扁平上皮癌
ステロイド治療を2年続けていましたが、その間もいろいろな症状に悩まされることになります。
たぶん何かの副作用だったんだろうけど、太ももあたりの毛を自分で舐めとってしまい、病院で縫合してもらわなきゃいけないほど、皮膚に穴が開くことが何度かあって。
「やめて!」と言ったところで聞いてくれるわけもなく、困り果てていました。
直接舐めれないように洋服を着せてみたりもしたのですが、それもものすごく嫌がるのでエリザベスカラーが定番になる始末。それでも朝起きるとなんとかすり抜けて、また縫合部分がさらにひどい状態になったりしてて。呆然となることも何度かありました。
正直その頃は、かわいいとかかわいくないとかじゃなく、いつもハラハラしていたのが本音です。なんとか、なんとか治まってくれないかなぁって。
だからと言って、かかっていた医者がやってくれること以上のことができるとは、その時はまったく考えてもいませんでした。
そして、約二年後のこと。
また注射を打ってもらって一週間後。
たった一週間しかたっていないのに、また食事が出来なくなって。
部屋の隅っこで一人でじっと固まってて、具合がものすごく悪そうに見えました。
おかしい。
さすがに気づいて、すぐに病院に行きました。
先生に状況を説明したところ、すぐに血液検査をされます。
15分ほど待って、再び診察室に呼ばれました。
「癌の疑いが非常に強いです。扁平上皮癌です。」
まったく、ほんとにまったく予想もしてなかった告知でした。
飼い猫が「癌」。
しかもまだ3歳です。
あまりのショックに泣き崩れるワタシに、お医者さんは言います。
「このガンに対する治療法は・・・正直厳しいです。
もって半年くらいですかね。
・・・最悪、『安楽死』という方法も、考えられます。」
安楽死。
へぇ。。。
安楽死とか、そんなこと言われちゃうことが、現実あるんだぁ。。。
あまりの告知に、泣いてるのとは別の自分がそんなことを冷静に思ってました。
けど。
言われた瞬間、思いました。
絶対、
そんな選択は、
ない。
最期まで、やれることがあるはずだ。
治療法がないと言ったその病院をあとにして、その後二度と行きませんでした。
ないというなら探しに行かなきゃいけない。
食べれなくなって、小さくなってしまったはなに言います。
「大丈夫だから。絶対大丈夫だから、頑張ろうね。」
次のおはなし。合わせてお読みください。
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