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君は馬鈴薯?それともジャガイモ?

牧野富太郎博士の『植物一日一題』。
noteで紹介されていたのを拝読し、拾い読みではなく、ちゃんと最初から読もうと、読みはじめたのはいいのですが、冒頭から目が点になりました。

牧野先生、激オコ‥。

ジャガイモと馬鈴薯を同じだと思っていてごめんなさい、という気分でした。

冒頭の一段落だけご紹介します。

馬鈴薯とジャガイモ

 ジャガタライモ、すなわちジャガイモ(Solanum tuberosumL.)を馬鈴薯ではないと明瞭に理解している人は極めて小数で、大抵の人、否な一流の学者でさえも馬鈴薯をジャガイモだと思っているのが普通であるから、この馬鈴薯の文字が都鄙を通じて氾濫している。が、しかしジャガイモに馬鈴薯の文字を用うるのは大変な間違いで、ジャガイモは断じて馬鈴薯そのものではないことは最も明白かつ確乎たる事実である。こんな間違った名を日常平気で使っているのはおろかな話で、これこそ日本文化の恥辱でなくてなんであろう。

青空文庫『牧野富太郎 植物一日一題』

牧野先生が考える馬鈴薯の正体も、この後しっかり書かれています。

なお、日本国内での呼び方は、Calbeeさんのサイトにしっかりまとめられていました。毎度のことながら、さすがじゃがいもの専門家集団です。

Calbee  じゃがいもDiary『馬鈴薯、じゃがいも、呼び方の謎』

今年度前期の連続テレビ小説「らんまん」でも、牧野先生は、じゃがいもvs馬鈴薯問題への怒りを爆発させるのでしょうか。楽しみですね。

おまけ

冒頭2行目で書いた、noteの記事はこちらです。

牧野博士が生まれた幕末を
「日本の植物学の夜明けぜよ」
と言い切っているのに、笑ってしまいました。
わかります、その気持ち。
じゃがいもの話題にも言及されていますよ!

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