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後悔と、その処方箋について

初めまして。大学卒業を機に日々の「おもい」を残す場が欲しいと思い、noteを始めてみました。書きたいことを忘れてしまっては困るので、自己紹介は後回しにして、ここにおもいを綴ります。

・後悔していること、ありますか?

後悔のない人生なんてない。

「あの時こうしていたら今頃…」と仮定法で表現できる思いというのは、この世界を生きる誰もが持つ自然な感情ではないだろうか。過去を思い返して自分の行動をいくら悔やんだところで過去は変わらない。それなのに後悔はぐるぐると私たちの頭の中を回り続けて、いつのまにか思考時間を奪っていく。

後悔のない人生なんてない。だけど、できるだけ後悔なく生きていきたい。人生を終えるその時に、「我が人生に一片の悔いなし」とラオウばりの威厳を持っていられるだろうか。(私は死に際に威厳のあるタイプではないし、しんみりすべき時なのかもしれないが。)

こんなことを考えたのは、卒業式の次の日の夜、実家でお風呂に入っていた時のことだ。私は1人でぼーっとしていると、ぐるぐるいろんなことを脈絡もなく考え続けられるタチの人間なのだが、その日は大学生活での出会いや経験を振り返りながら、大学生活の後悔について考えていた。そして、それを文字にして残しておきたいと、あわよくば「人生の先輩」面をして、将来の生徒に伝えられるようにまとめておきたいと願ったのである。今日を機に、文字にすることを私の趣味か、時間潰しか、それかストレス発散にでもできればいいなと思い、noteを書き始めてみた。文学チックな文体になっている自分を俯瞰して恥ずかしくもあるが、きっとこの先より自分らしい書き方を見出していけると期待して、今はこのまま書き続けてみたい。

・私の後悔

話を戻そう。
私の大学生活での後悔を数え始めると軽く夜を明かしてしまいそうなのだが、そのうちの1つの後悔について話したい。4月から初任者として高校に勤務する今の私は、十分英語を話せる状態になれていないまま教師になることに大きな後悔を抱えている。

勉強しなかったわけじゃない。1年生では大学のプログラムでフィリピンへ語学研修へ行った。2年生の時にはコロナ禍でclosedになってしまう気持ちを鼓舞して長期留学に必要だったIELTSの勉強に励み、Overall6.5のスコアを獲得した。これは、カナダやアメリカの大学であればだいたい留学できるレベルだった。コロナで留学は実現しなかったけど。それに、3年生でTOEIC L&Rを受験して900点を超えるスコアを記録した。3年生の2月からは、教員になるのを見据えてオンライン英会話を始め、実習や試験で忙しくなる手前の6月までは、毎日のレッスンをほとんど欠かすことなくこなした。人並みに努力をして、その時は英語を頑張っていたし、かなり話せる実感を持った時もあった。周りからも頑張り屋だと認められるほどだった。私はずっと、頑張り屋で偉いと評されてきた。

なのに今は自分の英語力に自信がない。採用試験を終えて約半年、勉強から解放されて沢山遊んだ。たくさん旅行に行った。大切な人たちと大切な時間を過ごした。美術館巡りという新たな趣味も見つけた。もちろんこの過ごし方もかけがえのないものなのに、今の自分は「もっと英語の勉強を続けているべきだった…」とshould'veをたくさん言っている。むう。たくさん頑張って、頑張っている自分を認めてあげることが、自分を満足させてきていたのかもしれない。

でもいくら後悔してももう遅い。今の自分を受け入れて、ただ前に進むしかない。

今までただひたすら進み続けてきた人生の休暇だったのだろう。高校までは走りすぎていた。ずっと走っていたら疲れる。当たり前のことなのに、走っていない自分は自分ではないように感じる。

卒業式の学科別学位記授与式において、学科長の先生が明るく言っていた。
「皆さんはコロナに見舞われて、もしかしたら満足した大学生活を送れずに後悔しているかもしれません。でも、うまくいかないのが人生なんです。だからぜひ、これからの人生でリベンジしてください。あ、英語のrevengeではありませんよ。日本語と英語では意味が違いますからね。達成してしまったらもう終わりですけど、まだ達成するまでの楽しみがあると思って。」
本当にそうなのだと思う。人生は短いようで実は長いのかもしれない。私の後悔を果たすには、まだ十分時間はあるのかもしれない。そうポジティブに捉えていきたい。

・結局、後悔の処方箋は

そう、後悔のない人生なんてない。でも、その後悔を認識するためにこのような人生の節目があり、次のステージで同じ失敗をせず、成長していくことで後悔を経験に変えていくのだと思う。後悔があるから、まだ進む道がある。人生満足したら終わりだ。きっと人生ってそんなものだ。このoptimismが後悔の処方箋だ。前を向いて、今を見つめて、自分と向き合って、自分のペースで1歩1歩成長していこう。

卒業おめでとう、私。しっかり成長しているから、安心して前に進もう。

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