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Chara「命のまつり」その9

今回は小学4年生の頃の思い出を綴ります。

当時の私は身体の成長が早く、10歳で初潮を迎えました。
まだ保健体育の授業で身体のことを習っていませんでした。
私は、何も痛くないし怪我もしてないのにどうしてなんだろうと
ただただ怖くなりました。けれども、母にその事を言えず一人でこそこそ下着を洗いながら泣いていました。「もしかしたら、死ぬような病気だったらどうしよう」「私の体はどうなっちゃたんだろう」と不安な日々を過ごしていました。ある時、私が下着を洗っていると、母が気づいてもしかしたら生理になったのかもしれないと教えてくれました。そして、女の子は成長するとみんななるんだよと話してくれました。

50歳を過ぎてから交流分析を学びました。その中に人生脚本というものがあります。10歳の私はまさに自分の人生脚本に従って、ただただ不安と恐怖に耐えながら下着を洗い続けていたのだと気づきました。母親に「助けて」と言えなかった自分、その人生脚本にはきっと「子どもであるな:早く一人前に成長しなければならない」「強くあれ:自分一人でなんとかしなければいけない」と書かれていたのではと思います。そのような生き方を3~4歳頃の私が決めていたのです。それを幼児決断といいます。全部自分が選んだ生き方だったのです。今になって思えば、仕事でも人づきあいでも人に頼ったり助けを求めたり甘えたりすることが苦手で、一人でなんとかしなければとしんどい思いを経験しました。50歳を過ぎてこのことに気づき、私は10歳の私に「一人ぼっちでこわかったね」「お母さんに抱きしめてもらいたかったんだよね」「助けを求めてもいいんだよ」と心の中でつぶやいたのでした。



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