抜歯して1年
抜歯後の記録を見直していたら、ちょっと時系列を勘違いしていたようでした。
抜歯後、先生から説明を受けたのですが、
「状態から、一気に全部を抜くことは出来なかったわ。・・・腫瘍も、やっぱりなかなか厳しい状況なのは間違いないわねぇ。」
と、改めて聞かされます。たぶん手術中、その確認がしたくて先生は抜歯を勧めてきたのだとその後にわかりました。確認のために10万・・・・・。とほほ。
正直、この一回目の抜歯手術で、ものすごく何かが改善した様子はあまり感じられませんでした。
けど不思議なことに、その状態から悪くなることもない、相変わらずのはなさん。小康状態は続いたまま、年が明けた1月のカルテにはまた、
「絶好調」
という記載がありました(笑)。
それって、ワタシがそう伝えていたからなんだけど、絶好調って。。。
末期ガンなのに?、と当時のワタシに突っ込みを入れたいところです。
そして、翌月の通院時。
先生から、
「取りたいけど残した歯もあるし。もう一回、もうちょっとよい状態になれるように、手術させてもらえないだろうか?」
と打診されました。
正直ものすごく「え”っ?」という気持ちでした。
ものすご~く正直に言うと、
「根治もしないなら、もういいよ。」
という気持ちも沸いていました。
一年前に何本かの抜歯手術をしたけれど、そこから何か改善したって感じがあまりなかったのも気持ちに歯止めをかけます。
そしてもちろん、お金の面も問題です。いよいよカードのリボを使わねばならないか、と。
現実的な問題が、目の前に突きつけられます。
けど。
どうしてなんだろう。
と思います。
どうしてはなは、まだいるんだろう。
いてくれるんだろう。
そんな話を、先生にしたと思います。
「そう、はなこが決めたからなのよ。
あなたのそばにまだいるって。
だから全力でサポートしたいのよ。」
先生が言いました。
前々から、見えない世界のことにも興味があったワタシは、そんな本も読んでいたことを思い出します。動物たちが、飼い主を決めてやってくるっていうような話。
そういえば、先日見てくれたアニマルコミュニケーターにも言われたなぁ。。。。。
迷いはあるけども、まだはながそばにいる以上、やれることはやってもらおう。
ここまで来たんだ。
やらない後悔だけは、しないために。
初めて病院に来た日から、約2年を迎える頃。
はなは、また手術をすることになりました。
最初の診断が下された頃読んだ本です。
旅立った子らを愛しく思い出します。