色が抜けていく
当時のカルテを改めて見せてもらうと、約一週間に一度の通院をこの後、3ヶ月ほど続けていたようです。
思ってたような悲壮な病状に、加速度的に進むことは幸いにしてならないのですが、はなもワタシも必死な時期でした。
はな本人は痛みとの戦い、ワタシは私で現実的な問題とも戦う時期に入ります。治療費の問題です。
正直言いますと、亡くなった母が残してくれたものがいくらかあり、それにかなり助けられました。それにしても治療の先が全く見えず、どうなるのか不安だらけでした。
けど一つ、はなに変化が起きました。
ある日。
珍しく部屋の真ん中で日向ぼっこをするはなを見て、一瞬「ん?なんか変だなぁ?」と気づきました。
「なんか、白くなってない?」
それまでたぶん、徐々に変わっていってたから気づかなかったのか、久々に明るいところで顔を見たからわかったのか、はなの毛の色がだいぶ違っていることに気づきました。
トップ写真でもわかると思いますが、病気になる前のはながこちら。
明らかに違う猫みたいになっています(笑)。
今でもこれは、はっきりしたことはわかりません。
ただ、治療開始前を考えると状態が悪くなっての変化ではないように思えました。
病院ではホメオパシー以外でも、いろいろ免疫をあげるような治療をやっていました。
それらは西洋医学的な「薬を入れる」という治療ではなく、逆にはなこの場合は、長年続けてきたステロイドの「薬を抜く」作業だったようです。
この過程でたぶん、毛の抜け替わりもしたんじゃなかろうかなぁとワタシなりには解釈しています。
ちなみにうちのダンナも薬アレルギーです。市販薬を飲むと、アナフィラキシーショックで命の危機にもさらされます。
世の中の薬すべてが悪いわけではありませんが、その人、その猫によって、抗生剤などが害になる場合もあるということを、ワタシははなから学んだのでした。
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