そして。
次の記事を書こうと、通院履歴を確認していたのですが、どうしても思い出せないことがあって、なかなか次のお話を書けませんでした。
大事なことなのに、なんで忘れちゃったのかなぁ。。。とほほ。
通院履歴だけを書き出したメモを見返してみると、この手術から3か月後、もう一度「抜歯手術」と記録された日があります。
はて?さっぱり覚えがありません。
もう一回手術?そんなこと、承知したっけ???
前回の手術で、舌は出しっぱなし状態ではあるけれど、毎回痛みに悶絶していた食事の時間も、だいぶ落ち着いて食べられるようになったし、何よりワタシのそばにもだいすけのそばにも嫌がらずに一緒にいれるようになったことで、すっかりワタシ自身の気持ちも落ち着いていました。
なんせ完治が望める手術をしたわけではないと言われていたので、ここまで改善させてくれた院長には感謝していましたが、それ以上のことは、まったく期待していなくて。
なので、その状態からの手術を勧められていたら、たぶん葛藤してるだろうから覚えていると思うんだけどなぁ。。。
こういうところ、自分はほんとにいい加減な飼い主だったなぁと思っちゃったりもします。
ようするにちゃんとした説明を求めに行ってないということ。だから後々知らなかったことがけっこうあって。
いや、やっぱりあの時もう一回手術とか言われてたらさすがに止めてたように思うので、検査入院と聞かされていての手術だったのかもしれません。
お世話になった先生にはほんとに感謝しているのですが、なかなかこの病院を人にはご紹介しにくいところはここがあるから、でありまして。
後日、前回の手術を一緒にやってくれたその当時の副院長から、
「オペ中、急に院長が方針を変えたので『ほんとにやるんですか!?』って確認したんですけどねぇ。。。」
と言われます。
けど、まだ院長が何をしたのかをよくわかってなかったワタシは、なんとなく副院長の言い訳っぽい言い方に違和感を感じただけで、その会話は終わりました。
3カ月前の手術でものすごく様子が良くなったはなさん。けど、この「抜歯手術」とされた手術の後、迎えに行くと、出ていた舌がしまえるようになっていました。
その顔を見て思ったのは、
あら!はなちゃん、かわいいじゃないの!!
という、親バカモードな感想でした(笑)。
そのままでもいいと思っていましたが、舌がしまえるようになり、はなのそのままの表情を2年ぶりに見て、ワタシはやっぱり嬉しくなりました。
すっかり元の通りのかわいいはなさん。
まるで病気だなんて思えないくらいじゃないねぇ。。。
そんなことをはなを見ながら考えていたワタシに、先生が勢いよく言いました。
「検査結果として、腫瘍の値はもう見当たらなかったわ。
一応完治、だね。
これからも体のサポートは続けなきゃだけど、それでも経過観察で大丈夫になったよ。」
?????
カンチ・・・??????
ほんとに100パーセント、いや1000パーセント予想していなかった先生の宣告でした。
想像もしてなかった先生の言葉に、たぶんガン告知を受けた時以上の衝撃を受けて、その場に泣き崩れました。
まったく予想もしていなかった言葉。まったく期待もしていなかった結果。
けど。
ガンだと言われてから、ずっとずっと。
精一杯。
はなと一緒に、ほんとに必死に過ごしてきた日々が、思いがけない形となって帰ってきました。
奇跡だ。。。ほんとの奇跡だ。
今振り返ってみても、あれが生涯でたった一度、はなが見せてくれた、ほんとに目の前で見せてくれた奇跡でした。
神様がいるなら、ほんとにそのおかげだと心から思った出来事です。
そんなわけで、ワタシにとってはなは「神様のお使い」のような存在になったのでした。