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長くは居ないと決めました。

とうとう上司に、

「進退考え始めてます。」

と伝えました。。。




そんなわけで、朝の米がない騒動のあと。

時間がだいぶ押し迫っているのでものすごいスピードで業務をこなしておりました。

朝から事務作業をしていた上司ですが、正規の出勤時間頃に厨房に入り、仕込みを始めました。

こっちは換気扇の下で作業しているのでよく聞こえはしなかったのですが、なんとなくバアサンとこちょこちょ話してます。どうやらまた何か問題があったのでしょうかね。



そんなことを思っていたら、

「あの…ちょっといい?」

と声をかけられました。

「あ、やりながらでいいから。

あのね、デイサービスの下膳に行ってもらってるでしょ?

その時ね、出口が閉まってたら事務所の中にスイッチがあるから、手を伸ばせば届くんだよね。
俺なんかはそうしてるから、さ。」


??????????


一瞬なんの話かさっぱりわかりませんでした。

が、考えてわかりました。

うちの施設は入居の棟とデイサービスの棟が分かれてて、デイサービスに食事を届けるのはいったん外に出て、大きな自動ドアから入るのです。
が、お客さんが一人で出ないように自動ドアはだいたいロックされてますので、配膳の時はインターフォンを押して開けてもらいます。

下膳にワタシが行くようになって。

手で開けられる状態の時は自分で開けていたのですが、ロックがかかっているときは、その辺にいるスタッフに「すみませんが開けてもらえますか?」とお願いしてスイッチを押してもらっていたのですが、ようするに、それをやめろと。そういう話だと。



何それ?


つまらん手間かけさせんなって?



「・・・ようするに声かけてくんなってことですか?」

と思わず聞き返したところ、

「ま、そういうことだね。」

と、まさかの返事が上司から返ってきました。


「なんすかそれ?ありえないんですけど。」

と一気に怒りモードでさらに突っかかってみるワタシ。
いやぁ~、大人げなくてすいませんだけど、どう考えてもおかしくない?
一緒の施設で働く者として、こっちが大きな台車を運んでいるのに、それをほんの少し手伝う気持ちもないわけ?


どうも前から話を聞いてると、デイサービスの一部スタッフの厨房に対する態度が上から目線なんだなぁとは察知してはいて。
それが、この度剛速球かましてワタシに飛んできたよっ。

思いっきり怒りモード全開のワタシに、上司ちょっとだけ戸惑いを見せながらへらへらして言います。

「いや、さっきいろいろ言われちゃって。今日の米のことも、やっぱり固くないかって注意受けたり、夜の新人ちゃんがいろいろやらかしててさ~。だから合わせて言われちゃっただけなんだと思うのよ。」

それとこれは話が違わね?ワタシのはミスじゃないじゃん?
ドア開けてってお願いするのもダメなの?
え?マジ何それ???



ものすごいムカつく。
許せん。
なんなんだよっ!!??



上司に、
「納得いかないんで、直接誰になんて言われたのか施設長に聞きに行きます。」
と言いますと、
「それだけはやめて。ほんとこれ以上頼むよ。」
とか言われて。

いや、それこそあんたがそんな弱腰だからそういう目に合うんじゃないのかね。
もっとプライドもって仕事しろやっ!!

とさらにムカつきが収まらず。



しばらく厨房内に不穏な空気が流れました。


解せぬ。

なんでこんな扱い受けてんだ?

こっちもプライドもってやってんだぞ。

こんな扱い受けるような、簡単な仕事じゃねぇわ。




こんな扱い・・・こんな扱い・・・



と、しばし自分の中で考えていたのですが、ふと、

『こんな扱い受けるくらい、こいつらヘマしてるもんなぁ。。。』


という境地に達してしまいました。


ようするに信頼される仕事が出来ていないわけで。

そうなんですよ。

そういう扱い受けるような、いい加減な仕事ばかり、ミスばかり引き起こすのが、今の同僚たちで。

不本意ながら、今はその中の一人なわけで。

この人たちと同じように、下に見られてもしょうがない場所にいてしまってるわけ、なんだわ。


あ~~~~。もうこれはしょうがないんだなぁ。なるほど~。


と、合点がいきました。



そこからなんとか怒りの蒸気を抑え、和やかムードに戻して仕事を粛々とこなし。

昼でバアサンが上がった後、上司に朝いてくれて助かりましたと話したところ、上司がまっすぐにワタシを見て、

「・・・ごめんね。」

と言ってきて。

思わず涙がこぼれました。

彼は三日連続で朝昼晩の通し勤務をしたり、7連勤など、自分に全部被るようなシフトを組んで。ほんとに大変だろうに、さらに日々日々パートの尻ぬぐいや施設長からのダメ出しを受けて。なんでこんな大変な思いさせられてんだろうって。
彼が悪いわけじゃないのに、ワタシにまで謝ってる姿はもう痛々しいくらいで。

けど。
なんとか力になりたいと思いましたが、そろそろ自分も考えないといけない時期だなって。


「さっきは食って掛かってすみませんでした。・・・けど正直、進退考え始めてます。」

と伝えました。

ほんとに申し訳ないが、決断するなら早い方がいいし。

そしたらまさかの、

「だよね。ここは誰でも辛いよ。」


と同意を受けました。



止めないのね(笑)。



最初は上司の愚痴に辟易してましたが、そりゃ辞めたい病にもなるわな。

あまりに過酷であまりの孤独。彼以外、ちゃんとまともな仕事ができる人間が一人もいないって、どういう職場なんだろって。

ほんと、気の毒でしょうがない。

が。動かないのは自分の責任だしね。

ワタシはやっぱり愚痴をいうくらいなら、早く見切りをつけた方がいいと思うタイプ。



けど。

おかげで前職で引きずってた「もうちょっと出来るんじゃないか?」という愚問も解消できた。




も~~~~~~二度とこんな仕事やるかっ!!




そう腹の中で思ってるワタシに上司が言います。


「ほんとに辛くなったらすぐに言ってきて。




移動希望とかできるから。」




いや、この会社が無理だから( `ー´)ノ!!



超絶、や~~~なこった♪




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