足」が生まれるような要素のことです。

例えば

・尊敬できる社員がいる
⇒ 先輩や社長が魅力的だと「ついていきたい!」と思いませんか?

・裁量権
⇒ 若いうちから大きな裁量をもってビジネスを進めていきたいと思いませんか?

・オフィス環境
⇒ おしゃれで好立地にあるオフィスの方が楽しそうですよね?

これらの要素が満たされると「満足感」を得ることができます。

「衛生要因」との違いは何でしょうか。

それは「別になくても不満足は感じない」という点です。

あればあるほどやる気が出て嬉しい、だけど別に最悪なくてもOK。というのが「動機付け要因」です。

私にとっては次のような感じでした。

・グローバル環境
⇒ 外国人が多い会社で、英語を活用しながら仕事をする。また将来的に海外アサインメントも期待できる。

・社会への貢献
⇒ 自分が社会にとって貢献している実感を得たい。

・フィードバックの明確さ
⇒ 自分がやったことが目に見える方が良い。

上にあげたものはあくまで一部です。

このように、自分なりの「動機付け要因」を決めて、会社選びの参考にします。

誰の理論?

そもそもこの理論、誰が提唱したんでしょうか。

元々はアメリカの臨床心理学者であるフレデリック・ハーズバーグが提案した「二要因理論」というものだそうです。

この理論のミソは何かというと、「衛生要因」と「動機付け要因」は別物であり、「満足」と「不満足」はそれぞれ別々の要因によってもたらされるものだということです。

自分の要因を特定しましょう!

では、あなたにとっての「衛生要因」と「動機付け要因」を特定してみましょう。

Step1 
まずは自分の「満足」「不満足」に影響を与えそうな要因を区別なく書き出してみましょう。

・給与
・勤務地
・職務内容
・やりがい
・グローバル環境
・社員同士の仲の良さ
・昇進評価制度
・オフィス環境
・社長の性格

などなど

あげればきりがないと思います。

もう思いつかないというくらい書き出してください。

Step2
次に、「衛生要因」を特定します。

例えば「給与」が「衛生要因」かを判断するためには、「給与以外のすべての要素は満たされている」と仮定したときに、その会社で働けるかどうかを考えます。

答えがYESであればそれは「衛生要因」ではなく、NOであれば「衛生要因」です。

Step3
「衛生要因」ではなかったけれど、自分の満足に影響を与えそうなものは全て「動機付け要因」です。


さて、皆さんも自分だけの要因を特定して、企業選びに結びつけましょう!

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高橋 遼
皆さん、いつも読んで頂きありがとうございます。 これからも「小さな気づき」を与えられる記事を目指して頑張っていきます!