駐在マウント地獄?
異国の地で日本人に会うとホッとしませんか?
Chappyもこの国に来たての頃、
右も左も分からない中で、日本人に出会うと安心したものです。
そして錯覚するのは「この人とは友達になれそう」という期待。
あながち間違ってもなく、異国の地で出会った日本人とは
日本で出会う人よりもすごい速度で仲良くなります。
なぜなら共通の話題が多いからです。
「今日、会社でこんなことがあったよ」
日本でこの話をするには、ある程度 会社の内情を知っている人か
恋人や家族などの近しい存在に限られますが
同じ異国の地で働くものとして、全く業種の違う人、
あるいは初対面の人とも、お互いの大変さを語り、
「あるある!」と酒の肴になり、非常に盛り上がるのです。
一部の雑誌などでは、
「海外駐在員って なんか人間関係めんどくさい」
や
「駐在妻同士のマウント合戦」
と面白おかしく書かれていたりすることもあります。
実際のところどうかというと、
結論から言うと少なからず人間関係はめんどくさくて、
マウント合戦もあります。
あいのりやテラスハウスのように、恋愛関係が生まれ、壊れ
修羅場などが生まれることもありますし、
「誰が一番この国で長く暮らしているか」
「どこの会社か」で暗黙の上下関係ができるときもあります。
ある国の小さな町で一緒になった日本人というだけで
お互いに意識しあいます。
先述のように、共通話題が多いために錯覚するのです。
それが良い関係になることもあれば
逆に複雑にもつれることもあります。
「日本人」といっても全員が善人ではないですし、
全員が自分と同じ価値観でもないのです。
ただ、駐在は会社にもよりますが3~5年の任期という会社も多く、
みんなそのつかの間の海外生活を楽しむわけであり
多少複雑な人間関係になったとしても、マウントに悩む日があっても
いずれ日本に変えれば、綺麗さっぱり悩みはなくなるのです。
Chappyはもうこの国に来て、短くない時間が過ぎましたが、
今まで何人もの人が日本に帰り、そのたびに
「日本に帰っても仲良くしようね」と言い残し、去っていきました。
そして今でも連絡とりあうのは、ほんの数名です。
仲が悪くなったとかじゃなくて、
やっぱり日本に帰れば日本での生活が始まり、
海外で暮らしていたことが夢のように感じるようです。
昔、ドラゴンボールのエンディングテーマのフレーズで
出会って別れて出会って別れて た・い・へ・ん
というのがありましたが、ほんとその感覚です。
誰かが帰れば、誰かが来ます。
そして、この小さな国で新しい人間関係が新たに始まっていきます。