見出し画像

どこまでがRPA?実現したいのは何?

◆はじめに

こんにちは、Mitzです。

私は日本最大のRPAユーザー集団であるRPACommunityを主催しています。
そんな立場で、全国をまわってました。(新型コロナ前)
ホント全国の色んな方々とお話をしてきたけど
「RPAってそもそも何?」
「これはRPAって言える?」
って会話を何百、何千としてきましたよ。
ってことで、今回は「どこまでがRPA?実現したいのは何?」って事について簡単だけど語ります。

ちなみにこのnoteは
RPACommunity運営メンバーからのAdvent Calendar 2020」内の1記事として書いています。私の担当は12/9。
前日の12/9は同じくRPACommunity主催のAyy(あやや)担当で
女子部運営についての超絶ド熱いお話。これはITコミュニティにおける女子部の意味・意義・想いが書かれていて貴重。なので是非読んでみて下さい。

◆RPAの定義って大事?

少し前に「RPAの本質」について語った(そこそこ良い反響だった)んだけど、正直言うと「RPAって何?」「どこまでがRPA?」なんて言葉の定義とか範囲とかって重要じゃない。
「大事なのは何を実現すべきか」「手段が目的になってはいけない」
そして
「RPAは手段、目的じゃない」
だよね。
ってまぁこれって本当に耳タコだよね。

スクリーンショット (5484)

◆RPAの定義、やっぱ大事か。

上では「定義は重要じゃない」「大事なのは目的」
なんて言ったけど、、、
実は全国各地を周ってわかる現実、それは「RPAって言葉は知ってる程度」って人がほとんど。これが実態なんです。
そういった層の方には「RPAは手段、目的じゃない」(シャキーン!)
ってカッコつけても、響かない。
「で、まずRPAって何なのか教えてもらえます?Mitzさん」
と返ってくるので。。。
なので、まず定義としてしっかり理解してもらう事が大事ってこと。
流れとしては
・「RPAの本質」(前のnoteね)を理解してもらう。
・相手の状況を聞く、そして何が相手に響きそうかを考える。
・響きそうな具体例を出して「どこまでがRPA?」を理解してもらう。
こんな感じで。

◆どこまでがRPA?

そんなわけで、ここからが本題
相手に響きそうな具体例を出して「どこまでがRPA?」を理解してもらう。これについて、全国で様々な人と会話してきた私がよく使う具体例を2つほど共有しますね。

■なるほど、EXCEL業務がメインなのですね。ちなみにEXCELってしっかり活用できてますか?マクロ・VBAでも十分自動化は実現できますし、関数一つとっても自動化に繋がりますよ。もちろんしっかり活用できている人もいると思います、でも全く活用できていない人もいるはず。まずはその現状を確認しましょう!それ自体、RPAに向けた取り組みとして効果的です。

■ほほぉ、バックオフィス業務で物理的な作業が多いんですね。例えば物理的なことでも自動化は可能ですよ。例えば、コピー用紙補充(発注)のために日々社内のコピー用紙残数を数えるために社内を歩いて周る人がいたとします。コピー用紙の束の下に感圧センサー(重量を図る)を置いて、重量が軽くなったら社内チャットに警告が届く仕組みを作ったとしたら、その作業は不要になりますよね。しかもそういったセンサーとそのセンサーから取得した値を処理に繋げるハード部品は数千円程度で作れますよ。安上がりな自動化、これだってRPAに向けた取り組みとして効果的です。

どうです?具体的でしょ。
つまり、何度も言うように
「RPAはRPAツールを使わなくても実現できる」
という事、そして
「ソフトだけに限らずハード面でも自動化って実現できる」
って事もよくわかりますよね。

◆大事なこと/現状把握

上で大事な流れとして
「相手の状況を聞く、そして何が相手に響きそうかを考える」
って書いたけど、この「状況」がすごく大事
まずは社内業務の状況、そこで使用されている既存ツールの状況
これを掘り下げる、まずはこれが最初にすべき大事なこと。

そんなわけで、RPACommunityでは何度も共有してる1枚を共有

スクリーンショット (5486)

◆大事なこと/相手の気持ちも察して臨機応変に

さてと、ここまでに
RPAの本質や何ができるか、RPAツールじゃなくても良い
なんて説明をしたけど、ここで更に大事なことを一つ

「相手の実現したい事を考える」

はい、やっと出ましたね。タイトルにもある
「実現したいのは何?」の箇所。
例えば
・新たな取り組みとして成果は考えずRPAツールにチャレンジしたい。
・社内のIT意識向上の一環としてRPAツールを触らせたい。
・EXCELで出来るのは分かってる、でもいずれRPAツールの販売をしていくために情報収集の一環としてRPAツールを経験したい。

こんな内容を相手が求めてるとする。
そしてRPAツールに対してのモチベーションも高かったとする。
それなら、変に「RPAの定義」とか「どこまでがRPA」とかうんちくはどうでも良くて、素直にRPAツールを触れば良いですよね。
そう、相手の気持ち、相手の実現したい事、モチベーション、これを理解することも大事って事です。

◆最後に

RPAツールの導入、RPAツールではない自動化サービスの導入、ハード面での自動化実現、こういった「ITを活用した取り組み」で一番の原動力になるのは「モチベーション」なんです。
ITのお話なのに精神論って感じで、「えー」って思う人もいるかもだけど、私自身の経験則でもそうだし、全国で何千と話を聞いてきた結果でもそう。やる気・モチベーションが高ければ、様々な壁にも立ち向かっていけるし、自らもスキルアップして成果もだせる。

だからこそRPACommunityでは、仲間である参加者の皆さんをコミュニケーションで繋ぎ合う、楽しんでいただく。
そしてモチベーションアップを実現したい。
それこそが
「どこまでがRPAだとしても」
「実現したいのが何だとしても」
それを成功に導けると考えてます。

そう、定義も大事だし実現したい目的も大事!
そう、モチベーションアップが最大の武器になる!みんな、武器を持て!

いいなと思ったら応援しよう!