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猩々草

近所で、ショウジョウソウが色鮮やかな姿を見せています。

トウダイグサ科トウダイグサ属の一年草。
北米南部からブラジルにかけての原産で、赤と緑の苞が印象的。
夏、花茎の先端に、花弁のない黄色い花を咲かせます。

名前の由来のショウジョウ、すなわち猩々は、猿に似た中国の伝説上の生き物。鮮やかな赤い体毛を持ち、人間の言葉を理解し、酒好き。その血はとても赤いとされ、そこから、緋の中でも特に強い黄みがかった朱色が猩々緋と名づけられました。

猩々緋は南蛮貿易の舶来品である羅紗の生地によく見られ、戦国時代の武将の陣羽織などに仕立てられました。

ポインセチアと似ていますが、それもそのはず、ポインセチアとは同科別属。
ショウジョウソウは、アニュアル・ポインセチア(Annual poinsettia)、サマーポインセチアの名前でも出回っています。
逆にポインセチアはショウジョウボク(猩々木)とも呼ばれます。

ちょっと面白かったのが、この印象的な色を持つ苞の形を、金魚葉、あるいはバイオリン型と説明しているサイトがあったこと。

言われてみれば、金魚のようにも、バイオリンのようにも見えてきます。

虫もよくやってきます。

英名では、fire-on-the-mountainとも呼ばれるショウジョウソウ。

想像上の生き物から、水、火、音楽まで。
鮮やかな赤と独創的な葉の形は、縦横無尽に想像力をかきたてます。

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